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第457回●2011年9月18日(日)

「免許取得、ビフォーアフター。」

 

(中村 覚)

 今年5月に免許取得のコラムを書いた後、話が尻切れトンボになっておりましたが、このたび車を購入しましたので「免許取得、その後」を報告いたします。

 免許取得後、しばらく車の購入をほったらかしにしていました。私は別に車に興味があったわけでもなく、「早く車を運転したい」という気持ちもサラサラなかったからです。免許を取った理由は以前(第407回)にも書きましたが、父の病気がきっかけでした。

 しかしそうは言っても、さすがに2ヶ月程過ぎたころには「このままでは運転の感覚を忘れてしまう、そろそろ車を買わなくては」と思い始めました。たいしたこだわりもありませんでしたので、じゃあ「マーチ」にしようとニッサンのマーチを購入しました。

 当然、生まれて初めての自分の車です。ただ金額の割に、こんなにもウキウキしないものかと理不尽さが常に頭にありました。

 そして、いざ乗ってみると・・・意外にも楽し過ぎ、パラダイム転換!買ってしばらくは一日一回ちゃんと乗って、用事やあてがなくても、ちょっとドライブをしていました。

 「これに乗ればどこへでも行ける、自分のお気に入りの空間のままで」。
この感覚が非常に心地良かったのです。

 もう一つには、これまで乗っていたスクーターに比べて運転が疲れないということがあります。車はシートに背中をあずけて運転できますが、このことがこれほど楽とは思ってもいませんでした。スクーターは背もたれがない分、姿勢を真っ直ぐにして乗る、もしくは猫背のようになって乗っていることがほとんどでした。

 どちらにしても、背中を自分の力で支える必要があったので、1時間以上の運転となると体が疲れてきていました。車にはそういう疲れがありません。

 (〜とは言っても)車の運転もだいたい2時間を越えると途中で休憩をしてやらないと、疲れが腰にくるというのはあります。しかし天候に左右されないという点も考慮すると、格段に楽だなと思えます。


 車の機能ですが、手でアクセルとブレーキを操作できるように改造する必要がありました。ギアの上の方にブレーキとアクセル機能を兼ねた手動レバーがついています。この手動レバーは、前に押すとブレーキ、手前に引くとアクセルの役割りをします。運転をする時には左手でこのレバーを持ちます。そして、右手はハンドル部分に取り付けられた旋回ノブを持ちます。

 アクセルに比べてブレーキの加減が難しく、少し前に押すだけで「ギュンッ」と過剰にブレーキがかかりますので、そんなつもりはなくても結果的に、急ブレーキになってしまうことがあります。
 ところで、こういった手動レバーがついている改造車ですが、足で操作するためのブレーキとアクセルもちゃんと付いています。普通車を改造しただけなので、最初から有る足元の機能はそのままです。(全ての改造車がそうだとは限りません。あくまで私の車の場合です)
 ですから、仮に友人が私の車を運転するとなった場合、普通に運転できるわけです。
ただその際には、一つだけ注意がいります。通常運転している時に、ふいに手動レバーに触れてしまうと危険ですので、レバーが機能しないようにロックをかける必要があります。このロックの説明をしているシールが運転席側のドアに張られています。

 いかがですか?改造車は一般の方が乗れないというイメージが強くなかったでしょうか。
 さて、「(車に)乗れば乗るだけ事故の確率が増える」といった、なかば脅しのようなアドバイス(?)を身内から受けながら練習を兼ねた実践の日々ですが、
「乗らないことには上達もしない」わけで・・・。

 ということで、高速道路も最初から乗っていればとまどいも少ないだろうと、車を買って2週間ぐらいで、瀬戸内の「しまなみ海道」まで行ってみました。結果、一般道と違い、飛び出しは無いし原付きもいないので、乗りやすいという印象でした。

それから、いつも自宅付近にある電柱相手に練習もしています。電柱に対してギリギリ、バックミラーが当たるか当たらないかのスレスレの距離で通過しています。練習というと聞こえは良いですが、要するにスレスレで通過できた時の、あの爽快感・満足感が好きなだけです。まぁ、車体の感覚を把握するには無駄ではないだろうと思いやっています。

 しかし、だからと言って危ないことを好んでやっているわけではありません。避けられる危険は避けるのが当たり前。登下校時の小学生がたくさんいる狭い路地などは、必要がない限り全く通る気がしません。「危ない」というより「怖い」からです。

 便利な車にも難点が一つ。今まで乗っていた原付きに比べて、車というのは謙虚さが足りないなと思う点です。原付き(スクーター)はガソリンを5リットル程入れてやると、「いえいえ、もうけっこうです、僕、お腹いっぱいです!」と、一歩控えめな感じで、可愛げもあります。しかし車はガソリン、ガブ飲みですよね。「お前、ちょっとは遠慮しろよ」と言いたくなります。まぁこればっかりは、しょーがないんですけど。(笑)


 車を買ってだいたい3ヶ月程経ちました。そろそろ運転にも慣れたかなと思うこの頃ですが、走行中、助手席の人からよく言われることがあります。「車線変更したら?(した方がいいですよ)」ということです。
 目的地が右側にある場合、予め手前から右車線に変更し、それから右折するわけです。しかしなぜか、いつもそれがなかなかできません。言われるまで、全く気がつかないのが自分でも不思議です。でも「なぜできないのか?」、最近やっとわかりました。
 それは車の免許を取るまでの10数年間、ずっとスクーターに乗っていたためです。スクーターは原則として道路の左端を走ります。右折したい場合は、目的地付近まで走行して、後方の安全を確認し、その後、右折します。車に乗っている今も、これと同じ感覚なんだなと変に納得した次第です。
 まだまだ慣れないこともありますが、車に乗る度に今のように「運転が楽しいな」と思えるドライブができればいいなあと思っています。

 

 
 
 
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