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第404回●2010年9月5日(日)

「現代企業社について

 はるか昔の私が独身だった頃、大橋通の「メフィストフェレス」で午後2時までやっていたモーニングは重宝したものです。デートにおびさんロードの「ファウスト」を使ったり、最近ではレストラン「12か月」でよくランチをしています。

 これらはすべて現代企業社のグループ店舗です。昨年、創業50周年を迎えたられただけあって、高知の外食文化に深く関わってきた現代企業社。今日は高知工科大大学院起業家コースで、現代企業社の大西会長にお話を伺ってきました。

レストラン12か月

 浮き沈みの激しいこの業界で、コンスタントに成功し続けることはたやすいことではありません。2010年現在、現代企業社は、ファウスト、メフィストフェレス、プチ12か月、黒猫ベーカリー、屋根の上のガチョウ、ツバメ食堂、穀物学校、ケーキカフェNoel、パノラマ、ネレウス、12か月、レストラン高知、風見鶏、あじさい街道、土佐水木の15店舗と、雑貨店の12か月ガーデンとめだか池ギャラリーがあります。

(現在はレストランヘラとゲンダイは独立したそうです。)

屋根の上のガチョウ

 現代企業社は、喫茶店「ファウスト」やドライブイン「岡豊城」を、会長のお父さまやご兄弟が始められたそうです。それらが大成功し、レストラン高知を作り、高知県内に次々と店舗が増えていきました。高知は土地代が高いので、土地代が安い愛媛県西条市に作ったのが「ゼウス」だったそうです。これも大ヒットしました。

 しかし高速道ができ、新しい道路ができるなどで、昔ながらのロードサイド店は苦戦を強いられます。ゼウスも撤退し、今では高知県内だけの展開になりました。


 しかし、新しい展開もあります。この7月に春野町にオープンした「あじさい街道」や五台山の「パノラマ」など。地域の人が来てくださるためにはどうしたらいいのか?を考え、出店する時にも「同じことをしても面白くないから、次は何をしよう?」と考えられるそうです。
あじさい街道

 確かに、それぞれのお店が独自色を出していて、それらをめぐるだけでも結構楽しめると思います。お店が大体ヨーロッパ調なのは、飽きが来ないからだそうです。今年は龍馬博の関係で、空港近くのネレウスは対前年比6%の伸びだそうです。6%って、もしGDPだったらとんでもない数字ですよね。(笑)

パ・ノ・ラ・マ
 もう一つ、小物に至るまでインテリアとの相性を考え工夫されています。写真は12か月にある小さな絵なのですが、照明の当て方がなかなか素敵でしょう?こういう雑貨がお好きな方は、12か月ガーデンやめだか池ギャラリーで楽しい時間が過ごせるわけです。
 セットメニューが多いのも、現代企業社の特徴かもしれません。セットメニューは厨房にいる複数のコックさんが、複数の料理を同時に作り終わるのが理想ですが、なかなか難しいとのことでした。セットメニューの隠された裏側の苦労がほんの少しわかりました。
 こちらでは接客などもマニュアルに頼らず、臨機応変を心がけているそうです。「週休2日ではないし、夜に家族と一緒に食事もできない。大変だと思います」。そういうこともあってか、新卒以外を採用しているということでした。現在、従業員の方は200名ほどいらっしゃるそうです。

 この他に、高知市中心街や日高村の街づくりにもたくさんの思いを聴かせて頂きました。「高知の文化をつくる」ことへの気概のようなものを感じました。おいしいアジアンティーを頂きながら、「だから居心地のよいお店づくりが 持続できるのだなあ」と感じました。

 高知の食文化を支えている現代企業社、これからもあちこちのお店にお邪魔しそうです。

 

 

 
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