第756回 「道後山の手ホテルにて」

7月14日

わが家では年に一度だけ、1泊で家族旅行に出かけます。長女が車いすなので、バリアフリールームがあり、1泊で行ける距離のホテルに泊まります。今回は愛媛県松山市の「オールドイングランド 道後山の手ホテル」に行ってみました。

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道後温泉本館から、150mほど坂を上ったところに、このホテルがあります。
道後温泉街に、なぜか英国の雰囲気。かなり違っているところが面白い。

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「オールドイングランド」の名前の通り、英国風の瀟洒なエントランス。
絵になる衣装のドアマンもいます。

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フロント前は落ち着いた雰囲気。ロビーには、沢山のおしゃれ雑貨が置いてあり、お値段も数千円とお手頃です。

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創作フレンチのレストラン「キングオブダイニング」に続くロビー。
夏ですのでガス暖炉?は火が入っていませんが、イングランドっぽさを演出しています。

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お部屋は花柄の壁紙が可愛く、印象的でした。これまでは家族4人で2部屋取っていたのですが次女が結婚したので、ツインルームをトリプルにして、3人で1部屋を予約。ずいぶんコストは下がりました。(笑)

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前室との間のドア幅も結構広かったです。幅60cmの車いすも余裕でした。

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トイレが広いのは、介助するのにとてもありがたいです。
手すりが可動式なのも、車いすを動かすのに邪魔にならず助かります。

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水回りはこんな感じ。右手がトイレで、ワンルームになっています。

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バリアフリールームというと、機能優先で殺風景な壁とかが多いのですが、ここは花柄の壁紙を使っていたり、ボーダー柄のタイルを使っていたりととてもオシャレで楽しい気分でした。バスルームのドアは折れ戸で、大きく開口できます。浴槽は深め。

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それから、前室が広い!車いすを置いても、まだこれだけ幅に余裕があるのは珍しいと思います。

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驚いたのは、こちらで見かけた車いすの方が多いこと。
夕食の同じ時間、数名の方とご一緒になりました。多分、バリアフリーで行きやすく、美味しいお食事が楽しめるからではないでしょうか。

第708回 「ルネッサンスリゾートナルトのアクセシブルルーム」

8月7日

私は年に一度だけ家族旅行をしていますが、車いすの長女を連れての旅行は、図らずもユニバーサル(バリアフリー)ルーム情報にもなっているかと思います。

今回泊まったのは、こちら。徳島県鳴門市のルネッサンスリゾートナルトです。(写真はクリックで大きくなります)

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大塚国際美術館に行ったのですが、車ですぐ近くの立地で良かったです。

客室数が208室、メインタワー(本館)とサウスタワー(南館)に分かれています。フロント、レストラン、売店などはすべてメインタワーにあり、サウスタワーは少し歩かなければいけません。

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今回はメインタワー3階のエレベーターのすぐ近くだったので、何かと助かりました。こちらでは「アクセシブルルーム」という名前でした。

アクセシブルルームの広さは38平方メートル。本来はベッドは1つらしいのですが、介護のためにもう1つ入れて頂きました。

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ここは水回りの空間が、ゆとりを持って作られています。洗面所の引き戸のドアがあり、開けると

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左手のトイレには手すりがあり、ゆったりめです。

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右手には洗面カウンター。ちょっとした棚は使いやすそう。

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この部屋の水栓はセンサー式です。ひねらなくていいのは助かる方も多いでしょうね。

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お風呂には開口部の大きい3枚引き戸、手すり付き。浴槽は深めです。

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ただ ここは1つ、気をつけなければいけない点があります。隣のツインルームと2部屋での1予約なんですね。予約の際にはその辺りを再確認なさった方が良いでしょう。

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こちらはつなげたもう一部屋のツインルームです。オーシャンビューでしたが、こちらは部屋に大きな柱がありました。

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まあ、隣がこの景色なのでこっちに集まれば、何の問題もありませんでした。

レストランは夏休み限定のバイキングを含めて5つあったのですが、8階にあるフランス料理の「フォーシーズン」に行きました。

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ちょうど長女の誕生日と重なったのを訊かれて思い出しました。記念の飲み物を4人分とケーキを出して頂いて、感謝です。

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「うずらとフォアグラのクレピネット ひしほ味噌」など、珍しい料理がたくさんで楽しめました。一品の量は少ないのですが種類が多いので、満ち足りました。(笑)

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朝食はプラス1000円でこちらで頂いたのですが、708-11

「鳴門金時づくしのフレンチトースト」や、

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「高嶺の卵 すだちエッグベネディクト」などが選べ、本当に美味しかったです。
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まだ夏休み初めだったこともあり、お客さまは多かったようですが気持ち良く滞在できました。ただチェックアウトはフロントが相当混雑するようですので、フレックスで早めにすませておくことをお薦めします。

お天気にも恵まれて、良い記念になった徳島旅行でした。

第707回 「涼歌、30歳になりました」

7月30日

長女、涼歌(すずか)が先日、30歳の誕生日を迎えました。

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以前から「Weekly N」をお読み下さっている方はご存じでしょうが、私の長女涼歌は生まれた時の医療ミスにより、脳性麻痺の障害を持っています。手足が不自由で知的障害もあり、養護学校を卒業した後 デイサービスに通所しています。

2003年から2008年までは、弊社のホームページで「気ままにDO!」を連載してくれました。涼歌が文章を考え、私がパソコンで打ち込む形式で65回綴りました。(現在はトップページのバックナンバーにあります。)車いすながら、彼女なりに穏やかに日々を過ごしていました。…24歳までは。

すべてがひっくり返ったのは、あの東日本大震災でした。震災1週間後、溢れる震災の映像で彼女は心の病にかかってしまったのです。あんなに人とのおしゃべりが好きだったのにコミュニケーションが通じなくなり、あんなによく笑っていたのに、表情が動かない。眠らない、食べない彼女に、家族も振り回され、どれだけ泣いたことでしょうか。

まったく食事をしないと衰弱するので、口を無理矢理でも開けて食べさせるのですが口を閉じて抵抗するので、毎日が戦争でした。夜中じゅう、大きな声で独り言を言うため私は夜眠れなくなり、昼は仕事ですから精神的に参ってしまいそうでした。

しかし、以前の身体障害を乗り越えた経験があるので、そのうち「泣いているだけでは何も変わらない。あるがままのこの子を受け入れなければいけない」と気がつきました。「過去と他人は変えられない。変えられるのは今、ここにいる自分と未来だけ」という交流分析の言葉に救われました。

「時薬(ときぐすり)」とはよく言ったもので、時間と共に薄紙をはがすように症状が少しずつ落ち着いて来ました。

24歳までは、デイサービスから送迎車で帰ってきた第一声は「お母さん、今日の晩ご飯は何?」でした。震災以降は意味の通じるやりとりが一切できなくなっていたのですが、数ヶ月後のある日、帰るなり久しぶりに「今日の晩ご飯は何?」と聞いてきたのです。涙が出るほどの嬉しさでした!日頃の何気ないコミュニケーションって、こんなにも貴重なものなのだと彼女に教えられました。

今は話が通じる時は半々くらいでしょうか。薬を使わなくても眠れるようになり、食事も好き嫌いがあるもののなんとか食べてくれるようになり、体重も戻りました。以前のように頭の中だけでコラムの文章を作れた能力は失われてしまいましたが、もう「生きてるだけで良いよね!」と主人と笑い合っています。

今、私はこの体験をリハビリテーションカレッジと准看護学院の授業の中で、お話しさせて頂いています。これから医療の現場に出る皆さんに、障害児育児のことや家族の思いを少しでも知ってもらえたら、という願いからです。

先日は、年に一度の家族旅行に徳島に出かけました。涼歌はホテルに泊まって美味しいものを食べるのが大好きなのです。介護者はヘロヘロになりますが。(笑)

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ルネッサンスリゾートナルトのアクセシブル(バリアフリー)ルームです。次回、ここについては改めてリポートします。

大塚国際美術館を巡りながら、家族4人で静かな夏を楽しみました。まあ涼歌はレストランの方が楽しかったと思いますが。(笑)

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今後も、穏やかな日々が続きますようにと「スクロヴェーニ礼拝堂」で祈ったのでした。

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