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第398回●2010年7月25日(日)

 「大型スーパー激戦区 四万十市」

 金曜日、四万十市に新たな大型ショッピングセンターが誕生しました。香川県高松市に本社のある「マルナカ四万十店」です。 
 その立地は、なんと
「フジグラン四万十店」のすぐ隣で、300mしか離れていません。9900平米という広さは、フジグランに次ぐ大きさです。                                       

マルナカ四万十店

 四万十市(旧中村市)は人口3万6千人。高知県では高知市、南国市に次ぎ3番目に多い、幡多地域の中心地です。私が20年前に住んでいた頃は、大型店舗と言えば1978年に誕生した「ショッピングプラザさつき」か、1984年にオープンした「フジ中村店」くらいなものでした。

 その後「ショッピングプラザさつき」は1999年に増床し、現在の「アピアさつき」になっています。

アピアさつき

 1996年に高知の須崎スーパー系列「デイズ中村店」がオープンした後、98年に「フジグラン四万十店」がオープン。ちなみにフジグランは愛媛県松山市が本部です。

 それまでの敷地面積3〜4千平米だったアピアさつき・デイズに対し、フジグラン1万500平米という数倍の広さで、幡多広域からお客様を集め、それは盛況でした。

フジグラン四万十店

 負けじと2001年には、高知のサニーマート系列「サニータウン四万十」がオープン。

7600平米を確保し、ホームセンターマルニなどとタッグを組んでいます。サニーマートは高価格・高品質で他店とは少し違う戦略をとっています。

サニータウン四万十

 2004年には、「四万十ショッピングガーデン」がオープン。

4700平米の広さにはユニクロ・西松屋(子供服)・眼鏡市場などが並んでいます。すぐ向かいに青山もある、複合型ショッピングセンターです。

四万十ショッピングガーデン

 上記5つのすべての店舗は 国道56号線沿いかその近くにあり、直線距離でわずか4km圏内にあるのです。車で行けば、わずか10分足らず。こんなに狭い地区にいくつもの巨大店舗があるというのは、大丈夫なのか?と思わず心配になってしまいます。

 今や中心商店街はご多分にもれずシャッター通りになっており、もはや奪われるパイすら残っていないとも言われています。しかし近年おいしいパスタの店などもできていて、私は最近よく行っています。近くに昔からの布団屋さんなどもあるのですが、なかなか良い商品の品揃えをしており、タオルケットなどを何度か買ったりもしました。要はやはり戦略だと思います。

 しかし、これだけの数の大型ショッピングセンターを維持していく力は、地域には残念ながらもうないでしょう。大型店舗が次々に撤退し、気がついたら何も残らなかった…ということがないように、これからの時代は逆に、大型ショッピングセンターが一丸となって、地域外からの顧客を誘致できるような戦略が必要になってくるのかもしれません。 

 

 

 
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