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第416回●2010年11月28日(日)

「安岡重機の挑戦」

 前回に引き続いてのお話です。安芸市にあるスープカレーのお店「chez nous(シェ・ヌー)」 のホームページを見ると、なんと建設業である安岡重機が経営していることがわかり、かなり驚きました。「なぜ畑違いのスープカレーのお店を?」と、頭の中は「?」で一杯に。

 お店に出かけた日、たまたま駐車場で中村に声をかけてくださった男性が安岡重機の会長さんだったことをご縁に、午後にお話を聞かせて頂きました。
 ラッキーなことに事務所には安岡浩史社長と奥様もいらっしゃり、会長の奥様も交えて異業種進出に関する色々なお話を皆さまからお伺いすることができたのです。

 安岡重機は創業1980年。建設業界が低迷する中、産業廃棄物処理業を始め、廃棄物を可能な限り再生・再利用することに努めます。

 2008年、「従来と違うことをやって活性化したい」とフードコーディネーターの大原一郎さんのプロデュースを受け、スープカレーの店「chez nous(シェ・ヌー)」 を本社敷地内にオープンしました。(大原さんはスープカレーで有名な、いの町天王の「ランヤコフレ」のオーナーです。)

 シェ・ヌーは建物も地元の木材を使ったり食材も地元調達する、廃棄物になる木材を薪ストーブに使うなど、様々なこだわりを持っています。当初はメニューも地域興しで「シャモ鍋はどうだろう」と思っていたそうですが、「シャモ鍋は毎日は食べられない。でもカレーなら」と、始めたのだそうです。狙いは当たり、人気店になりました。
「建設業と違い、一般のお客さまとのふれ合いが楽しい」と皆さま笑顔でした。

 シェ・ヌーの成功に伴い、これからの5年・10年を見据え 安岡社長は次の種まきを志し、今年5月 また新分野に進出しました。


 それがここ、1日1組限定の宿「四季楽庵」です。安芸市から車で10分ほど、伊尾木川沿いのまさに隠れ家です。本当に幸運なことに、安岡会長にご案内して頂くことができました。

 入り口ののれんには「 わざわざきてくれてありがとう」というおもてなしの言葉が。

 雰囲気のある大きな囲炉裏。このリビングからは、すぐ前の景色が楽しめます。かなり広いので、ここで貸し切りの宴会をすることも可能ですね。仲間同士で合宿する、親戚みんなで泊まる、同窓会に使う…と色んな使い方が楽しめそうです。

 ちなみに夕食はシェ・ヌー特製のカレー鍋コースだそうです。

 圧倒されたのはお風呂。ご覧ください、すごいでしょう?池を囲むしっとりとしたたたずまいの木々が1枚ガラスに広がり、まるで絵のような眺めです。

 ところが、お客さまはあまりこのお風呂を使わないそうなのです。
「なんで!?もったいない」と思うのですが…

 その答えはこれ。伊尾木川の清流を眺められる露天風呂があるのです。

 実は、このお風呂のお湯は隣にある施設の焼却炉の熱を利用して、地下水を沸かしているもの。どこまでも環境に配慮しているのです。

 宿泊料金は1泊2食付(朝食・夕食付)で 
 大 人  8,400円(税込)
 素泊まり 4,200円(税込)
 子ども  4,200円(税込) ※小学生以下

1日1組、2名から8名まででご利用になれます。 宴会のみの予約も可能だそうです。
(2週間前までに、お電話でご予約ください。)

 それにしても、1組限定の貸し切りなんて贅沢なシチュエーションの割には、リーズナブルなお値段ですよね。「それでいいの?」と、こちらが心配になるくらいです。

 コストをかけないために、安岡重機の事務所で対応したり、タオル・歯ブラシ・浴衣の提供は行わないなど、工夫をなさっています。

 豊かな自然を満喫したい方、都会からのお客さまの接待などには喜ばれるでしょうね。すぐ前を流れる伊尾木川の澄んだ水に、別荘気分を味わうのも贅沢だと思います。

 それにしても建設業から、異業種である飲食→宿泊と異分野へ進出する安岡重機の挑戦の姿勢には心を打たれました。地域活性化のための好事例ではないでしょうか。

「四季楽庵」
 高知県安芸市入河内字下長ウイ7-1
 (安芸市内から車で約10分)
  お問合せ先 : 安岡重機 tel 0887−34−3666

 

 

 
 
 
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