私が所さんのファンになったのは、確か日本テレビの「愛は地球を救う」の第一回(1978年)、「愛は地球を救えるか」の中のクイズ番組で優勝した時でした。(「マジカル頭脳パワー!」で優勝しまくった伝説を作るはるか前です。)まだ20代初めの所さんは優勝賞金100万円をポンと気前よく寄付したのですが…。
その頃の所さんはまだ親と同居してたのかな、駆け出しで月給は7万1千円とかだったのに、6万9千円を車のローンに当ててたのです。さぞかし100万円は欲しかったでしょうに、ポンと寄付したその気概。
実はこれには後日談があり、100万円の寄付金に税金がかかってきて支払いに泣いたという話を、所さんの軽妙な文章で読んだのです。お気楽に見える笑顔の奥の人間性にとても心を動かされ、ファンになっちゃいました。
ちなみに今も、アフリカの最貧国ベナンへ継続的にスクールバスやランチプレートを寄付しているようです。
年間数億も稼いでいる芸能人なのに愛妻家で女遊びもせず、家族を大切にしている所さん。
今月26日で60歳になる今も多趣味で、色んなことを面白がる姿勢は、みなさんご承知の通りです。
それでいて「もの申す」姿勢を忘れない気骨。すぐ自粛しちゃうこの時代には貴重です。
(最新アルバムにも「オスプレイは飛んでいく」という、ここまで歌っちゃって大丈夫?という政治風刺の歌詞もあります。)そして、所さんの言葉はとても深い。最後に、所さん語録をご覧下さい。
「僕はデビューのころから、自分が世界でいちばん幸せだと思ってた。
給料が7万円だったときも幸せだった。
給料だと思えば安いけど、小遣いだと思えば7万円はすごいじゃん」
「自分以上のものを求めるのではなく、自分の持っているものを楽しむ。」
「経験することが楽しい。だから生きていることが楽しい。だって生きていることが経験だから。
死んじゃったら何も経験できない。でもそのうち、死ぬことも経験になる。」
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