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WEEKLY “N”|T医師のひとりごと|すずかの気ままにDO!
 
第26回●2005年3月

「喘息について」


 

 寒い日があるもののだんだん暖かくなり、春が近づいてきたなあと思う今日この頃です。クリニックや時々当直に行く病院でもインフルエンザが流行していましたが、今はだんだんおさまりつつあるようです。

 我が家では、長女・次女とも卒業しました。4月から長女は障害者の通所センターへ、次女は高校へ進む予定で、2人ともわくわくしています。

 一方、私も職場内の異動であと1ヵ月もすれば、久々の病院勤務になる予定です(今働いているクリニックにも、週1日は通勤するのですが)。 外来や往診先の患者様に挨拶をしている毎日です。ああすればよかった、こうすればよかったと反省することが多く、今後のことを説明しながら、ときどき謝っています。以前、へき地で勤務していた時から、長くて3年間の勤務でしたから異動は慣れているはずなのですが、年をとるとともに異動前の緊張が強くなって腹痛がおこったり、眠れなくなったりすることもあり、子どもたちにはけっこう馬鹿にされています。
 
  このコラムでは、1月は花粉症をテーマにしました。やはり今月に入って、鼻づまりや鼻汁、目の充血やかゆみを訴える方が増えてきました。また、花粉症と風邪が一緒になって、余計に症状が悪化している方もみられます。例年より症状の強い方が多いようです。我が家でも長女が症状を訴え、おまけに軽い喘息発作も起こしてしまいました。
 
  気管支喘息は、アレルゲン(原因物質)や患者さんの生活環境から生じる刺激物質などで、空気の通りみちである気道が過敏に反応して狭くなるものです。そのため、突然咳が出て、ゼーゼーやヒューヒューといった音を伴う呼吸となり、息苦しくなる病気です(喘息発作)。息を吸う時より、はくことが苦しく繰り返すことが特徴です。春先や秋口などの季節の変わり目に起こりやすい方がいるかと思えば、年中発作を繰り返す場合もあります。

 また、症状が咳だけの場合もあったり、運動などに関連した発作もあります。風邪などの気道感染は、発作のきっかけになったり、症状の悪化する原因になったりします。我が家の長女のように、アレルギーを起こしやすい体質がある場合は、アレルギー性鼻炎や皮膚炎を伴うこともあります。

 医療機関を受診すると、胸部X線や呼吸機能検査、血液検査(アレルギーの有無や原因を調べる)などを行います。アレルギーの原因を調べるには、他の方法もあります。喘息の治療は、気管支を拡げたり、」炎症を抑えたりする内服薬・吸入薬・点滴注射などを組み合わせて行います。発作の頻度や呼吸困難の程度などにより治療は、変わってきます。(ガイドラインが定められていて、それに沿って治療が行われています。)

 また一方、喘息は発作予防が大切です。アレルギーの原因となる塵やダニ対策として、掃除など室内の環境に気をつける。タバコを吸わない(特に子どもや妊婦さんの前では吸わない)ことも重要です。検査や治療内容など詳しいことは、医療機関でご相談下さい。


 
 

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