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第563回●2013年10月3日(木)

「高知の近代建築を訪ねて〜A 」 

 

(中村 覚)
 8月の「高知の近代建築を訪ねて〜@」では、子供の頃から知っていた身近な建築物をご紹介しました。今回はそのAということで高知市の中心街編です。
中心街の目印と言えば、やはり こちら。凛々しくそびえ立つ高知城・・・。
でもお城は近代建築の部類には属さないので今回はスルーします。

 さて、このお城の南西にあるのが「織田歯科」です。

「 織田歯科:高知市升形 」   

(写真をクリックすると大きくなります)

  「 まさに これこそ高知の近代建築! 」 といった風格です。もちろん現在も診療なさっています!(自宅からは遠いので、治療でお世話になったことはないのですが・・・。)しかし、この建物の雰囲気には、ただただ憧れます。

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 開業なさったのが1886年(明治19年)。
そして1926年(大正15年 ・ 昭和元年)に現在の升形に移転開業され、その時の建物が今も現役なわけです。ただただスゴイ。

 筒井の表現を借りると、「なんて男前ッ!」ということになるでしょうか。(笑)
そう言えば歯が痛いので、治療をかねて一度お邪魔してみたいものです。

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 この織田歯科さんから電車通りを挟んで南にあるのが高知市立第六小学校です。

「 高知市立第六小学校 :升形」 

 ご覧ください、この校門。前回ご紹介した高知市立旭小学校の校門同様、年季を感じます。実はこの学校について門以外は何も知らなかったため、コラムを書くにあたり調べてみました。すると どうでしょう! この高知市立第六小学校は県下で最古のコンクリート校舎だと判明。古さはてっきり校門だけかと思っており、失礼いたしました・・・。

 校舎は東校舎と西校舎があり、東校舎が1934年(昭和年9年)の建築です。パッと見ても、どこにでもあるような白いコンクリートの校舎ですので、最初はわかりませんでした。しかし、よくよく見ると、窓の取り方が独特です。耐震などを考えると現在ではこういった窓の配置はしないと思います。 ちなみに西校舎は1984年(昭和56年)の建築です。

(写真をクリックすると大きくなります)

 東校舎は1934年(昭和9年)の建築、つまり戦前です。その時代の大掛かりなコンクリートの建築物が自分の住んでいる県にあったというのが驚きです。 数年前に話題になった長崎県の端島(はしま)、通称 軍艦島には1916年(大正5年)に建てられた日本最古の7階建ての鉄筋コンクリートの建築物があるとのことです。しかし遠い所の話ですので、おいそれと見に行くわけにもいきません。
 軍艦島のよりは新しいですが、身近で見る事ができ、しかも現役というのはスゴイ! 「やるじゃん! 高知県」 いや「ありがとう! 第六小学校!」と言うべきでしょうか。

 2回にわたり、近代建築を取り上げました。自分の趣味を兼ねた(?)コラムとなり、日記のようでもあります。

ところで実は取り上げた建築物 どれもが、メジャーどころ(らしい)です。でも、私としてはメジャー級にあやかったつもりはなく、自分目線と照らし合わせて取り上げたつもりでした。 

 ということで、次回は高知の方々に散らばる近代建築を探し出してご紹介できればと思っていますので、よろしくお願いします。

 

 
 
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