そんな中〜「はい、クリップボード(の留め金)をパチパチさせない!今日、初めて使う物なので壊さないように!」生徒一人一人にメモ用にと配られたボードに、注意を促す先生の声です。数人の生徒達が開始までの間、時間を持て余しついついボードでパチンッ、パチンッと暇つぶしの様子は、学生らしくて微笑ましかったです。
まずはコミュニケーションやマナーについての話をし、それについて生徒3〜4人に「どう感じましたか?」と問い掛けをしました。最初に当てられた生徒は少し時間を置き、なかなか答えてくれません。でもその気持ちもわかります。これだけの人数の中で発表するというのは、心臓が前に飛び出るような緊張感を伴いますので。(自分が同じ立場ならそう感じます。)
30秒ぐらい経ってからやっと答えてくれました。その生徒の感想は「特になし」でした。もちろんこの言葉が真意でないのは分かります。
生徒にすると普段の授業のように「求められている答え」を探した結果、手頃な答えが見つからなかったので、ここはとりあえず無難に「わかりません」と同じような感覚で「特になし」と答えたのかなと。もしくは自分の気持ちをみんなの前で言うのが恥ずかしいので、「特になし」にしておこうと思ったのか・・・。
しかし最初の生徒が「特になし」と答えてしまうと、その後に質問された生徒もそれに乗っかり「特になし」「特になし」となってしまい、全体が意思の疎通をし合える雰囲気ではなくなってしまいます。
これを受けて、「日頃の教科のように、答えをみなさんに求めているわけではありません。みなさんがどう感じたのかを聞いているわけですから、それぞれの言葉で自分の思いを表現するように!」と筒井から「活」が入りました。
この後、生徒達にはペアになってもらい意思疎通を図るロールプレイングをしてもらいました。笑顔で積極的に参加している生徒が多い中で、そうでない生徒もちらほらと見受けられました。
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