HOMEへ戻る 研究所案内研修プログラム実 績セミナー情報お問合せ
|WEEKLY “N”|T医師のひとりごとすずかの気ままにDO!
ウィークリーN
 

第516回●2012年11月9日(金)

 「15年ぶりの入院〜前編」

(中村 覚)

 思いもかけず、入院をしてしまいました。

 ことの始めは一週間ほど前、高熱が出たのがきっかけです。そもそもお尻に数cmのしこりができ、そこがかなり熱を帯びていました。それが高熱の原因だろうと思い、まず皮膚科に行きました。数年前に同じような小さなできものができた時に処置をしてもらった経験があり、今回も前回と同じように治してもらおうと思ったからです。

 皮膚科に行く時も38度以上の熱があったので、病院に行くこと自体がしんどかったです。
診察の時に、「切開して膿を出せば、この腫れは引く」ということだったので、「お願いします」と治療してもらいました。7mmほど切開し血と膿を出して処置は終わり、「明日必ず 、ガーゼの張替に来て下さい」と言われました。

 その後、家に帰って皮膚科でもらった熱さましの薬を飲んで、横になりました。
ところが、2〜3時間たっても熱は下がらないので、「これは風邪かも」と思い、今度は市販の風邪薬を飲み、睡眠をとりました。

 夜9時過ぎ、目が覚めるとどうしたことか、39度7分と、熱が上がっています。体も悪寒がし、一向に良くならないので、生まれて初めて「病院に点滴に行こう」と思い、近所の病院の夜間診察を、これも初めて受けました。

 病院で一通り症状を説明すると、点滴ではなく薬を処方してくれました。「これで熱が下がらなかったら、明日また来なさい」ということだったので、薬をもらって帰りました。
 すぐに薬を飲んだのですが、この日3種類目の薬です。本来はこういった薬を飲み合わせるのは良くないと、頭ではわかっていたのですが、すでに飲んでいた2種類の薬は効かなかったので、とにかく熱を下げたい一心で3種類目の薬を飲みました。

 悪寒と高熱の中、次の日の朝を迎えました。
とにかくだるくて寒かったのですが、皮膚科に行かなければいけないと思い、朝から行きました。終わると続けて昨日の病院に向かい、抗生物質の点滴を打ってもらいました。

 点滴をしている最中も体が寒くて、ジャンパーを着たまま布団を来ていたのですが、それでも寒くて寒くて、電気毛布をかぶせてもらいました。そんな調子のまま40分間の点滴が終わり、これで熱は下がるだろうと期待して家に帰って寝ることにしました。

 家で布団に入る時、おしりのできものの部分を手で確認すると、まだしこりがかなり残っていました。どうも皮膚科の先生が処置してくれたのは、全体の一部分に過ぎなかったのだと思います。腕や足と違い、視覚的に捉えることが難しい場所なので、私はすべて処置してもらったとばかり思っていました。


 午後2時頃に目が覚め、体調も少しは変わっているかと期待したのですが、しんどいままです。熱も39度4分とあまり変わっていません。これはもう総合病院へ行かなくてはという事態になってしまいました。

 でも私の気持ちとしては、既に朝から2つも病院に行って、熱はあるわしんどいわで、「また病院へは明日の朝行こう」という気持ちでした。

 説得されて車に乗り込んだのですが、歩行もしんどく、松葉杖をつくたびに頭の芯に衝撃が走るのです。そして、とにかく尋常ではなく寒いのです。乗っている時も車の振動やブレーキの度に頭にズーン、ズーンと響き、動ける状態ではありませんでした。

 やっと総合病院へ到着です。入口で車いすを借りて受付へ行きましたが、症状の説明も自分ではできないほどのしんどさでした。体温計で測ると40.4度。生まれて初めての40度超え。すぐ処置室へ通され、少しもうろうとしてベッドに横になりました。
 スタッフに症状を聞かれ、長々と説明しなければいけないのが本当に辛く、早く何らかの処置をしてこのだるさを取ってくれないかと願うばかりでした。

 ところが傷口の再切開をするのには、40分から1時間はかかったと思います。10cmも切開をして、CTも撮って「これでめでたく帰れる」と思ったら、「すぐに入院」と言われました。「今日は帰らせて下さい。明日入院します」と言ったのですが、取り合ってくれません。どうも自分で考えている以上に逼迫した状態ということに、やっと気がつきました。

 後でわかったのですが、この時私は かなり危険な容体だったようです。
敗血症と言って、感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、
重篤な全身症状を引き起こす病気になり、ショック状態の一歩手前だったとか。
この日は救命救急のICU(集中治療室)に、生まれて初めて入りました。
続く。

 

 

 
ご意見・ご感想お寄せください!
 
 
ページの先頭に戻る
人材育成研修・各種セミナー承ります。
Copyright(c)2002 人・みらい研究所 All rights reserverd.