第994回 「怒濤の如月」

2月26日

この2月は、怒濤のような日々でした。

長女の新型コロナは、夫へも感染。それに伴い私も濃厚接触者が半月続いています。
家事と介護とで時間が取られて仕事は進まず、焦る日々…。

覚悟していたものの 夫まで感染とは「どん底だな」と思っていたら、なんと夫に『陽陽診療』に行って欲しい、との指示が!コロナ陽性の医療従事者が、コロナ患者を診察するという、大変な現場です。そりゃあ、医師もコロナ陽性だったらクラスターの現場でもうつることはありませんし、車通勤だし、国の方針なので従わざるを得ませんが…。まだどん底じゃなく下があると、医療の逼迫を痛感しました。

しんどさゆえに短時間勤務でしたが、連日クラスター発生施設に行って ぐったりして帰ってくる夫に、すぐお風呂に入れるよう整え、夕食も早めに。そしてうちの場合は、長女の介護も避けて通れません。コロナ陽性になった長女は陰性になっても、もう夫のコロナには感染しないと聞いて、それは一安心。

しかしデイサービスに復帰した長女が喘息で、あえなくまた在宅となったときには
「うわ、また24時間介護。まだ下があったかー」と頭を抱えました。

仕事は待ってはくれません。しかし、濃厚接触者かつ県外の仕事であっても、オンライン講義ができたのは本当に有り難かったです。

やはり、健康が一番だなぁと思っていたら、なんと
「ロシアがウクライナに侵攻!』とのニュースが。まだ、こんなことがあるなんて!!
衝撃でした。

健康も大事ですが、平和こそが一番です。
なんとか事態が好転するようにと祈るしかできませんが、
どうぞウクライナが一日も早く平和を取り戻せますように…。

第993回 「オミクロンに捕まって」

2月18日

14日月曜日の朝、夫が先週デイサービスで濃厚接触者になった長女を連れてPCR検査に行き、なんと、陽性と出てしまいました!接触後6日間たち、時々喘息の咳こそありましたがずっと平熱だったので、セーフとばかり思っていたので大ショック!ちなみに3回目のワクチン接種を受けていた夫は陰性でした。

私も、濃厚接触者になったので検査をしなくてはいけません。しかし、町中の大規模検査場は濃厚接触者は受け入れてもらえません。あちこちの病院にも電話をしたのですが、受け入れてくれませんでした。なんでも家族が陽性になった場合には、抗原検査ではなくPCR検査をしなくてはいけない決まりらしいのですが、

「うちは抗原検査しかやっていません」
「今、検査のスタッフ不足でできません」…

困って高知市の新型コロナ健康相談センターに電話しても、「現状、PCR検査を受けてくれる病院がないんですよ」「ネットで検査できる病院を探して電話して下さい」とのこと。「いや、すでにそれはやったんですが、どこも受けてくれないので…」
電話越しに職員さんも疲れているのがわかります。逆に「大変でしょうが、頑張って下さい」とエールを送り、電話終了。なるほど、確かにこれは医療崩壊だと実感しました。

ちなみに、この日の新規感染者数は152人でしたが、(月曜日なので少なめ)
「いや、実態はそんなもんじゃないでしょう!」というのがよくわかりました。そりゃあ、検査ができなければ感染者数は増えないわけで。この日の自宅療養者は1800人を超えており、新規感染者数の10倍以上感染者がいるのを実感しました。その後今週は11日に、最多の新規感染者310人が出ていますし、自宅療養者は昨日の発表で2千人を超えています。(その中の1人が、長女です。)

その後長女はコロナの治療薬を自宅で点滴し、咳の症状も改善してホッとしました。(夫に感謝です。)しかし、これがオミクロン株ではなくデルタ株なら、こう簡単に収まらなかったでしょう。本当に、不幸中の幸いです。

私も仕事があるので抗原検査だけでも受けたいと思い、ネットで検査キットを購入し、両方の鼻の奥に長い綿棒みたいなのを突っ込んでもらい、検査しました。

幸い、感染を示す赤いラインは出ませんでした。やれやれ。来週の香川県の仕事は、オンラインなのでOKです。夫も濃厚接触者になったためずっと在宅となり、私は介護と家事で仕事がなかなかできずに溜まる一方で、ストレスも溜まります。でも自宅介護で感染した方々のことを思うと、そんなこと言ってる場合ではなく。

家庭内で陽性者が出た場合、生活区域や使う物を分けて…とよく言われますが、長女のように食事もトイレも生活すべて介助者が必要な重度障害者の場合、無理ですね。呼吸器に疾患があるので、長時間マスクをさせるわけにはいかず、咳を浴びながら介助。お風呂介助なんて、マスクして入れませんもん。夫が半ばあきらめて「運命共同体や」と言った言葉に、その通りだと痛感しました。

新型コロナウイルスは、次々と変異株が出て来ています。いつまで続くぬかるみぞ。
今回はオミクロンに捕まってしまいましたが、人は逆境においてこそ成長すると羽生結弦くんから学んだことを忘れず、頑張っていこうと思います。

第992回 「オミクロンの足音」

2月12日

今日から、高知県にも2度目の「まん延防止等重点措置」が適用されました。昨日は新規感染者が300人と、連日過去最多を更新し続けている状況で心配が絶えません。

実は一昨日は、高校3年間を通じてクラスメイトだったK君の告別式でした。

新聞で訃報を知り、本当に驚きました。とても男気のある人で 仕事でも15年以上お付き合いがあったのですが、ここ数年ははなかなか顔を合わせられないままで 永遠のお別れとなってしまいました。

告別式は高知市から車で一時間半ほど離れた、K君のふるさとで行われるようです。天気予報では、その日の朝方は雪。山間部なので積もるかもしれません。スタッフの中村に運転をお願いして、準備していました。

朝9時、長女のデイサービスの送迎車が来るのですが、直前に電話が。
前日、発熱者が出たというのです。もしかしたらコロナかも…?その時に送迎車も到着。葬儀にも出なければいけないのに、どうしよう!?もう、パニックでした。そしてこういう時ほど夫の携帯にもつながらないのですよねぇ。

とりあえず一旦他の方の送迎に回ってもらい、夫と話し合い 長女は休ませ、夫が仕事先から急遽戻ることにし、デイに連絡しました。状況から考えると長女も接触者になるでしょうから、今日私が中村と車で3時間も一緒にいるのは感染リスクがあるかもしれません。1人で行くことにして、連絡。寝たきりの長女も夫が戻るまで一時間ほど1人にしますが、もう仕方がない!バタバタで出ました。

幸い雪は積もっておらず、最後にK君の笑顔の写真も見られて、(やっぱり無理をしてでも来て良かった)と思ったことでした。

そして結局 デイサービスは思いがけなく他にも陽性者が出て、一週間の休所となりました。これはもう、仕方のないことです。デイの通所者も、全員が濃厚接触者となりました。濃厚接触者になると、大規模検査場へは行けないそうで、検査するなら病院でとなるそうです。(ただ、その家族は陰性扱いになるとのこと。)
オミクロン株の足音がすぐ後ろまで迫っています。

発熱者が出た日から一週間は 濃厚接触者は経過観察となりますが、長女の場合は あと残り3日間です。ずっと平熱ですが、ここ数日喘息が起きていて、咳がまぎらわしくて困ります。まぁ吸入すれば止まるので喘息なんですが、元々の病気の関係でコロナに感染すると命に関わるかもと言われているので、気が抜けない状態が続きます。

高知ももうすぐピークアウトするはずと信じていますが、用心しながらの日々が続きます。皆さまも、どうぞお体にはくれぐれもお気を付けくださいね。