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第608回●2014年8月22日(金)

 「花 音痴」

 
(中村 覚)
 台風も過ぎ去り、嫌気のさす雨にも しばらく暇をもらえるかと思いきや、冴えない天気が続きます。
 ほとんど曇りの中、 時折 カンシャク玉のような雨を降らせ、張り切る湿度にも げんなりです。それでも就寝時間になれば八月の夜寒。心地良い自然の風が部屋を通り抜け、素直に嬉しいのはこの時ぐらいのものです。
 このような気候には植物も まいっています。畑のイチジクは、実りも悪く 水っ気の多い薄味、しかもひどいのになれば実にカビが生えて食べられません。庭の花は例年に比べ、どれもこれも色がパッとしません。

 〜などと書いてはいるものの、実は花(植物)への興味は子供の頃から特になく、別段それで困らないまま 今日まで暮らしてきました。ところが少し前に浅田次郎さんのエッセイを読んで、これはちょっと花への接し方を改めた方がいいなと思ったのです。

 書かれてあった内容は、最近は花に興味がなく花の名前もろくに知らない人が多くい。 生活の中で合理性や能率だけを求める結果、人は花を愛する気持ちを失ったのか。私は花に対する思い、それこそが その人の情操であり教養の基準と考える、といった内容でした。

 ニブい私は、花を思う心が「情操」や「教養」とまでは思えませんでしたが、確かにそういった心が「ゆとり」ではあるなと納得でした。花の名など知らなくても困らない、困らないから無関心。こういった態度は「ゆとり」がない証拠、非常にマズいかなと。 能率ばかりを考えてきたつもりもなかったですが、知らず知らずの内に、そっちに引っ張られていたのか?

 ん〜、かと言って興味はないものの、ヒマワリやチューリップ,アサガオにタンポポなど、ちゃんと知ってるわけです。 でも これくらいは 花を知っている内には入らないのでしょう、多分。

 そこで、植物に対する関心度チェックを庭の花で試してみました。
日頃から世話などしたこともない花ですが、まさかコラムに協力してくれるとは・・・。

 まずはこれです。スタンダード過ぎるでしょうか、花が大きいので写真に最適かと。
ユリです。
かねがね お名前はお聞きしておりましたが、あなた様でしたか。
この度 名前と姿が初めて一致しました。
 次はこれです。 子供の頃から知っているのに、名前が出てきません。
解けそうで 解けない問題のようでちょっとくやしかったです。ホウズキです。
 これは簡単でした。花だけ見るとわかりにくいですが…
 隣の実を見れば、オクラの花と一目瞭然です。
 そしてこれは どこにでもあるような ないような。
「ちょっと君ィ、オリジナリティーが足りないんじゃない?」と言ってやりたくなります。
名はペンタス。全然わかりませんでした。

 赤い葉が目立ちすぎる、あなた西洋かぶれでしょ? 
名はコリウス。和名は金襴紫蘇(きんらんじそ)。  難しいぃ!

 名も知らぬ花もありました。降参。

 このようにチェックした結果、ザンパイかな。きれいな花の名がきれいに出てきません。遠い野山に咲く花ならまだしも庭に咲く花に対して、この体たらく、すまぬ!
   
 
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