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ウィークリーN

第210回●2006年11月26日(日)

 「人toみらいB 山地恵輔(やまじけいすけ)さん」


 高知の素敵な、元気な若い人たちを紹介する「人toみらいシリーズ」、第3回目は
初の高校生、山地恵輔(やまじけいすけ)さんをご紹介します。

 山地恵輔さんは県立仁淀高校の3年生。
山地さんも、第1回目でご紹介した中村さん同様、とても印象的な目の持ち主だ。
 今年10月、二日間行われた仁淀高校の文化祭では3年生のバンド「Sick Persons」が演奏を行い、大好評を得た。このバンド活動を支えたのが、山地さんだ。
 彼は高校1年生の時からバンド活動を行い、高知市のキャラバンサライなどでギタリストとして何回かライブを行っていた。しかしそれとは別に、1年生の時から「学校でバンド発表をしたい」という夢も持っていた。しかし、なかなか実現できないまま、3年生を迎えた。

  「卒業前に、文化祭でぜひ演奏したい!」と思った彼は一人でバンド活動のための行動を開始。3年生の友達に声をかけ、メンバーの勧誘をした。「それまで一人だったけど、西森勇樹君がベースで入ってくれたことで、初めてバンドという形になりはじめたんです。」嬉しさを思い出したのか、笑顔を見せた。その後 ボーカルで鈴木翔太君も参加してくれ、バンドは3人になった。

 最初は学校での練習も難しかったようだが、校長先生に頼み続け、学校で練習する事を認めてもらえるようになり、メンバー3人で本格的にバンド活動を始める。

 そして先生方に協力してもらい、文化祭バンド演奏スケジュールの企画書を提出したところ、その時初めて行事の中の一つに入れてもらえた。「学校でバンド演奏をしたいと想い続けてきた努力が初めて実った瞬間でした。」と山地さんは語った。

 文化祭ではGOING STEADY や MONGOL800 の曲を二日間演奏。大成功を収めたが、校長先生が「なかなかいい演奏やったぞ」と褒めてくれたのが、本当に嬉しかったという。その演奏に触発され、バンドメンバーも菊池祥彦君(ギター)、鎌倉真司君(ドラム)と 今は5人に増えた。「卒業前にこの5人で、1度でも発表したいんです」と思いを語ってくれた。
  山地さんは高校卒業後、大阪の専門学校で音響芸術学科に進むことが決まっている。「将来は音響の仕事をしながら、音楽も両立させていけたらいいですね」と目を輝かせていた。

 彼が語る、もう一つの夢。「2年後に、またこのメンバーで集まって、演奏したい。」

  彼を育んでくれたこの仁淀高校は、実は5年後の平成23年度に閉校が決まっている。
「僕はこの学校の人間関係によって成長できたと思うんです。バンドの思い出もあるし…」とポツポツと語った。
かけがえのない母校の閉校は、本当に寂しいことだろう。

 でも、それを乗り越えて、後輩たちにもぜひ演奏を聴かせて、勇気づけてあげて欲しい。
山地さんのように、「思いを持ち続けることが大切」なんだと。

 

 
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