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第449回●2011年7月21日(木)

「へんぴなミュ−ジアム【ホビー館 四万十】へ」

 

(中村 覚)
 7月9日にオープンしたばかりの四万十町にある、へんぴなミュージアム 「海洋堂 ホビー館 四万十」に行ってきました。こういったサブカルチャーの施設が県内にできるのは初めてのことですので、嬉しく思います。
 というのも私も世間のブーム(?)に乗っかり、キャラクター物のおまけやフィギュアを10年ちょっと前からちょくちょく集めているので、本当に興味津々で楽しみでした。(写真は私物)

 旧窪川町から大正方面へ行く国道を車で約20分走り、左手側に見える橋を渡るとJR打井川駅。この打井川駅からホビー館までの区間(5km)の道は途中で幅の狭い所があるというので、ちょっと心配していました。

 8月末までは土日祝祭日の車両(バイクを含む)でのホビー館への乗り入れが禁止されており、そのため打井川駅から5kmほど手前の秋丸駐車場(写真)からホビー館行きの無料シャトルバスが出ています。平日は打井川駅とホビー館を結ぶ無料送迎バスがあります。詳しくはこちらをどうぞ。
  しかしその区間を実際に通ってみると、2車線→1.5車線→1車線→2車線・・・とばらばらでした。途中に待避所もあり、要所要所には警備の人も3人配置され、思っていたほどの悪路ではありませんでした。(でも都会の方だと、かなりビックリかも?)
 そんな道を5分も走ればすぐに到着。駐車場には砕石が敷き詰められていますので、雨でも足元が汚れることもありません。入り口には一風変わったトーテムポールがそびえています。それでは入場〜!
 まず真正面から出迎えてくれるのは、大きな帆船の模型。

 この帆船の1階と2階は展示コーナーになっており、食玩(食品のおまけの玩具)がところ狭しと並べられています。当時、ペットボトルの飲料水、キャラメルやチョコレートのおまけだった物達です。

 このように題名と発売日の記載があり、ラインナップを全て展示してあるので、まさに一目瞭然。初めて見る方には親切極まりないです。
 
 ところが、これを積極的に集めたり、自分の好きな物を当てるとなると、けっこう大変でした。というのも「おまけ」は開封するまで、中身がわかりません。

 ですから最初の数個は「何が出るかなぁ〜」と楽しく購入できても、だんだん買えば買うほど同じ物が当たったり、肝心の自分の欲しい物が当たらなかったりするわけです。

 ところが商品単価は100円〜200円程度と低価格ですので、大人が買う分には欲しい物が当たるまで(気がすむまで)ついつい買ってしまうわけです。
 こういった購入者の心理と商品の出来栄え、これらが相乗効果を生み、爆発的な売り上げを出したのがチョコエッグでした。1998年の販売開始から3年間で、1億2000万個を売り上げたそうです。
※チョコエッグとはたまご型のチョコレートの中に、組み立て式の小さなフィギュアが入ったお菓子。動物の小さくリアルなフィギュアが人気でした。左の写真はその一例。
 しかもこういった子供向けの物ばかりでなく、古代エジプトのフィギュアや阿修羅像などもあり、大人も楽しめる内容です。
 館内にはこの他にも動物や魚のフィギュア、昭和のプラモデル、はては大きな恐竜に空想物の怪獣、ゴジラなどなど。大きさも手のひらサイズから見下ろされるものまで様々で、楽しめます。
 そして次に紹介するのは「実際に映画で使われた物」で、大きなケースに納められている「グレムリン」や「ザ・フライ」の怪物です。写真はグレムリン。悪そうな顔をしていますが、劇中でも悪いヤツなのでそのまんまです。まさか高知のへんぴなミュージアムで本物のグレムリンを見られるとは・・・。
 とにかくこのように実際に高価な物から「おまけ」まで、約1万点のフィギュアが展示されています。内容もさることながら、展示の仕方も興味深いところです。
 最後はショップコーナーです。お菓子やフィギュアが売られています。

 フィギュアの詰め合わせ(右)があるのは、さすが海洋堂ならではですね。800円で、4種類入っていました。
 なんと、どら焼き(700円)を2箱買うと2000円相当の大きめのフィギュア(写真)がもらえるということで、ついつい買ってしまいました。このお得感こそ、おまけの醍醐味。しっかりやられてしまいました。(笑)
 こちらは、ホビー館から車で約20分の所にある四万十町大正の「コンべンションホール きらら 大正」です。9月25日まで行われているプラモデル展。なんと約30000点が展示されています。
 レア物のプラモデルの山、山、山ですが、その中でも同じプラモデルが何個もありました。説明書きによると「プラモデル好きな人は、組立用、保存用、交換用と最低3個必要、しかもそれがお気に入りともなると最低6個は持っていないと安心できない」とのこと。普通はだいたい1人1個と考えると、最高で1人で6人分購入する方がいるわけです。スゴイ!
 そしてこちらをご覧ください。ご存知、「鉄人28号」と「鉄腕アトム」のプラモデルです。今ではそれぞれ、250万円〜300万円するそうです。簡単に、本物の車が買えてしまいます。

 「こんな物にそんな価値がっ!?」
しかし、そこが旨味だと思います。人それぞれが持っている思い出も「他人からすると大したことないけど、本人には大変価値あること」というのと似ていて、そういったことを端的に分かりやすく表現しているのがお宝のプレミア価格かなと思います。

 ホビー館に並べられているフィギュアやプラモデルの中には、当初は子供向けであったり、お菓子のおまけ程度だった物達もあります。それが今ではこのように地域振興の一翼を担うまでになったことを考えると、物が溢れている今の時代の極みを、良い形で見せてもらえているのかなと思います。

 海洋堂 ホビー館 四万十  (ホームページはトップの「いってみる?」をクリックします)

  〒786-0322 高知県高岡郡四万十町打井川1458-1
(旧・打井川小学校)

  TEL : 0880-29-3355

 

 
 
 
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