私と母と伯母、3人で祖母を迎えに行きました。(祖母からすれば娘2人と孫1人)
迎えに行く手前に先方に連絡を入れていたので、到着したらすぐにスタッフの方が、祖母の車椅子を押して駐車場に出てきてくれました。祖母と会うのは約一ヶ月ぶりです。
「久しぶりやねぇ」の会話もそこそこに、早速、車椅子から助手席に移ってもらいます。スタッフの方の力を借りながら
時間をかけて、自分で「よっこいしょ」と乗ってくれるので助かります。私の車に乗るのは(多分)半年ぶり、シートベルトを締めて準備OK。
「おばあちゃん、前に花見に行こう、言うちょったろ? 今から行くで」 「そうやったかね? もう忘れちゅうで」
と笑っています。私も92歳の祖母が、だいぶ前の話を覚えているとは本気で思ってません。 「そぅかえ(笑)。」
ずいぶん前から祖母は耳が聞こえにくいので、こちらからしゃべる時は、ちょっと声を大きくして滑舌も良くし、耳元で話すようにしています。出発する前にちょっと確認。「この今の体勢(椅子の角度)で大丈夫?」
「はい」。 「ドライブ中に、もし腰とか痛くなったら言うてね」 「はい」。 「気分が悪くなったら早い目に言うてよ」
「はい」。 ん? 普段になくえらく丁寧に答えてくれます、 「はい」 なんて返事 まぁ他人行儀な。久しぶりの車に緊張(?)でもしているのかなと・・・。まっ いっか、桜の木
目指して出発です。
なんじゃかんじゃと話をしながら車を走らせていると、祖母は運転している私の顔をふと見て
「あらっ 覚かえ?」とちょっと驚いたんです。こっちはもっと驚きました。私を一体、誰だと思っていたのか・・・ まっ いっか。
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