第701回 「近代建築?実は…」

6月19日

先日、東京にLABプロファイルのマスターコースを受講しに行きました。とても興味深く楽しく学べて秋にある上級コースが楽しみになったのですが、そのセミナー会場のすぐ向かいに魅力的な建物があったのです。それがこちら。

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実はここ、あの広告業界の有名企業、博報堂と住友商事などが東京・神田に共同で開発・建設した複合ビルなんです。一見近代建築に見えますが、実は2015年4月に「テラススクエア」として生まれ変わったばかりなのです。

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博報堂旧本館の一角を忠実に再現しており、中で左の高層ビルとつながっています。地上17階地下2階建の、商業施設やオフィスからなる、高い防災・環境性能を有した複合ビルです。

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こちらが1930年(昭和5年)に建築された旧博報堂。シンボリックな塔が目を惹きますが、それも細やかに再現されています。

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正面は、コラム(円柱)のあるデザインが目を引きます。

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重厚な入り口。扉は以前の物をリユースしているのでしょうか?取っ手の中央にある「引」の文字が、時代を感じます。

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さて、建物の右側から回り込んでみましょう。想定外の光景が広がります。

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えらく現代的なガラス張りのカフェが見えます。1階のテナントはHASSO CAFFÈというカフェ&バーなのです。(全国初の、「カフェ&バープロント」と、株式会社博報堂のコラボレーション店舗。)こういうところはさすが、平成の建築ですね。こちらのカフェには行きませんでしたが、次回はぜひ行ってみたいものです。

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2階にはレストランやフードコートがあり、気軽に利用できます。私も沖縄料理のお店やフードコートでお昼を頂きました。

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テラス席も300くらいあるそうで、都会の中でも1000㎡を超えるという広場の緑に親しむことができます。

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近代建築の美を残しながら、現在の使い勝手があるというテラススクエア。面白い建物体験でした。