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第551回●2013年7月13日(土)

みなさんの深く、温かなレポート」 

 先日、ふと「今年に入ってから、何人の方のレポートを読んだのだろう?」と疑問に思い、調べてみてびっくり。数百人くらいかと思ったら、のべ1900人ほどだったのです。
驚きました。(自分で驚いてどうする!)

 そこで遅まきながら昨年、のべ何人の方々が受講してくださったのか?調べてみました。受講人数を書き抜かっていた部分もあるのですが、どうやら3700人ほどの方々が研修を受講してくださったことがわかりました。講演もあるので、そのうちレポートを書いてくださったのは、3000人ほどのようです。でも、そんなに多くの方々のレポートを毎年読ませて頂いているんだなぁと思うと、つくづくありがたさを感じました。

 つい最近も、素晴らしいレポートの数々に出会いましたよ。土佐リハビリテーションカレッジの作業療法学科のみなさんや、今年からご縁を頂いた高知県医師会准看護学院のみなさんのレポートです。
 双方ともに、通常のノウハウの研修ではなく、医療に役立てて頂くためのケーススタディーとして障害児を育てた私とハンディを持つ中村の体験談を、みなさんのご質問から組み立ててお話しさせて頂く「医療コミュニケーション」の講義で頂くレポートです。ちなみに私の場合は、

・障害児の親の心理について(障害受容の過程)
・障害を告知されたとき
・医療ミスに対しての思い
・苦労したこと、喜び (筒井)

 だいたいこのようなものです。どんなことでもお答えしますので、正直、身を削る思いで答えることもあります。
(自分が死んだ後、子供はどうするのかなど)
 でも、それが医療現場での患者さんに寄り添うための一助になればというのが私たちの願いです。

 准看護学院で担当しているのは、今年から新設された「人間とコミュニケーション」という科目です。高知県の医療審議会でも話題になったのですが、新人看護師の早期離職の理由の一つに人間関係をうまく築けないことがあり、改善のためもあってこうしたカリキュラムを取り入れているようです。

 中村も、実体験を元に「相手の立場に立って考える」ことなどをお話しさせて頂いていますが、みなさんとても真剣に聴いて下さいます。
 そして思いを、ご自分の体験とからめて用紙の枠をはみ出しても、たくさん書き連ねてくださるのです。
 社会人経験がある方も多く、ご自分の言葉で体験や思いを綴っている文章に、感じ入りながら拝読しています。中には読んでいて目頭が熱くなるようなものもあります。一枚のレポートの中に、それぞれの人生が凝縮されて詰まっており、読んだ瞬間、その方の人生の一端に触れたような気持ちになります。私たちも勉強になり、本当にありがたいことです。
 「どうしてみなさんこんなに、普通なら言いにくいことまでお話し下さるんでしょう?」と言ったら、ある方が「筒井さんの自己開示がすごいから、学生達も自己開示するんだと思いますよ」とおっしゃってくださいました。なるほど、そういうものかもしれません。

 現場で患者さんの心に寄り添うために 少しでもお役に立てればという思いから始めたものですが、今では私たちにとって心血を注ぐ看板講義になっている気がします。

 准看護学院ではこの他にも、現場でのコミュニケーション力向上のための患者接遇や交流分析、傾聴などの講義を11月まで予定しています。今後の学生のみなさんとの交流が、とても楽しみな私たちです。

 

 
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