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第617回●2014年10月25日(土)

 「ちょんまげ天国」

 

(中村 覚)

「あ〜でもないけど、こ〜でもない。 こうでもないけど、そうでもない・・・」
何かのアイデアを出さなければいけない悶々とした状態。いつもいつも悩んだ時間に比例して良いものが出てくるとは限りません。かと思うと、その場のちょっとした思いつきが良い結果につながるというのは企画や趣味の制作等では付き物ではないかなと。 実は これ プレゼントを贈る時にも言えることではないでしょうか。

 悩みに悩んで選んだ品を必ずしも相手が喜んでくれるとは限らず、かと思うと、安易な気持ちでサブ的に贈った品を予想以上に喜んでもらえる結果に・・・。 「こんな物で そんなに喜んでくれるんですか?!」みたいな。(笑)

 実は先日、こちらの遊び心を優先させたプレゼントにも関わらず、予想外に相手の方に喜んで頂けた、という幸運に恵まれました。このことが嬉しく、今回はそのラッキーアイテムを紹介させてもらいます。

 それが、こちら。 「ちょんまげ天国」。
歴代の時代劇の主題歌やテーマ曲が収録されたCDです。
副題にはTV時代劇音楽集とあります。
 曲は「水戸黄門」に始まり「銭形平次」「遠山の金さん」「暴れん坊将軍」「三匹が斬る!」に「必殺仕事人」「大岡越前」「木枯らし紋次郎」「大奥」などなど全27曲。
けっこうな曲数が収録されています。

 しかし 最初、お店で手に取り確認すると知ってる曲は27曲中、たった4曲。つまり時代劇にはそれほど興味のない私ですが、子供の頃にチラホラ観たという懐かしさから買ったようなものです。

 既に知っている曲(暴れん坊将軍など)の 4曲を保険とし、仮に他の曲が全部、自分のアンテナに引っかからなくても いいか、 中古で定価割れして お買い得だし。 というのが買った動機でした。 実際、購入して 初めて聞く曲でピンッときた曲は1曲だけ。結果、最初から知っていた保険の4曲と新しく知った1曲で合計5曲。 27曲中、5曲かぁ・・・ まあ こんなもんでしょう! とこれが私の見解でした。

 じゃあ なぜ こんな物を人様にプレゼントしたかというと、このCDをプレゼントした方が筒井のお知り合いで、私も年に2〜3度お会いさせてもらう方でした。実は最初に 「ちょんまげ天国」を冗談半分で筒井に聞いてもらいました。

 その時に「これはプレゼントしたら きっと喜んでもらえる!」と鶴の一声。 「?」 最初 何を言ってるのかと思ったのですが、ものすごい自信に後押しされ、贈り物へとなったのでした。

 そしてプレゼントさせてもらった結果、「全曲聞いたことある、もしくは歌える」と まるで全肯定してもらえたようなお言葉を頂戴しました。中にはよく歌っていらっしゃるのに
「ところどころ歌詞がわからなかったけれど、これでばっちり」との嬉しいお言葉。

 そしてこれとこれは息子さんやお嬢さんが子供の頃、好きな曲だったと、わざわざそんなコメントまで!これほど喜んで頂けるとは思ってもいなかったので、驚きと同時にジワァ〜っと嬉しさがこみ上げました。

 そして次に何が起こったのか?
自分の中での「ちょんまげ天国」の価値が高騰、「じゃあもう一回、1曲目から ちゃんと聴いてみよう」と手のひらを返します。

 すると、長い時間の中で埋没していた記憶の断片を再発見です。
それぞれの曲の最初の数十秒だけを聴き、好き、嫌いをパッパッと決める聴き方しか していなかったので、すっかり聞き逃していたんです。

「江戸を斬る」の主題歌「ねがい」、これは、小学生の頃に好きだった曲です。
口ずさんでいたことも一緒に思い出しました。サビの

「たとえ 今日の夢がこわれ去っても のぞみ明日につなげ人は生きるものなのか〜♪」

 この部分を聴いた瞬間に記憶が蘇えったのです。 小学生にはわかるはずのない歌詞なのに、なぜ 口ずさむ程に好きだったのか・・・ 全ては過去ですが、自分でも忘れていた30年前の記憶を掘り起こしたことに歓喜!
 

  「ちょんまげ天国」 軽い気持ちでプレゼントさせてもらい、それを評価して頂いたことで、
こんな嬉しさが自分に返ってきたのです。

「えっ? 買ったCDは、最初からちゃんと聴きましょう」ですって?…御意。(笑)


 
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