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ウィークリーN

第203回●2006年10月8日(日)

 「雨の植物園」



 久しぶりに、五台山にある牧野植物園に行ってみました。
たまたま雨の日だったのですが、そぼ降る雨に打たれた木々たちの風情に、深まりゆく秋を感じました。
 ここは高知県が誇る植物学者、牧野富太郎博士を記念して昭和33年、高知市の丘陵地五台山に作られた植物園です。その後平成11年に「牧野富太郎記念館」を新設し、約20haに拡張リニューアルしました。ミュージアムショップやおいしいレストランもあります。
(レストラン「アルブル」は弘化台直送の魚料理がお薦めです!)
 雨の日の植物園はとても静かです。長い回廊を、濡れた木々を楽しみながらゆっくりと通っていくのですが、濡れないで行けるので、こんな雨の日も楽しむ余裕があります。
 ふと、横を見てみると…
 「あれ?黄色の彼岸花が咲いてる?」と不思議に思いました。
黄色なんて、初めてです。普通、赤か白じゃないの?
 
これは「ショウキズイセン」というヒガンバナ科の花だそうです。
 赤い花はご存じ、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ですね。天上の花、という意味だそうです。しかし同時に死人花(シビトバナ)などという不吉な名前もあります。こんなに両極端の名前を持つ花も珍しいんじゃないでしょうか。
 展示館の中は、博士ゆかりの所蔵物の展示、直筆の植物画、植物の世界の展示などがゆったりとした空間の中にあります。展示館は木造で天井が高く、かすかに木の匂いがして落ち着けます。
 博士の書斎を再現したブースもありました。積み上げた蔵書の山と裸電球。博士の人形がまた非常に良くできていて、その部屋の雰囲気と共に、昭和の時代を彷彿とさせます。
 植物園を出たとき、足元に咲いていた「ツリガネニンジン」の小さな花が可憐で印象的でした。

 …色々な花があり、それぞれ ふさわしい時期にこうして懸命に花を咲かせ、命をつむいでいく。まるで人生のようだなぁと、ふと思いました。

 春のように百花繚乱ではありませんが、秋の植物園も大人が楽しむにはいい雰囲気でした。滅多に足を運ぶことはありませんが、たまにはこうやってのんびりと木々を見つめてリラックスするのは心身共にいいことだなあ、と思ったのでした。

 高知県立牧野植物園

 
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