第797回 「トライ&エラー」

4月27日

先月、ポジティブ心理学のセミナーを東京で受講したのですが、その時に「セリグマン博士ワークショップ」のサイトがフェイスブックで立ち上げられ、受講メンバーが70人ほど加入しています。そこで様々な情報交換がされているのですが、ある女性が面白い情報提供をしてくださいました。

「イェール大学で史上最多の1,200名が履修登録をしたというポジティブ心理学を扱う授業が、オンラインコースで無料で受講できるそうですよ」、そのサイトを貼ってくださっていたのです。ビックリ仰天!えぇー、アメリカの大学の本格的なポジティブ心理学のセミナーをタダで受講できるの~!?

早速、イェール大学のサイトを見に行きました。もちろん、英語です。
即、挫折して撤退。(笑)

でも、心は高揚していました。今までなら海外留学しないと学べなかったことが、在宅で学べるようになる。いわば在宅海外留学ができる時代が来るなんて!なんて良い時代になったんでしょうか。しかも、無料で!(笑)

その次に、またトライ。グーグル翻訳のソフトを使って、コースについての文章を翻訳してみました。結構長い文章で、意味のわからない文章の羅列になり、また挫折。(笑)そういえばセミナーメンバーの皆さんは、カレン先生に英語で質問してたもんなぁ。

3回目にチャレンジした時には、すべてを網羅しようとせずに大事そうな部分だけに着目してみました。するとこちらへ、というような誘導っぽい箇所を見つけ、クリックするとオンラインコースのサイトへ飛びました。やった!申し込みの名前、メールアドレスなどを打ち込んでいくと、無事に登録完了。まさにトライ&エラー、試行錯誤のよちよち歩きです。(笑)

その後、「Noriko Tsutsui さん、The Science of Well-Being にようこそ」という、あとは英語ばっかりのメールが送られてきました。講師のローリー・サントス教授からです。[Congratulations on taking part in this journey! ] (この旅に参加していただきありがとうございます!)こういう言い回しを読むだけで、わくわくします。

ビデオ視聴と資料読解はなんとか少しずつでもできると思いますが、レポート提出とライブディスカッションは長文の英文が不可欠なので、難しいでしょう。すべてできれば受講証明書ももらえるようですが、参加できることで十分♪

まあ欲張らずに亀の歩みで、できることをトライエラーで楽しもうと思っています。だって、幸せに生きるためのポジティブ心理学ですから!(笑)

第796回 「Z音」

4月20日              中村 覚

スーパーの駐車場でのことです。自分の車より少し大きい車が前方から来ます。運転手が年配の男性というのもあり、先に道を譲りその後を追うように私も同じ方向へ曲がります。駐車して歩いていると「すみません、これ ヴィッツよねえ?」と声をかけられました。見ると、さっきの車のおじいさんです。けっこう背中も曲がり、年齢は80歳ぐらいでしょうか。

急に声を掛けられ「(あんたの車は)ヴィッツよねえ?」と言われると、一瞬 頭が「?」に・・・。 まぁ その通りなので、「あぁ そうですけど。」

「実は(自分が)次に買う車をヴィッツにしいや言うて、娘が勧めるがよ。小そうて良いき言うて。わしもヴィッツやったら、買いやすいき、えいがよ。」
「けんどね、息子はヴィッツなんか買うたら、自分が運転する時に窮屈やき、どうせなら大きな車を買いや、言うがよ。」
息子さんは身長が180cmぐらいあり体格が良いそうです。

話を聞いていると、おじいさんはもう免許を返すので その後は運転を娘さんや息子さんに頼むのだそうです。そして その頻度はどうも息子さんの方が高いようで、だからこそ 次 買う「車」がネックになっているみたいです。
おじいさんが今 乗っているカローラはもう寿命とのこと。

ちょっと顔をしかめながら「ヴィッツはどうやろうかね?」と運転席に腰をかけた際の座高などを気にしている様子。
「ちょっと乗ってみますか?」と聞くと、「わしが乗ってもしょうがない。 息子が乗って どうなのかが問題ながよ。」
確かにそれはおっしゃる通り。こうなると、何て言葉がけをしていいのか・・・。

心底 迷っている様子で「すまんねぇ、足止めたね。」「もう車の事を考えよったら、エズラシー。」

「いえいえ・・・どういたしまして。」と頭を下げ別れたものの、思いがけず、なつかしい気持ちになりました。「エズラシー」という言葉を久しぶりに聞けたからです。祖母が生きていた頃、たま~に言っていました。このおじいさん同様、ちょっと考え事などをして簡単に答えが出ない時などに、「エズラシー」とこぼしていました。

「えずらしい」は土佐弁です。困惑した状態で、つらい・せつない思いをして、そのためにわずらわしいという気持ちが加わっている時に使うようです。でも今は、めったに使われません。

似た言葉で「エズイ」というのもあります。冷酷な・むごいことをするのを「えずいことをする。」そんなことをする人を「えずい人」。

また「ズツナイ」というのもあります。苦しい、つらいの意味です。「おーの、ずつない」と言うと、体がつらい実感がこもっています。

どれもネガティブな言葉ではあるのですが、生活感がこもっているところが好きです。そしてezurasii、ezui、 zutunai 、3つともなぜか「Z」音が含まれていて、言葉の雰囲気を音でも表現しているようで、方言の奥深さが面白いなと思います。

 

第795回 「沢渡茶カフェ」

4月13日

春うらら、吾川郡仁淀川町にできたばかりのお茶カフェ茶農家の店 あすなろ」へ行ってみました。高知市からは57km、車で1時間40分ほどでしょうか。大渡ダムの近くにあります。

仁淀川町は昔からお茶が有名です。沢渡集落で作られるお茶や地元料理を提供するこちらのお店は、3月17日、国道33号線沿いの鷲ノ巣にオープンしたばかり。お茶を通じた地域おこしを目指す企業、「ビバ沢渡」によるものです。

お店の外観。木製のデッキからはダム湖が見え気持ちがいい景色が広がります。

ではお店の中へ。

開店祝いのお花がまだたくさんある時期でした。

仁淀川町産の木材をふんだんに使った店内。ちょうど12時頃だったのもあって、平日にもかかわらず店内は超満員!高知の人って、新しい物好きなんですよね~。(笑)

窓の外は、目にも優しいダムの緑。話も弾むってもんです。

さあ、頼んでいた「あすなろ御膳」が来ました!

仁淀川町の地物が盛りだくさんの、お山のご馳走ランチです。

炊き込みご飯のおむすび、バラ寿司のおむすび、ぜんまいと豚肉煮、鶏の唐揚げ、摘み草の卵とじ、チャーテの和え物、こんにゃくのきんぴら、ジャガイモ醤油炒め、沢渡茶団子汁、沢渡茶羊羹。どれから頂くか、迷ってしまいます。

ただ1200円は、ちょっとリピートしにくい価格かもしれません。(笑)

こちらは、沢渡茶うどん御膳。沢渡茶を練り込んだ、のどごし優しい茶うどんです。茶塩ごま、昆布、刻み海苔、お揚げの4種トッピングに 炊き込みご飯のおむすび、ぜんまいと豚肉煮がついて950円です。

頼みたかった、「茶器で入れる沢渡茶」(煎茶)450円。メニューに「沢渡茶の特徴は、その味わいと後味の良さ。やさしい味でありながら輪郭がはっきりとしていて、茶の味をしっかり感じることができます」とありました。

最後の一滴まで、お茶の旨みを逃さないようにして、味わいます。
う~ん、まろやか~♪

沢渡の茶大福。白あんに茶葉を練り込んであるのがお茶へのこだわりを感じました。おいしかったですよ。

茶香炉がそれぞれの席に置いてあり、ほのかなお茶の香りが いとをかし。

このほかにも沢渡茶スムージーやラテフロート、沢渡茶ワッフルなど、おしゃれなメニューもありました。

もちろん、お持ち帰り用の茶大福やお茶も販売しています。

景色も良く、お茶も美味しく、何よりも地域での意気込みを強く感じたお茶カフェでした。