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第302回●2008年8月31日(日)

 「ジンベエスイム初体験!」

 先日、土佐清水市で ジンベエスイムを初体験しました。今回はそれを私、中村がご紹介させて頂きます。

 前日に「足摺ダイビングセンター」に電話予約をし、朝9時半に高知市を出て、午後2時に土佐清水に着きました。これを体験したいと思った理由は、子供の頃から知っていた「ジンベエザメは大きい!」という強烈なイメージを実感したかったからです。
 体験コースは、「スノーケリング、1名、8000円」「ダイブ、1名、12000円」。すべて機材レンタル料金が別です。機材というのはウェットスーツ (1,000円)やウェイト(300円)、ブーツ(300円)、マスク(200円)、グローブ(100円)などです。なかでもこのウェットスーツは絶対着用になっています。ジンベエを囲っている網や、ジンベエのサメ肌から身を守るためにです。

 私達はスノーケリングのコースを選びウェットスーツやマスクなど借りて、1人が10000円の料金となりました。ジンベエと一緒に泳げる時間は1時間程度。まずは事務所で手続きを済ませます。住所氏名を書いて、簡単な説明を受けます。そしてマスクや自分の体格にあったウェットスーツなどを用意してもらい更衣室で着替えます。その後、車に乗り込み、近くにある、以布利(いぶり)の港まで約10分(3時過ぎ到着)。
 港に着いたら、漁船に乗り込みます。乗り込む際は岸から船に垂らしたハシゴを降ります。波の満ち干きにより、海面の高さが変わるようで、私たちの時にはちょうど干潮で、ハシゴの高さはだいたい1mぐらいでした。
 船に乗り込み、目指すは300メートルほど沖にいるジンベエです。船で10分ぐらいで着きました。船上では強い潮風と高さ2m程の波の影響をまともに受けながら、体が上下左右に揺れます。この感覚は大型のフェリーでは味わうことはできないでしょう。この体験だけでも、日頃から、漁船に乗る機会のない私達にとって(船の揺れは別として)、気分は高揚しました。
 やがて目的地。海面にオレンジ色のブイが見えます。そこの15m四方の網の中にジンベエがいるわけです。いよいよ対面。今まで私は、水族館でもジンベエを見たことがありませんでした。それがなんとこの日は一足飛びに、一緒に泳げるわけです!
 最初、案内役のおじさんが指差して「あそこにいる」と教えてくれました。人間がエサをくれると勘違いして海面に上がってきたジンベエ。体長は5〜6mはあります。「デカイ!」気分は有頂天です。しかし「見る」のと「触れる」のとでは、やはりちょっと違います。見る分には「デカイ!デカイ!」と喜んでも、なにせ目の前のこの巨体、そして水深何十メートルという深く黒い夕方の海です、入るのには躊躇しました。でも浮かび上がってくるジンベエをいつまでも船上から見ているばかりでは事は進みません。

 そしてもう一つ、このままでは、きついウェットスーツに締め付けられて、こちらの体力が消耗してしまうんです。実は港まで向かう車内で、すでに酔い始めていたのが、その後の船でも揺れに揺られて、酔いはますます悪化して〜、早くこの船の揺れから開放されたいとも内心思っていました。

 ということで、海に逃げるように入りました。でも、いざ入ると、水との一体感とでも言うのでしょうか、深さは全く気にならず、不思議とジンベエの大きさにも威圧されることなく、しかも思っていた以上に、ジンベエの方からこちらに頻繁に近寄ってきてくれるので、自然に嬉しくなってきました。犬・猫と同様、動物に慕われている感じは本当に楽しいです。「えっ?魚であるサメにそんな感情があるの?」と聞かれそうですが、「ある」ということでここは一つ、お願いします(笑)。
 近寄って来てくれるので写真も撮り放題。何度となく繰り返しやってくるシャッターチャンス!今、思い出してもジンベエに感謝です。案内役のおじさんに、「水中でこっち向いてジンベエが泳いできて、もし当たりそうになったら頭の部分を軽くそっと押してあげて」という話は本当でした!それぐらい本当に近寄ってきてくれたんです。
 ジンベエと間近でしばらく泳いで、だんだん様子がわかってきたので「これなら背びれをつかんで、そのまま一緒に泳げそう」と感じました。実際何度かやってみました。しかし意外と息が続かなくて、すぐに水面に上がってこなくてはなりません。「おかしいな、普段、20秒ぐらいなら息をとめられるのに、10秒ももたないなんて・・」一緒に泳ぎたい気持ちは満々なのに、何故?

 でもこれには訳があったんです。この日の海は低気圧のせいでうねっていて、水中に居ても、体は船上と同様、揺れに揺られていたのです。これを知らずに私は、酔いに対して船から海に逃げ込んだつもりでしたが、実は全く意味が無かったわけです(悲)。
 というわけで水中で長く息を止めておくことなんかできるわけもありません。泳いでいる最中は、気持ちはずっとジンベエに集中していましたが、気が付けば体の限界がきていました。泳いでいて酔ったのは、初めてでした。筒井と「もう船に上がりましょうか?」と話をして なんとか海面に下ろされた5、6段の梯子を上って、もう2人共、船で虚ろでした。
「どれくらい、ジンベエと泳いでいましたか?」とおじさんに聞くと「20分ぐらいやなぁ」と。
「えぇ〜60分の内の20分!」、とてももったいない気持ちになりました。しかしもう限界、二人で陸が恋しくなっていました。

 しかし最後にわずか数秒とはいえ背びれをつかんでジンベエと一緒に泳げた事は今までで一番の自然との触れ合いになりました。曇り空の下、海はうねっていたこの日、撮影に初めて使った水中用インスタントカメラがどんなふうに撮れているのか?現像するまではとても不安でしたが、みなさんいかがだったでしょうか。

                              (中村 覚)

 

 
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