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第293回●2008年7月7日(月)

 「高校生達の素敵なレスポンス」

 前々回のコラムにも書きましたが、先日母校の追手前高校で、人権講演会で「人との関わりで共に育つ」というお話をさせて頂きました。それに対する高校生達の感想がまとめられ、先生が送ってくださいました。

 講演会での話は自分の出産・障害児の育児から始まったため、どちらかと言えば女子の方がピンと来やすかったようです。たくさんの感想を寄せてくださいました。どうもありがとうございます。

 せっかくのなので、少しご紹介させて頂きますね。


感心したこと、共感したこと】
 ・重い障害を持っているということで悲観的な気持ちにならずに、見方、考え方を変えて“障害はその人の個性”と認めることで一歩前に進めることができ、相手と向き合えるということがよく分かりました。自分で未来は変えられると言ってくれて良かったです。
 ・養護学校では一人ひとりにあった教育をし、また、自尊感情を養っていると聞き、感心した。自尊感情は生きる力になると言う言葉に共感した。
 ・できないからどうしようではなく、できるにはどうすればいいかを考えること。涼歌さんが神様にお願いすることは「ない」って答えたこと。 

【疑問に感じたこと】
 ・ 障害者の労働賃金の低さ、社会の制度に疑問を感じました。
 ・ 自尊感情をどうやって育てれば良いのか。

【講演を聴いて得た、今後生きていく上での指針】
 ・ 何でもあきらめて生きるのは止めよう!
 ・ 「長い人生だから、辛いことやしんどいことは必ずある。でも、それと同じように、それを乗り越えられる方法がある。」っていう言葉が印象に残りました。
 ・ 障害児が生まれた親の気持ちは実際になってみないと分からないと思うけど、自分の子どもとかこれから出会う人も含めて、病気とか障害とかがあっても、それをキャラクターとかオリジナリティとして認める、比べようのない個性だと理解できる人になれたらなあと思った。歩けること、話せること、食べられること、生きていけることは、それだけですごいことなんだと自覚する!自分らしさを大切にする。前向きに物事を考える。

 こんなにも、私が言いたかったことを的確に捉えてくれて、講師冥利に尽きました。これ以外にも、身近な人の死から学んだことなどを綴ってくれたものもあり、私も胸を打たれました。

 疑問点については、早速私なりにお返事を書きました。

「 自尊感情を育てるには、まず自分と向き合う、と言うことから始めるといいのかなと思います。自分はどういう個性があり、どういう良さがあるのか。誰にも長所は必ずあります。
 そして何より、自分を好きになってあげてください。自分の良いところをいっぱい見つけて、『だーい好き!』と言ってあげてください。そこから誇りや自信を持てるようになるでしょう。自分が愛情で満たされると、人にも優しくしてあげられるようになると思います。」

 そして、私たち親は子どもの育ちを尊重し、支援しなければと思います。小学校高学年ともなれば、「〜しなさい」という指示・命令ではなく、「自分で考えてごらん」「どう思う?」と、子どもの理性や自主性を尊重したいものです。話しかけてきた時に、「今忙しいから」ではなく、「(話を聞いて)良かったね」とか「今はどうしても手が離せないけど、ゆっくり聞きたいから、後でいっぱい話してくれる?」などと親の理性をきかせたいものです。(・・・これは反省も込めて、ですが)

人生は一期一会。この機会を下さった、教育委員会のKさん、追手前高校のM先生に心から感謝です。素晴らしい生徒達との出会いを頂き、ありがとうございました。そして3年生のみなさん、本当にありがとうございました。みなさんの文章から、たくさんのパワーを頂きました。

 折しも今夜は七夕です。人との出会いの嬉しさ、楽しさを 改めて感じています。

 

 

 
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