第833回 「新しい出会い」

1月11日

2019年も10日余りたちました。
新年を迎え、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

私は今年に入って、新たな素敵な出会いがありました。
昨年ポジティブ心理学の講座で知り合った友人が「高知出身のお友達が東京からUターンするので、ご紹介したい」と言うことで始まったご縁。
今は便利ですねえ、離れててもフェイスブックでご活動を知ることができるので。

お正月に帰って来られた豊永純子さんと、初めてイタリアンレストランakkaでお目にかかりました。豊永さんはアドラー心理学をベースとしたコーチングをなさる看護師さんで、化粧ケア専門士で、講師でもいらっしゃいます。

毎日「よりそい看護師・豊永純子メルマガ」を配信するなど、東京でご活躍なさってただけにとてもアクティブで、かつ癒やしの雰囲気を持つ素敵な女性でした。高知に住むのは高校以来だとかで、精力的に高知ライフを満喫なさっています。

化粧ケア専門士として、んの患者さまに化粧を通しての内面・外面のケア、クリニック支援や研修等を行っていらっしゃるのですが、人を内面からサポートすることや医療への思いなどが共通し、美味しいお料理を味わいながら 初めてとは思えないほど話が弾みました。

今年は特に「化粧ケア」に力を入れていきたいそうです。がんになっても自分らしく生きられるように、がん治療に伴う「心」と「外見」のケアを充実させていきたいとのこと。

がんの方は眉が抜けたりするので化粧ケアは男性にも好評らしくあえて「メイク」ではなく「化粧」としているとのことでした。具体的になさっているのは

・がんになられた方へ実際にマンツーマンでケアを行う
・がんになられた方へ化粧ケア講座の開催
・病院にいらっしゃる治療中の方へ化粧ケアの提供 など。

化粧ケアを学んで、共に実施してくださる方の育成も視野に入れているそうです。
こういう活動が広がると素晴らしいなあと、心が温かくなりました。

その反面、高知県医療審議会委員として考えさせられた話もありました。

高知県に限らず地方は都会流出で慢性的な看護師不足に悩んでいて、政府はアジアからの外国人看護師を雇用する方向に進んでいます。毎年約1万人が看護師の国家資格に合格していますが、離職者も毎年11%。高齢化が進む日本では看護師を必要としているのに、4万人もの看護師が不足しているそうです。

ところが、東京にいた豊永さんの周りではオーストラリアやイギリスなど、看護師の海外(欧米)への人材流出が多くなっているそうです。看護師の離職率が高い理由は勤務条件が関係しています。看護師不足を解消するために高知でも対策がとられていますが、東京と高知では看護師の時給は1000円も差があると聞き、驚きました。

看護師不足はどの国でも深刻な問題となっていて、アメリカは看護師の希望者が多いのに人材育成機関が少ないため不足しています。ドイツでは1960年代から人材不足が深刻で、外国人看護師の受け入れをしています。フィリピンは育成環境が整っているのに、国内での賃金が安いため海外へ流出しています。(「世界の看護師事情」サイトより)

こう聞くとフィリピンなどからの看護師に頼ろうとしている現状も、その国の看護師を奪っているわけで心が痛みます。今や日本だけでなく世界中で看護師が不足している中、地方での医療はますます厳しい将来が待っていそうです。

それに対して、何ができるのでしょうか?難しすぎる問題ですが、求められる一つが豊永さんのような温かで手厚い看護なのかもしれません。

第801回 「再聴・西城秀樹」

5月26日

私たちの年代にとって『西城秀樹』は、学生時代の顔なじみの先輩のように身近な存在でした。63歳という思いがけない早さで駆け抜けた人生には、ファンではない私もただ驚きでショックでした。テレビで流れる、還暦の時の『野口五郎』とのハグ。本当に二度とないシーンとなってしまいましたね…。

(すみません。敬称をつけると別人のような距離感が出てしまうため、自分の思いで、何十年も呼び慣れている呼び方で あえて書かせて頂きます。)

3年前、「ちょんまげ天国」というCDを聞き、「子どもの頃、聞くとはなしに聞いていた時代劇のメロディーがこんなに懐かしいなんて!」と思わぬマイブームになりました。「こんな風に昔、聞くとはなしに聞いていた歌を今改めて聴くとどう感じるのか?」という興味で、私が中学から高校生の頃にテレビでよく流れていた「新御三家」郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎が頭に浮かびました。

レコードをわざわざ買うほどではありませんでしたが、三人の中では郷ひろみが一番好きで聞いていました。そこであえて残りの二人、西城秀樹と野口五郎のベストアルバムを買い、数十年ぶりに聴いてみたのです。結果、ほぼすべての歌が「なつかしい!このメロディー、覚えてる!」と脳内の記憶を呼び覚ます、脳の活性化に役立ったのでした。

改めて聞いてみると、特に70年代のシングルのヒットソング集では西城秀樹と野口五郎の違いが面白いほど際立ちました。

西城秀樹:エネルギッシュな恋愛で、ストレートに「ついて来い!」と女子を引っ張っていくような歌詞。昭和の男を感じる。「君が死んだら俺も死ぬ!」(ジャガー)など歯の浮くようなセリフも堂々と言い放つドラマティックな情熱に、当時のファンはたまらなかったんでしょうねえ。

野口五郎:今聞いてみると「道ならぬ?女性との恋」で恋愛の苦悩を切々と歌い上げるパターンが多く、哀愁のある歌詞にあふれていた。デビューが演歌だったこともあり、三人の中では一番歌がうまいと言われていた。当時の繊細な五郎の苦悩の表情に、心を揺さぶられた女子が多かった。

当時の歌は最初の歌詞で曲名当てができるほど、意外にも脳内に刻み込まれていたんです。西城秀樹で言うと、70年代はヒット曲が目白押し。カラオケもない時代、激しい振り付けをまねして歌いましたっけ。(笑)

「やめろと言われても 今では遅すぎた」(激しい恋)
「君が望むなら 命をあげてもいい」(情熱の嵐)
「ローラ 君はなぜに ローラ 心を閉じて」(傷だらけのローラ)

「!」付きの歌唱。サビの盛り上がる歌詞も印象的でしたよ~。
「アアア… 一生一度なら ピエロも主役さ あなたの心を溶かしてみせる」(炎)
恋とは戦い。こんなにパワフルでストレートな愛のセリフ、もう聞かないですよねぇ。しかし「やめろと言われたら死んでも離さない。地の果てまでも行こう、君をこの手に抱くなら」って、今の時代ならストーカー扱いになるかも?

そしてヒット洋楽をカバーした、懐かしい80年代。「Y.M.C.A」はあまりにも有名ですが、「ナイト・ゲーム」「抱きしめてジルバ」など、実に良い選曲だったなあ。

野口五郎はそれに対して、印象的な歌詞はというと
「改札口で君のこと いつも待ったものでした」(私鉄沿線)
「あなたのかなしみは 雪でできている」(針葉樹)
「僕の泪を誘わないで 間違いが起こりそうさ」(君が美しすぎて)

「間違いが起こる」って表現自体が死語ですね。今では逆に新鮮だったりしますが、とにかく五郎は「耐える恋愛」のイメージでした。その際立つ違いが面白く、しばらく聞き比べていたものでした。

ともあれ、西城秀樹さん、本当にお疲れさまでした。
時代を彩ってくれて、本当にありがとうございました。