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第440回●2011年5月22日(日)

「ミニタイガープロジェクト 経過報告@」

 震災から2か月あまりが経ちました。岩手県宮古市でミニタイガープロジェクトの活動をしている副会長の榎本から、嬉しい便りが届きました。

 宮古市の子ども達への支援を行うミニタイガープロジェクトとして、まずは 田老第一小学校に贈呈第一弾としてボールペンをお届けできたことをご報告します。

 現在、避難所や、瓦礫だらけの町内から通う子供達のために、スクールバスが運行されています。下校時には、バスが校庭に集合しています。

 全国各地から寄せられる物資は増え続け、学用品や、子供達が身につけるもの、 あるいは小さな子供たちが遊ぶための折紙、クレヨン、スケッチブックなどは避難所でも市の物資集積所でも余剰が出ている状況ということです。皆さん、小さい子供たちを助けたい気持ちはきっと一緒なんですよね。ノートや鉛筆などの文具も、新学期が始まった時点でかなりの数ずつ、子供達に配布された他に保管もしてあるということです。

 それでも何か足りていないもの、無駄にならない文具はないだろうか・・・どうすれば皆様の善意を有効に活かす事が出来るだろう・・・と榎本は懸命に知恵を絞ってくれました。彼女が小学校の校長先生とお話しした際、「何か必要な物はございませんか?」と訊いてみると、意外にもシンプルなボールペンが学校にも物資の集積所にもなく、生徒達にはなるべくお金を使わせたくないので、いただけると助かる・・・とのお話でした。恐らく中学校も同じ状況だと思われるので、小学校・中学校の生徒数の合計、
350人分の、赤、青のボールペン、計700本を準備しました。

 この紙袋には、リクエストされたボールペンの赤・青、各200本が入っています。

「田老第一小学校の皆さんへ ミニタイガープロジェクト一同より」という文字が、袋の横に書かれています。榎本が書いてくれたのですが、「一同」っていいなあ〜と嬉しくなりました。もちろん、支援金をお寄せくださった皆さまも「一同」です!

 本当にシンプルなボールペンですが、地元の文具店にお願いし、思ったより早く集められました。
 それから生徒たちの「一緒に頑張って行こう」という気持ちを高めるため、「頑張ろう田老」などの文字が入ったステッカーがあったら嬉しい、というリクエストにお応えし、バッジとステッカーを製作して頂きました。とてもかわいく出来上がりましたよ☆

 A4版にこのようなデザインが入っていて、一枚ずつはがして貼れます。さらにこのデザインの中から、小学校・中学校それぞれ一つずつ 選んだものを名札に入れこみ、バッジにすることに。その完成品がこちら!

「がんばろう たろう」のバッジ。少しでも、これが子ども達の心を少しでも明るくできますように。これも近々、お届けできる予定です。

 最後に田老一中学校の学校だよりに載っていた、生徒会長の入学式での歓迎のことばをご紹介します。朝日新聞にも掲載されたので、お読みになった方もいらっしゃるかもしれませんが、私もとても胸を打たれました。


寒い冬が過ぎ、田老にも桜が咲きました。
そして今日は私達二・三年生が心待ちにしていた入学式の日です。

震災の日から普通のことが普通でなくなり、普通でないことが日常の一部になったりしています。
田老の町並みは消え、がれきの山となった町。しかし少しずつもとに戻りつつあります。
市役所、自衛隊、警察、消防団の方々が一丸となり、普通に戻そうとして下さっています。
だから私達田老一中生も一致団結してこれから生活して行きましょう。

私達は津波のことを忘れてもいけないし、津波のことを引きずってもいけません。
現実を受け止め、一人一人が出来ることを精一杯やっていきましょう。
それがいつか 田老の町を再建することにつながるのだと思います。

校歌の三番に私達の進むべき方向が示されています。
「防浪堤を仰ぎみよ 試練の津波 幾たびぞ 乗り越えたてし 我が郷土 父祖の偉業や 跡つがん」
田老の先人たちの跡を継ぐのは私達田老一中生です。

私達はどんな時でもあきらめず、笑顔を忘れず、今までよりも強くてあたたかい田老一中を
みんなの力で作り上げていきましょう。
頑張れ田老・頑張れ一中。

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