第884回 「気分上々」

1月10日              中村 覚

令和2年が始まりました。
皆さま、本年もどうぞよろしくお願い致します。

毎年、年明けは初々しく感じるものです。部屋のカレンダーやダイアリーが新しくなり、気持ちも一新。 初詣やおせち料理など、年に一度のこの特別な感覚は、やっぱり気持ちが揚々とします。

毎年、正月は県外で働いている中学からの同級生が帰ってきます。今年もドライブをしながら最近の話から学生の時の昔話に花を咲かせました。そんな中、テレビで知った言葉がとても良かったから覚えたと、友人が言うのです。

「これまでが これからを 作るのではなく~」 さあ 中村、この後に続く言葉は何だと思う?とクイズ形式で聞かれました。 でも私には全くわからず・・・
答えは 「これからが これまでを作る。」でした。 最初から言うと

「これまでが これからを 作るのではなく、これからが これまでを作る。」

んぅ~、良い表現だなあと思い、忘れないようにその場でゆっくりと確認を取りながら復唱しました。(笑)

過去に起こった失敗や後悔と思われる出来事も、これからの体験や物の考え方次第で、活かすことができる! 昔は30点と思っていた事柄も、考え方が変われば75点ぐらいにはなるでしょう! みたいな。(笑)

まさに新年にふさわしい言葉だと思ったのです。教えてくれてありがとう!と素直に言いたいですが、面と向かっては無理ですね。(笑)

次は友人の子供の話です。この子は天性の明るさを持つ小学2年生の男の子です。とにかくこの子が居ると場の雰囲気がグイーンッと引き揚げられ、まさにエネルギー増幅器。テレビで見たことや買い物、家での出来事などを両手に花束いっぱいのように次から次へと話してくれます。エンドレスですから 頃合いを見て、父親(私の友人)が「少しは休んだらどう?」と言っても、そんなのはどこ吹く風です。

おおかた2時間近く話した頃でしょうか。みんなで食事をして小腹もはり、ここらでちょっと休憩かな? という雰囲気になった時、この子がボソッと呟きました。
「あぁ 楽しくて仕方なぃ。」

何 それ? こんな独り言・・・。 今まで考えた事もなかった。

トーン低めの「あぁ 楽しくて仕方なぃ。」

大人で言うところの、ここらでちょっと一服、休憩「ふぅ~」。 そんな感じで、こんなこと 言う? 素晴らしい!(笑)
このセリフは良いなぁ。 マネしましょ。

えっ?毎日が子供みたいにそんなに楽しいのかですって? いえいえ。

子供とはやっぱり事情が違いますから、そこは気概か何かでウヤムヤにして乗り切ります。そして ちょっとした合間に ウソでもボソっと「あぁ 楽しくて仕方なぃ。」

繰り返すうちに 和んでくるに違いありません。(笑)

本年も皆さまにとって より良い年でありますように。

第881回 「あえて二兎を追ってみた」

12月12日

その日は親友と美味しいランチが約束されていました。時計を見ると10時20分。出かけるまで、あと20分あります。台所の片付けの後、ふと「そうだ、流れが悪くなってる排水口の掃除をしよう」と思いつきました。

夫が「これを使えば、一発で流れる」と太鼓判を押していた、1mほどの長―いブラシを持ってきて、いざ!排水口へ突っ込みました。(写真はイメージです)

ところが、流れはまったく良くなりません。「おかしいなぁ」と思いつつ、さらに奥に突っ込みます。なかなか取れないくらいに、奥まで。

苦労して引き抜いたのですが、やはり流れません。4~5回繰り返していると…
まずいことになりました!水が、まったく流れなくなってしまったのです。うーん、想定外!しまったと思っても、後の祭り。(泣)

そうこうしてるうちに友人が迎えに来てしまいました。「5分だけ待って」と頼んで、薬剤を使おうとしたんですが、たまってる水がまったく引かないので使えず。いよいよ、業者さんに頼むしかないか。

ここで友人に理由を話しました。友人は当然、緊急度の高い方を優先してランチは中止すると思ったようですが、私の選んだ答えは「どっちも!」。

だってちょっと離れたレストランのランチを予約してあるし、今日を逃すと師走だからもう、次のランチ予約は年内は無理かも→ それは悲しい。
「とりあえず、ダメで元々。両方やってみよう!」

というわけで車内から電話。ちょうどハウスメーカーは休日で、つながりません。直接、業者さんに頼むか?でもどこがいいのか、わかりません。そこで先日工事をしたハウスメーカーの担当者さんの携帯に電話したら、休日受付センターを教えて頂き、そこから無事に業者さんにつないでもらえました。

「折り返し、業者から電話を入れますので」ということで業者さんから電話がかかってきたのが12時半。ちょうどランチもパスタが終わって一区切りになっていました。

「今日は一杯なんですが…、なんとか3時から4時の間に伺います」ということで安心。良かった~。業者さんに来てもらえたら、もう無事問題は解決したのも同じです。というわけで、友人とのランチも満喫できました。

夕食の買い物をして家に帰ると、しばらくして業者さんが来てくれました。
すると、なんということでしょう!水が、すんなり流れるんです。
「え~!?朝は一切流れなかったのに?」
わけがわかりませんが、とりあえずパイプを分解し洗浄して頂き、スッキリ!

こういう時、「なんで?」と考えてもダメなんですよね。理由はともかく、そうなったのが事実。業者さんはたいしたことしてないのにと恐縮しつつ、3千円で騒動はあっけなく収束しました。

昔の私なら多分、朝、トラブルが起きた時点で「仕方ない」と友人を断り、自分の楽しみは取りやめていたでしょう。そして家で「折り返しの電話がなかなか来ない!」とイライラを募らせ、すんなり問題解決しても「本当だったら今日は楽しかったのに、台無し!あ~、運が悪い」なんて嘆いていたかもしれません。

でも今は違います。「選択肢から、決めるのは自分」。長く生きた分だけ、少しトラブルに気楽に対処できるようになったのかもと思います。

もちろんいつもうまくいくわけではないでしょうが、時には「二兎を追う者は一兎も得ず」ではなく、「あえて二兎を追ってみる」のもいいかなと思う出来事でした。

第879回 「感謝の落ち穂拾い」

11月30日

突然ですが、ここ数日に起こった 感謝できることを思い出して頂けますか?
どんなことがあったでしょうか。

私は、あったか~いお風呂にざぶんと浸かって手足を伸ばした時、
「ああ、なんて幸せなんだろう!有り難いなあ」とつくづく感じました。

もちろん、お風呂に入るたびにそういう感慨にふけっているわけではありません。
これはたまたま、友人とのメールのやりとりから気づけたことなのです。

実は私の友人が今月急に入院し、2週間ずっとベッドの上でした。
メールのやりとりで、「今日はやっと、ベッドから足を下ろせた」
「車イスに自分で移れた」
「自力で5歩、歩けた」などの嬉しい進展を教えてもらえました。

それで自分自身が入院していた時のことを思い出し、
(ああそうだ、久しぶりにベッドから起き上がった時には、ふらついたなあ)
(ベッドから車イスに移ったら、目線が違ったよなあ)
(自分で歩けた時は感慨深かったなあ…)
友人のお陰で、あれこれと当時のことを思い出せたのです。

先日のメールは、「2週間ぶりのシャワーは最高!」でした。
そう言えば入院していたとき、シャワーを浴びたくてたまらなかったっけ。
(温かいお風呂に浸かれる。なんて幸せなの!?)って、退院した時に感動したなあ。
友人のお陰で、それがいかにありがたいことか、改めて確認できたのでした。

ですから、こうしたなんでもない日常で起こっていることだけでも、実は人生って豊かさにあふれているんですよね。日頃は当たり前すぎて気づけないことにスポットが当たると、見慣れた景色も光り輝く気がします。

このやり方は「感謝の落ち穂拾い」とも言われています。
ポジティブ心理学でも、「感謝する人はストレスに強い」ことがわかっているとか。
感謝の態度を持つ人は、トラウマ、逆境、苦しみからの回復が早いことが明らかになっているんだそうです。

日常生活の中で沢山の感謝を拾い、心豊かに暮らしていけたらいいですね。
節目の年を迎え、改めて心しようと思いました。