この時
最初私は、「お荷物になりますが…」と渡していたのです。人に何かお渡しするときって、こういう謙遜表現をよくしますよね。でもそのうち、私の言う言葉がマイナスのストロークであることにハッと気がつきました。
ストロークというのは、「その人の存在を認めること」「ふれあい」などと言います。例えば笑顔で「いらっしゃいませ」と言うのは相手を認めて快いストロークを送ることなので、プラスのストロークを送る、などと言うのです。交流分析では相手と自分を認め、お互いに心地よい関係作りをめざしているので、ネガティブ(否定的)な言葉を言うマイナスのストロークは一般的には望ましくないわけです。
そこで、「いらっしゃいませ。愛媛の味をどうぞ♪」とか「愛媛の味をお楽しみ下さい」という言葉に代えました。せっかくの愛媛の方のご好意が、これなら気持ち良く伝わるかな、と思ったのです。するとある男性がニカッと笑って「おっ、こりゃおいしそうだ!ありがとう」と満面の笑顔で、プラスのストロークを下さいました。気持ちが通じ合ったようで、とっても嬉しかったです。
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