第744回 「ウエディング・フォト」

4月24日

来月の次女の結婚式を控え、ウエディング・フォトの前撮りに行って来ました。

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結婚式当日は、親はあいさつに回らなければならず、ゆっくり披露宴を見ることもできないと聞いています。娘は二人いるけれど 結婚式はこれが最初で最後なので、晴れ姿を堪能したい身内にとって、前撮りはとてもありがたいイベントです。特に写真撮影が好きな82歳の母と私は楽しみにしていました。

30年前の私達の頃のスタジオ撮影とは違って 今は前撮りもロケが主流ということで、いくつかのスポットで撮影をしました。幸い、お天気ももってくれてありがたかったです。「でも外でロケの場合、衣装を着替える時にはどうするのだろう?」と思ったら、スペースを借りられない場合には写真館のロケバスの中で着替えや髪型のチェンジまで行うのです。狭い場所で美容師の先生は非常に大変です。

今回幸運にもお願いできたのは私の結婚の時もお支度して下さった 、SHANZE会長の小松公子先生。長年のノウハウと数々の受賞経験、天性のセンスで全国的にもご高名な先生です。梨園の中村勘太郎さんと前田愛さんの前撮りから披露宴までの着付けもなさったほど。

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その手際、仕上げの美しさ、小物や色合わせのセンスには「さすが、小松先生!」と、何度となく感動を覚えました。まさに美の職人技です。

近年、和装がまた少しずつ復活の兆しを見せていますが、着物に洋髪、というスタイルが多いようですね。次女の友人も沢山結婚しましたが、全員洋髪だったとか。でも、最近のかつらは軽量化されていて長時間つけていても痛くないよう改良が進んでいるし、種類や髪の色まで選べて、より自然なかつらになっていました。

私達の若い頃には、結婚式ではみんな被っていたかつらですが、このままだと廃れてしまうかもしれません。なんとももったいない気がします。

また、打ち掛けの職人さんの緻密な技、美しさには改めて心を奪われました。
相良刺繍(さがらししゅう)ってご存じですか?

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糸で結び玉を作り、それで図柄を作っていく手法です。私も初めて知りました。
この年でも、勉強になることだらけです。

かつら用のかんざしは、置いてあるだけで輝きに目を奪われるし…

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伝統って、その時には取っつきにくくても、後から理解や郷愁があふれてくるものかもしれませんね。改めて色んな「日本の美の深さ」に心打たれたことでした。
若い方々にも、こういう美しさをもっと知って頂けたらいいなぁ。

もちろん、洋装も和装も、「みんな違ってみんないい♪」

前撮りのメッカとも言える牧野植物園では、通りすがりの方々がたくさん「きれい!」「おめでとうございます」と祝福して下さり、若い二人も心から嬉しそうでした。この ほんわかした空気感と感謝の気持ちは、これからも大切にして欲しいなあと心から願っています。