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ウィークリーN
第25回●2003年4月26日(土)

「ROBODEX2003レポートCSDR−4XU

 

ROBODEXで見たロボットのうち、両巨頭となるとやはりソニーのSDR−4XUとホンダのASIMOでしょう。SDR−4XUは、小型二足歩行エンターテイメントロボットで、身長は58センチ。ホンダのASIMOが120センチだから、その半分の大きさです。しかし、この大きさの違いは実際より大きく感じます。ASIMOはいかにもロボットという感じがしますが、SDR−4XUはもっと軽快な感じがするのです。気軽に遊べそう、って感じでしょうか。

これはその目的の違いから来ているのだと思います。ソニーはAIBOのように、一般家庭で人間と共に生活できるロボットを目指しているのだそうです。一方ASIMOは、一般企業にレンタルされるようになったとはいえ、レンタル料が年間2千万円(!)。とうてい、一般向けではありません。(しかしまだSDRも、発売するには高すぎてその時期は定かではないそうですが。)
ここでは、よりパートナー性の強い存在である、SDR−4XUの方を取り上げたいと思います。

SDR−4XU
ASIMO
 
SDR−4XU SONY生まれ
ASIMO HONDA生まれ

SDRは家庭向けのため、なんと、転ばないように転倒制御ができるようになっています。なるほど!そりゃあ家庭は狭いし物をゴチャゴチャ置いてあるから、これは必要ですが、技術的にはかなり難しいのでは?
見ているとSDRは、後ろから押されると、手をついて前へ転び、後ろへこける場合は、受け身の姿勢をちゃんと取るのです。これで前後左右、どちらへ転んでも大丈夫。うん、家庭用はそうじゃなくっちゃね。その後ゆっくりと立ち上がり、汗をふく動作をしたりするのがまたなんとも可愛らしくて笑っちゃいます。


その他、歌を歌ったりダンスもできるのですが、人とのコミュニケーションを重要なテーマとするエンターテインメントロボットとしては、やはり会話能力が気になるところです。SDRは顔と音声で個人を認識し、その人との対話で得た情報を用いて対話ができたり、対話で得た様々な単語を記憶し、その人にあわせた対話を行うことができるようです。
実際の対話はできなかったので、残念でしたが、20分ほどのSDRのプロモーション・ビデオが会場に流れており、それは大変良くできていました。

たかしさんの家に来たSDRの、ある日の朝から夜までの1日をドラマ形式で紹介していたのです。SDRにぶつかって倒していく奥さん、SDRとぎこちないあいさつを交わすおじいちゃんなど、いかにも「うん、ロボットが家庭に来たら、そうだろうなあ」と思わせるシュチュエーションでした。充電用ステーションが、椅子型になっているのもさりげないアイデアでした。
夜のたかしさんとの会話で「疲れた?」などという話をしていたSDRがとても哲学的に見え、「癒されそう。自分も会話してみたい!」と思いました。
このプロモーションビデオは、もう一度是非見てみたいです。ソニーさん、ネットで公開してくれないでしょうか?

でも、SDRっていうのは言いにくいですよね。こういうのはネーミングも大事だから、試行型といえども何かニックネームがあればなァ、とも思ったのでした。


ソニー鰍フSDR−4XU広報発表資料へ

 

 
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