第709回 「さんスタ!」やっと本番♪

8月13日

よさこいも過ぎ、8月半ば。私が4月中旬に出演予定だった、さんさんテレビの土曜の情報番組「さんスタ!」が地震のため、その回の放送が飛んでから4か月になります。

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やっとスケジュール調整ができ、番組に本日出演してきました。

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左から、和田早矢アナ、合田泰吾アナ、私、リポーターの花ちゃん、MARIさん。皆さんスラッとなさって、身長157cmの私は谷間のようです。(笑)

この番組のリハーサルは二度目ですが、本番は初めてで、生放送。和田さんに「元NHKニュースキャスターの筒井典子さんです」とコメンテーターとしてご紹介頂いたのですが、もうウン十年前の話なので軽く詐欺のような気分。(笑)すみません。

冒頭はよさこいをふり返る企画で、歌手の三山ひろしさんがよさこいの踊り子や観客にインタビューなさっていました。ご自身も踊っていらっしゃいましたが、すごくお上手でした。

この時にお話ししたのですが、「東京オリンピックの開会式に、よさこいを!」って、良いと思いませんか?今年、よさこい親善大使(アンバサダー)もできたことですし、各国の音楽や衣装でよさこいを踊り、世界が一つになれたらいいなあ…。

その次は私の好きな「ぶろぐるグルメ」のコーナー。夏に食べたいお好み焼きという斬新な企画。土佐市にある彦兵衛さんの「ふわとろ山芋焼き」は絶対に食べに行くぞ!と固く決心しました。(笑)

サイコロ中継は先月にオープンしたばかりの土佐市の「地のもん市場ハレタ」。

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先日、私もこちらに出かけていました。

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で、その時に頂いたのが偶然にも値切り中継にも出た「一本釣りうるめ丼」(500円)。初めて生のウルメを食べたのですが、とても美味しかったですよ!

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宇佐で獲れたウルメを漬けにしてあるものです。中継ではサイコロで値切って、なんと今日明日 限定数で350円に。これはいいなぁ~。

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合田アナと和田アナはリラックスムードを作るのがお上手で、終始楽しく笑って、あっという間の一時間でした。自然なのに的確なコメント力もすごい。NHKと違いCMが細かく入る民放ではタイムスケジュールがなかなか大変そうでしたが、それを難なくこなすお二人は「お若いのにすごいなあ」と感じ入り、勉強になりました。

夜、「テレビ見たよ!」と何年ぶりかに友人から電話やメールが入りました。新聞のテレビ欄に名前が紹介されていたため、予約録画して見てくれたそうです。本当にありがたいことで、心がポッと温かくなりました。明日からも、また頑張れそうです!

第692回 「放送のリアル」

4月16日

熊本で震度7の地震が起こり、その後も大きな余震が相次ぎ、本当に心配です。九州の皆さまが、どうぞ一日も早く穏やかな日常にお戻りになれますようにお祈りいたします。

今日16日の土曜日の朝10時、私は高知さんさんテレビに向かっていました。

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実は土曜日の12時からの「おちゃのまLive さんスタ!」という情報番組に出演させて頂く予定だったのです。しかし熊本地震が起こり「難しいかも…」と感じつつ、状況が流動的なため、ひとまず局に伺うことになりました。

私は独身時代、NHK高知でニュースキャスターを務めていましたが、民放へのスタジオ出演は初めてです。「さんスタ!」はこの4月から始まった番組ですが、高知らしい明るさ満載で、日頃から拝見しているので楽しみにしていました。

まずはディレクターのTさんにお目にかかり、打ち合わせです。何かと細やかに対応して頂き、助かりました。
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1時間番組で、台本は6ページにわたっていました。関係スタッフの方々は25名ほどでしょうか。キューシートと呼ばれる番組進行表は、「VTR」「中継」「CM」「モニター」などが一覧でき、秒単位で計算されています。

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その後はリハーサルでスタジオに移動です。テレビで見慣れた色鮮やかで可愛いセットが並んでいます。

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イスに座ると、カメラが目の前に3台。ピンマイクを付けます。あー懐かしい、この感じ。何とも言えない、スタジオの空気感です。スタジオって、独特の時間が流れているように思えるんですよねぇ…。

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司会の合田泰吾アナウンサーはとてもフランクながら実際お会いすると落ち着いた風格があり、和田早矢アナウンサーは目がくりくりして可愛らしい美人さんでした。リハーサルが始まり、私はコメンテーターとしてご紹介頂きました。

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時間がわかるよう、秒針が付いた大きな時計が目の前にあります。以前いたNHKと違ってCMがあるので、タイム管理が難しそう。

VTRを受けての感想、中継先の玉井アナウンサーとのかけ合いがうまくできるかなど、それぞれのシーンを確かめていきます。若い司会のお二人の「さんスタ!」らしい楽しい空気感がとても居心地良く、あっという間に30分ほど時間が過ぎました。

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リハーサルが一通り終わって、本番まで休憩です。無人になったスタジオで許可を頂いて、日頃は見られない角度からのスタジオ風景を、コラムをお読みの皆さまにお届けしようと、撮影をさせて頂きました。

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床に貼られている「ばみり」です。立ち位置や小道具の場所などに付けられた目印のテープで「和田イス」「ごうだ」などと書かれています。

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ライトは昔に比べて、少ないのに明るいなぁ。小型になったカメラと共に、技術の進歩を実感しました。

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地震などの災害直後の情報番組というのは、放送する側も悩む所です。そのため「さんスタ!」も今回はオープニングの楽しいタイトルは抜きにして、司会お二人の2ショットから入り、報道センターにつなぎ、それから番組に返る…といった流れを予定していました。

東日本大震災の後、震災映像ばかりが一週間ほど流れ、それで心の病を発病した方が多かったことをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。実は私の長女がまさにそうなってしまい、いまだに回復しきっていません。(そのあたりのことは第469回「新たな試練」にも書いてあります。)

今回も「地震、恐い」と言うので地震映像は極力見せないように、注意を払っています。そういったこともあり、テレビをご覧の皆さまにもひととき、ホッとする時間を味わって頂く選択肢を提供したかったのです。スタッフの方々にも了承してもらい、それをオープニングで少しお話しさせて頂こうと思っていました。

本番45分前になってTディレクターがいらっしゃって「申し訳ありません、やはり飛びました」。フジテレビの地震特番になり、ローカル番組は中止になったのです。

これがまさに、放送のリアルです。でもこういったことはめったにあるわけではなく、ディレクターも初めてとのこと。貴重な現場を見せて頂いた体験となったわけです。「ぜひ改めて来月に」とおっしゃってくださいましたが、私のスケジュールが7月初めまで埋まっているため、改めて仕切り直しとなりました。

「さんスタ!」の皆さま、ありがとうございました!またよろしくお願いいたします。

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その後、主人と長女と一緒に一宮神社にお参りに行きました。

九州の雨がひどくなりませんように。
どうか一日も早く地震が収まりますように。

被災なさった皆さま、どうかご無理をなさらず、
ご自身をいたわってお過ごしくださいますように…。