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第370回●2010年1月10日(日)

 「成人式の着物ビジネス」

 今日は次女の成人式でした。最初は私の着物を着せるつもりでしたが、次女は着物を着慣れていないこともあり、やはりレンタルにしようと去年の秋に決めました。

 次女がお世話になった呉服屋さんは、着物をレンタルすると着付けはもちろん、美容院でのセットやメイク、写真のアルバムも一緒についてくるというビジネスモデルで、近年とても繁盛している「きもの処公文」というお店です。
 12月、あらかじめ写真の前撮りをしました。IPRO(アイプロ)というスタジオでの撮影はカメラマンは素晴らしかったのですが、髪型が美容師さんと意思疎通ができず、不本意な結果に終わりました。そのことを呉服店の女性社長に話すと、「じゃあ本番の前に、もう一度別の美容院で髪をセットして髪型を決め直しましょう」と、斡旋してくれました。納得がいくように、無料でやり直しできるのです。これは顧客サービスとしてはとても上質なもので、さすがだと思いました。

 ところがそこで、「日本髪風にさせたい」私と母VS「少し現代風にしたい」次女が激論。前髪を下ろすか上げるかでも もめにもめ、二度も足を運ぶことに。実際に美容師さんにやって頂くと髪を上げた方がスッキリすると次女も納得し すんなりと決まったのですが、美容師さんは「血尿になるかと思った(笑)」そうです。本当にごめんなさい。伺ってみると親子で結構意見は食い違うそうなんですが、「娘は言うことを聞かないから」と、親が諦めてしまうんだとか。

 成人式当日は、美容室はなんと明け方4時開始だったそうです。着付けは二人ずつ6組の先生が5時半からスタンバイ。髪をセットし、メイクを終えた女の子達が次々にやって来ますが、いくら手慣れているプロでも大変そうでした。現場はほとんど戦場ですが、華やいだ戦場とでも言いましょうか…。(笑)

 着付けが終わったら、またカメラマンが当日写真を撮ってくれます。まさに至れり尽くせり。利用してみて、「確かにこれはかゆい所に手が届く、よくできたビジネスモデルだわ」と感心しました。呉服店、美容院、着付けの先生、写真店、昔は顧客がそれぞれに頼んでいましたが、一連のサービスのビジネスモデルを構築することでwin-win になり、顧客満足とビジネス連携が生まれます。

 近年は着物離れが進んでいるため、着物の良さを実感してもらうには、成人式は絶好の機会でしょう。さまざまな業界においても、新規顧客開拓の貴重なチャンスです。


 式典まで少し時間があったので天満宮に寄ったのですが、偶然次女の同級生に会い、楽しそうに会話していました。女の子はお金がかかるけど、着せ甲斐もありますからね。(…と自分に言い聞かせるしかないです。)

  あと 着物って、着る前後のお手入れが結構大変ですが、そのあたりレンタルは本当に気楽です。幸い今日は良いお天気に恵まれましたが、雨や雪が降ると着物は結構気を使ったものだと思い出しました。

 
  次女を会場に送っていくと、県民体育館前にはたくさんの新成人が…。一昔前には成人式で騒ぐ若者達に橋本知事が「静かにしろ!」と一喝した、なんてニュースもありましたっけ。怒るのもエネルギーが要るので大変なんですけどね。ちなみに今年の高知市の成人式は、おとなしかったそうです。

 18歳成人も検討されているようですが、そうすると成人式は「高校の卒業式の後」、なーんてことになるのかな?ちょっと想像がつかないのですが。 でもそこに顧客がいる限り、これからも成人式をめぐるビジネスは 熱い展開が続くのでしょう。

 

 
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