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第530回●2013年2月23日(土)

 「インフルエンザでありますように」?

(中村 覚)

 一週間程前のことです。夕方、本屋から帰ってくるとひどく疲れていました。それほど無理して何時間もウロウロしてきたわけではありません。無理をしていない分、理由がさっぱりです。まだ時計は18時手前でしたが、とにかく一度横になって休みたい気分でした。まあ なんとか お風呂には入ってご飯は食べて、かなり早めに就寝しました。

 ところが、体は疲れているのに、寒くて寝られないんです。パジャマの上に毛糸のセーターも着て寝ているのに。電気敷き毛布の温度は当然マックスです。「ダニ殺し」の域なんですが、これがちっとも暖かくありません。寒い寒いと団子虫のように体を丸めて、左右に寝返りを打っている時、ふと思いました。「これ(症状)、去年の11月に入院した時と同じや」と。


 そう考えると、「今、熱があるのじゃないか」と急に心配になり、1階に下りて体温計を渡してもらい、計ってみると38度・・・。「けっこう有るじゃん。 〜ということは、またお尻が腫れて(病気の)再発か?」と心配がうなぎ上りです。
 しかし確認したところ腫れている箇所もなく、とりあえずは安心でした。昨年末からさんざん悩まされたお尻関連はもうコリゴリです。
 発熱と同時にお腹もゆるくなり、何回もトイレに行っていたので、これはインフルエンザかなと思い、もうこうなればやっぱり寝るに限ります。寒さのために浅い眠りを繰り返し、細切れの睡眠の中、なぜか夜中にバッチリ目が覚めました。何気に熱を計ると今度は39度です。草木も眠る丑三つ時にこんなものを見せやがって・・・、 寝る。

 朝です、寝起きと同時に、おそるおそる熱を計ってみると38度です。起き上がるにも まあしんどいです。階段を下りてトイレに行こうとした時、閉まったドア越しに、隣の部屋から「覚、役所からのハガキがまだ来ていない」と母の声です。なんじゃ、そりゃ? 朝イチの言葉は「おはよう」ですよ。いや昨夜の状況を知っているのだから 「調子はどう」 と言うのが普通ですね。夜中、熱にうなされていたのは母の方かしら?

 朝食後、お昼まで寝て、夕方辺りまでウッカウカしていました。その間、熱は37.5度 → 38度 → 37.5度だったので このまま 除々に治ってくれるのかと思いきや、夜8時頃、一気に39度!こうなれば 病院行きです。

 この高熱、もしかしたら、やっぱりお尻関連かもしれないとも考え、入院していた病院へ行くことにしました。夜間診療時は診察してもらえるまでに時間がかかります。仕方ありません、救急車で運ばれてくる患者さんなど、急患の方が優先されるからです。


 受付で「多分、インフルエンザだと思います」と告げ、診察室の前で待つこと30分ぐらいだったでしょうか。とにかくこの間、しんどいんです。でも夜間に診てもらっているので、ここは我慢。しかし悪寒は止まりません。ただただ寒くて、このまま病院の空気と一体化してしまいそうでした。

 やっとインフルエンザの検査に呼ばれました。綿棒(?)を一本、数秒間、鼻に突っ込み、それを引き抜いたら、終わりでした。予想外に早い検査で拍子抜けです。私はてっきり採血かと思っていたので、痛くなくて良かったあ。

 この綿棒を検査するのに20分程かかると言われました。しかし夜間診療中、 (やっぱり)倍の40分かかりました。この40分間は平常時の2時間分はあると痛感。つらいぃ、早く帰りたいぃ。これが嫌なら、昼間にちゃんと診てもらうべきです。でも昼間は熱も下がってたし、治ると思ったもぉ、それに用心が足らないのは遺伝やし、どうしようもないです。

 やっと診察室に通され、ドクターからの検査結果です。
「えっ? インフルエンザじゃない! (そんな、バカな) 先生、インフルエンザじゃないんですか?」
「はっきりは言えませんが、99%違います」ドクターはクールです。
内心、(インフルエンザじゃないとダメなんです、僕は。
そうじゃないと話がややこしくなって、またお尻関連を疑わなくてはいけなくなる。ムゴ過ぎる)

 ということで、ウイルス性の風邪と診断され、薬をもらって帰ってきました。こうなれば、どうぞウイルス性の風邪であってくれと、祈る気持ちで毎回食後にきちんと薬を飲んだら次の日の夕方には治りました。良かったぁ。


 今回、ふつうの発熱であれば、これほど自分の中で話が大きくならなかったのですが、39度出てしまった事で「先月までの病院通い」が頭の中で蘇り、自然と良からぬ事を考えてしまったのでした。・・・これぞ病は気から ですね。

 

 

 

 

 
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