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第402回●2010年8月22日(日)

 「合同ビジネスマナー研修会」

 

(中村 覚)   
 8月16日、高知県中小企業家同友会さん主催の(一般社員やインターンシップ生を対象とした)合同ビジネスマナー研修会が、高知県地域職業訓練センターで開催されました。インターンシップというのは就職前に学生が企業でお世話になり、仕事を通じて社会のルールや知識、技術を身に付ける制度です。

 この研修会は毎年、2月と8月に開催されています。今回のように8月(夏)の研修会は、参加者が多いです。というのも就職活動前のインターンシップというのは、職業意識や社会観念を身に付けるのに絶好の機会だからです。県内外の大学や専門学校からの参加があり、全部で45名の参加者がいました。

  研修開始は朝の9時、終了は夕方の5時です。お昼休みや休み時間はあるものの、一日研修です。内容はビジネスマナーや敬語、電話応対、名刺交換など、それぞれの基本を勉強します。その後、高知でご活躍なさっている経営者の方の話を聞き、それを受けて各グループに分かれてディスカッションをし、まとめた意見を発表、それから最後にレポートを書いてもらい、一日が終了です。

 とまぁ、このように一連の流れを説明するのはとても簡単なのですが、参加しているみなさんにしてみると、色々と初めての勉強などで、不安や戸惑いがあると思います。

 実は私自身がそうでした。4年前の(29歳の時に)社会人のインターンシップ生として、この合同ビジネスマナー研修会に初めて参加しました。しかし、それまでまったくそういう経験がなかったもので、初めての場所・知らない人達・慣れない研修会に、緊張を通り越して、何がなんだかわからない状態でした。他の参加者はほとんどが大学生でしたが、そんな彼等が私よりも年上に見える程、しっかりしているように思えました。

 しかも普通ならこういう状況であれば、年上の自分が率先して「話をまとめてグループを引っ張っていく〜」みたいな気持ちになるのでしょうが、私はそういうのはゼロでした。なぜならディスカッションなどほとんどしたことがなかったからです。

 しかも私は「大きな声で挨拶をする」などという基本的な部分でも、頭ではわかっているけれど、「知っている」と「できる」は全くの別物、つまり「できません」。それを地で行っていました。ところが思い込みはコワいもので、「自分は、やれば、そこそこできる」と勝手に思っていました。けっこうおめでたかったんです。(笑)
 ところが、この研修会で色んな方とお会いさせてもらう中で、初めて「あれ?自分はできていないのかも」ということに気付かされました。

 思い出します、その研修会で私はグループの代表となり、まとめた意見を人前で発表する役割になりました。恥ずかしくて嫌でしたが、なんとか一通り発表を終えました。そしてホッと一息ついている時、知らない人に「君はもっと発表の時、大きな声を出した方がいいよ」と言われました。「え? そんなに(自分の)声が出ていなかったのか・・」と意外でした。が、それ以上に「この知らない人は誰?」と思いました。

 後でわかったのですが、研修会に集まっていた経営者の方々のお一人でした。今思うと、自分のところのインターンシップ生でもない私に、わざわざこういった声掛けをしてくださったわけですから、本当にやさしい方だと思います。
(でも、その時はそこまで思えませんでした。すみません。)

  もう一つ。朝、研修会に向かうとき、駐車場でいきなり後ろからとてつもなく大きな声で「おはようございます!」と挨拶されました。まるで大砲のように、お腹にズンと響きました。(えぇっ!)と驚いて返事もできず声の方を見ると、数人のインターンシップ生を連れた経営者の方がいらっしゃいました。明らかに目下である私に、こんなにも感じよく元気な声で先に挨拶してくださったわけです。この時に「挨拶」の神髄を見せられた気分でした。

 研修内容ももちろん勉強です、しかしそれにプラスαして、こういった経営者の方と接するちょっとした時間も本当に勉強になります。
 「地域ぐるみで子供を育てる」ではないですが、研修会に集まった学生同士や、自分がお世話になる企業の担当者以外の方からも、こういった温かい雰囲気で接していただけるこの研修会は、学生にとっても社会人にとっても貴重な学びの場だと感じます。

 

 

 
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