第850回 「素晴らしい方々とのご縁」

5月12日

時代が平成から令和に変わるとき、皆さんはどちらで何をしていらっしゃいましたか?
私は令和初日から6日間、東京でセミナー漬けでした。というのも、LABプロファイル(言葉と行動分析)の世界的権威で、敬愛するシェリー・ローズ・シャーベイ先生がトレーナー養成講座で来日なさり、そのセミナーにコーチとして参加させて頂いたのです。

私はシェリーの大ファンです。世界トップの講師なのに決して偉ぶらず、太陽のように温かく明るい笑顔でエネルギーを放ち、楽しいジョークでみんなを笑わせてくださる人間性を、深く尊敬しています。

子どものような好奇心で、「日本語の『ありがとうございます』と『ありがとうございました』の違いは何?」なんて質問をなさり、「そうか、終わったことは『ました』なのね」なんて日々学ばれていました。

シェリーはセミナー中にたくさんのジョークを言うんですが、残念ながら感覚の違いでウケないこともたびたびあり(笑)そういう時には(もうすんだ話ね)という意味で「~ました」と茶目っ気たっぷりにおっしゃって、笑いがあふれました。

小柄なシェリーの「高いディレクターズ・チェアに走って行って飛び乗る」パフォーマンスはDVDでみんな知っていて、再現するとやんやの喝采!人を楽しませるエンターテイメント力と高い講師力の両立には、いつも感銘を受けます。

シェリーの「声」になっていらっしゃるのは通訳の本山晶子(せいこ)先生。ご自身もLABプロファイルのトレーナーで、LABプロファイルのコンピューター版iWAM(アイワム)の日本での代表もなさっています。完璧な通訳が唯一あやふやになるのは、シェリーが晶子先生を褒めたとき。本当に人間としてチャーミングなお二方なんです。

今回の受講なさる皆さまは60名あまり。それを11名のコーチがサポートします。前回の私たちの時よりもずっとレベルが高く、昼休みもセミナーが終わった後も写真のように自主勉強会をなさっててビックリ。どれだけ意識が高いんでしょう!

かたや私は今回コーチが初めてということもあり、次第にやるべきことが増え頭がオーバーヒートし、4日目にはもう限界になっていました。落ち込む私にセミナー後のコーチ・ミーティングでシェリーが言ってくださった言葉。

「リラーックス!」
「今日、私がミスしたこと、いくつあった?」
すべったジョークがあったことを、笑いながらそう表現なさるんです。
「でも、ミスをしても、私は受講生から信頼を勝ち取れる。完璧でなくてもいいの。みんなもそうよ。どれだけ自分たちが影響力を与えられる存在だと思う?」

この言葉で、私は救われました。一つ壁を越えることができ、翌日も頑張れたのです。シェリーから「今日は少しリラックスしているように見えたわよ」とおっしゃって頂けたことが宝物です。

言葉の端々からわかるのですが、きっとシェリーご自身も人生で様々な厳しい壁を乗り越えてこられたのでしょう。だからこその強さと優しさを感じた時間でした。

そしてLABプロファイルトレーナーの同期にも、ずいぶん助けてもらいました。コーチ仲間は具体的な提案をくれ、懇親会で久々に会った同期からは「コーチのペルソナ(仮面)を被ったらいい」との助言。持つべきものは、敬愛できる師と素晴らしい仲間ですね。ありがとうございます。本当に、感謝しかありません。

LABプロファイルトレーナー養成講座は、後期が7月にあります。
少しでもお役に立てるように、また頑張らなくちゃ!