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第204回●2006年10月15日(日)

 「イヴサンローラン:ゴールデングロス」


 お気に入りの品って、眺めているだけで楽しい気分になってきたりするものですよね。最近の私のお気に入りは、これです♪
イヴサンローランのゴールデンリップグロス。

 20代の頃は結構コスメフリークだったんですが、こんなに気に入って集めたものは久しぶりです。

 これ、かなり「キラキラ」してる感じでしょ?
それもそのはず、この中には24金ラメが入っているのです。グロス(つや出し)ですから口紅を付けた上にこれを塗るのですが、 グロスの艶は長時間持続するし、ゴールドのきらめきは本物の落ち着きがあります。
 このシリーズは今年の4月に発売されたものですが、 限定色を含めて8色発売されています。一番左端の1番は透明なグロスにゴールドだけを入れたもの。「キンキラ」な感じがするでしょうが、口紅の色を選ばないし、逆に口紅の色を自然に唇になじませてくれる感じです。

 このグロスの存在を知ったのは6〜7月頃でしょうか、「24金入りのグロスがある」という、テレビ番組でのメイクさんの一言からでした。ネットで調べて、それがイヴサンローランのこのグロスだとわかりました。特に、このゴールドの1番が欲しい!と思いは募りました。

  しかし実は、ここからが大変でした。高知ではイヴサンローランの正規店舗がありません。これらはすべて、インターネットで手に入れたものです。(いい時代になりました。)しかし、当時すでにゴールドはどこのネットショップでも品切れ状態で手に入りませんでした。しかたなく、ベージュピンク、ピンク、プラムレッドの3本を注文し、手に入れました。

 24金で唇がザラザラするのでは?という危惧も、実際使ってみるとまったく気になりませんでした。グロスってすぐ取れちゃうんですが、これは多少飲んだりしてもしっかりキープできてるし、輝きがきれいで、保湿効果もあるようです。

 その後、気をつけて見ていたんですが、どうしてもショップではゴールドが入りませんでした。品切ればかりだったのです。ついに先月、私はこれを手に入れる方法として、それまで手を出さなかったオークションを始めました。さすがにオークションでは少し出品があったので。
 
 手始めに限定色の、これも売り切れだらけの薄いピンクとオレンジ(写真右の2本)を買いました。そしてついに先週、念願のゴールドを手に入れました!感激。落札価格は3000円でした。ネットショップよりも高めですが、定価は3150円ですしね。ただ送料、振り込み料などで やはり1本買いは高くなりますが。

 今回、調べてみて面白いことを知りました。 イヴ・サンローランはLVMH(モエヘネシー・ルイヴィトングループ)という高級ブランド品を取り扱う企業の集合体(コングロマリット)の一員なのです。ここにはルイヴィトン、セリーヌ、クリスチャン・ディオール、ジバンシー、フェンディ、ゲラン、タグ・ホイヤーなどというそうそうたる企業が名を連ねています。ケンゾーもそうです。なるほど、モードの流れを世界的に一本化しやすいわけですね。

 もう一つ、サンローランの歴史も興味深いものですよ。
イブ・サン ローランは1936年、アルジェリア生まれ。 17歳でデザインコンクールで最優秀賞を受賞し、翌年 ディオールに迎えられました。そして4年後、クリスチャン・ディオールが急死し、わずか21歳でディオールの後継者に任命されたのです。
 
  しかし、その後発表したスタイルはディオールのエレガンスにそぐわないとして、不評でした。その後、戦争に召集され、彼がパリに戻ったときにはディオールのデザイナーは他にいて、彼は事実上解雇されたのです。なんとまあ、イブ・サンローランはリストラ経験者だったのですよ!

 そこで25歳頃、彼は独立して「イブ・サンローラン」を開設しました。これが好評を呼び、ココ・シャネルは「サンローランこそ私の後継者」と発言したほどです。その後は順調な仕事ぶりで「モード界の帝王」と呼ばれました。
 ところが、1999年、LVMHがグッチへの敵対的買収をかけた騒動の余波を受け、「イブ・サンローラン」はグッチグループの傘下に入ったのです。そして2002年1月、パリ オートクチュール・コレクションを最後に、イヴ・サンローランは引退しました。

 というわけで今回は、1本のリップグロスから、いろんなことを知ることができたのでした。

 
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