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WEEKLY “N”|T医師のひとりごと|すずかの気ままにDO!
 
第10回●2003年11月

「インフルエンザの予防」

 

 もうすぐ12月になりますが、今年も家族一同でインフルエンザの予防接種を受けました。私の勤務するクリニックでもインフルエンザの予防接種を行っていて、昨年より受けている方が増えているように思います。

 

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こされる流行性疾患で、症状が強く気管支炎や肺炎などを併発し、重症化することがあります。日本では毎年インフルエンザによる死亡者が数千名出ており、高齢者と乳幼児(インフルエンザ脳症で毎年約100人ほどの死亡) に大きな影響を与えています。

インフルエンザウイルスは鼻やのどの粘膜で増え、それが咳とともに空気中に飛び散り感染します。症状は、発熱(39−40度の熱が3−4日間続きます。) 、頭痛、筋肉痛などさまざまですが、老人の場合は肺炎を合併しやすくなります。また乳幼児では熱性けいれん・脳炎・脳症などを起こすことがあります。 そのため予防することが重要です。

 毎年、流行が予想される株のワクチンを作成し、予防接種を行なっています。予防接種をすることで、70〜80%の方が、かからないかあるいは軽い症状ですみます。効果が現れるまでに2週間かかり、効果の持続は5ヶ月です。そのため、12月中旬までに接種を終える必要があります。65歳以上及び60〜65歳未満の心・腎・呼吸器疾患のある方は公費から補助があります。(医療機関や市役所などに問い合わせて下さい。)ただし、病気で通院中の方やアレルギーのある方は、主治医の先生や医療機関でご相談下さい。

 発病した場合は、鼻腔や咽頭のぬぐい液などを採取し、検査用のキットを使って30分以内で調べることもできます。また治療は安静、水分の補給、十分な湿度(60−70%)と保温・換気、が大切です。 暖かくして水分を取ってくださいね。解熱剤を使うときは、種類によっては避けなければならないものもありますので、注意が必要です。 (医療機関で相談して下さい)。
薬物(抗ウィルス剤)もありますが、発症後48時間以内に使用を開始する必要があります。早めに医療機関を受診して下さい。

昨年末から今年の1-3月頃はインフルエンザの大流行のため抗ウィルス剤が不足し、マスコミなどでも話題になっていました。覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ぜひ、早めの予防接種をおすすめします。

 
 

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