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ウィークリーN

第173回●2006年3月12日(日)

  「K教授の最終講義」


 昨日は高知工科大学大学院起業家コースを、立ち上げの時から7年半ずっとお世話して下さった、元コース長のK教授の最終講義でした。退職なさるK先生を慕って、卒業生もあちこちから駆け付け、高知教室はもちろん、東京・大阪教室も一杯でした。

 先生は起業工学(アントレプレナー・エンジニアリング)のこれまでのご講義のエッセンスを訥々と語られました。いかに論理的な方法で「価値の創造」をするかが重要なのだ、と。スイスのビジネススクールのIMDが発表した国際競争力指数のうち、日本は起業家精神(アントレプレナーシップ)が49カ国中最下位だったそうです。改めて今の日本における起業家精神の重要性を再確認させて頂きました。


  夜は送別会でしたが、先生のご意向で、ごく内輪での懇親会となりました。先生はご退職とはいっても、工科大の連携研究センターでのお仕事がございますので、これでお別れというわけではないのですが。
  集まった一人一人のK先生へのお言葉は、それぞれの思いがこめられ、それもまた本当に心温まるものでした。

 そして最後に、なんと言っても素晴らしかったのはK先生のカラオケ、
「My way」でした!!
  フランク・シナトラもかくやとばかりに、ご自分の人生を振り返られるように朗々と歌い上げられるのを拝見して、胸が熱くなりました。

I did what I had to do   私はやるべきことをやった…
…And did it my way !   そう、私なりにやり遂げたのだ!

 私も自分がK先生の年齢になった時に、こういう風に堂々と人生に重ね合わせて「My way」を歌いたい!という目標を、密かに立てました。先生の歌われる姿が、とても人間としてカッコ良かったのです。
 男性でも女性でも、自分の人生に自信と責任を持ち、業績に溺れず、凛と前を向いて進む姿には、本当に憧れます。

 この後、遠方からわざわざ集結した卒業生仲間と久々に盛り上がり、時間が過ぎたのでした。(これがまた、ネットワークをずっと大切にする起業家コースの良いところだと自負しています。)

 K先生、本当に長いこと、ありがとうございました。不出来な教え子ですが、先生に恥ずかしくないように頑張ろう!と思えた、貴重な一日でした。

 

 
 
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