第988回 「ありえない話。」

1月15日        中村 覚

年の初め 大掃除の余韻?が残る中、棚に並べてあるCDやゲームソフトの整理をしていました。この手のものはしょっちゅう使うわけではないので、あれば納得です。すると「あら、同じゲームソフトが2つ…?」そう言えば以前、既に持っていることを忘れて2個目を購入してしまったことを何となく思い出します。

「カプセルトイ(ガチャガチャ)じゃあるまいに、ダブるかねぇ?」
でも やらかしてしまったことは仕方ありませんし、買ったのは2~3年前のことですので、まぁ こんなこともあったなぁと。何の気なしに中身を確認。

「ない、ないっ!」2個とも、中にソフトが入っていません。1個でいいものを2個買って、しかも中身はどっちもない。呆れすぎてちょっと笑えます。このゲームをすぐにプレイしたいとか そういうことではないので別にいいのですが、普通ではありえない気が…。(笑)

近所にホームセンターがあり、車で2~3分の所なので日頃から重宝しています。
いつものように手軽にパッと行って車を降りようとしたその時、松葉杖がないことに気付きました。杖がないと、困るわけで…。なぜないかと言えば、車に入れるのを忘れてきたからです。どこに忘れてきたかと言うと 多分、車庫。すぐにUターンして家に戻ると 案の定、車庫にありました。

車に乗り込む際にまず 杖を壁に立てかけて、先に自分が車に乗り、それから杖を入れるのですが、急いでもいないのに杖を入れずに買い物に出たのでした。素晴らしー!ありえない。近場だったから良かったものの、何時間かかけて着いた場所で「杖がない!」となると、これを笑ってすますにはかなりの度量が求められます。(笑)

またある時、玄関先でこんなものを見つけました。
さっぱり心当たりもなく、これが何なのか わかりません。

でも家の敷地内に落ちていたので、自分の暮らしに関連があるのでしょう。プラスティックで変な長方形っぽくて灰色。でも わからないんです、似たような物を見た覚えがないのです。何かの部品?
すると横から親が「あんた、松葉杖のじゃ ないかね。」
そんなことを言われても意味がわかりません。なんでこれと杖が関連するのか…。

ありえないだろうと思いつつ杖を調べると、ちゃんと関連したのです。ちょうど脇に当てる部分が、折れて取れていたのです!

左側にあるのが普通の状態です。
なぜ、こんなに壊れているのにわからなかったかというと~

上からこのようにラバーをかぶせて使用しているため、まったくわかりませんでした。このラバーが固くて意外と丈夫なため、違和感がなかったのです。それをいいことに? まさかのポッキリ。 支えとなる大事な部分は暗黙の内に、頑丈とばかり思い込んでいました。頼りにしていたのに意外ともろかった。 ありえません。(笑)ただ 日常的に5~6年使っていたので、買い替え時だったのかもしれません。

この3つの話、ありえないという思い込みがいかに、日常の中にあるのか。
年の初めから、思わぬことに色々と気づかされた次第です。

本年もよろしくお願いします。

第985回「コロナ禍のつながり」

12月18日

よくzoomでセミナー仲間とオンライン飲み会をしていますが、情報交換や雑談、様々な学びなどで1年半以上続いています。昨年からお母様の介護などの体験をした人が複数いて、その体験談を聴くことでも多くの学びをさせてもらっています。
そして自分の番が、いきなりやって来ました。

私の姑は86歳で、高知市から2時間の山の一軒家で一人暮らしをしている、しっかりした自立心の高い人です。先週「お腹が痛いから、薬を届けて欲しい」と主人に電話がありました。状態を聞き「それはすぐに迎えに行った方がいい」ということで、主人と頼もしい看護師の義妹が迎えに行きました。寒い時期に過ごせるように姑用のアパートを借りているので、そこで少し養生すれば治るだろうと2日ほど様子を見ていました。

しかし嘔吐や脱水がなかなか改善されず、病院へ。血液検査の結果、そう悪くないけど入院して様子を見ましょうかとなり、入院ならCT等の検査をするため、血液検査でわからなかった腸の異常が見つかりました。急きょ転院して、緊急手術することに。

幸い手術は2時間ほどで無事すんだのですが、コロナ禍で
「面会は1人のみ、週に2回までで、1回10分以内」。
でも秋まで全面的に禁止だったことを考えると、短時間でも会えるのは大違いですよね。手術翌日は義妹が面会に行き、その2日後に私が面会に行きました。10分のタイマーをスマホでセットします。

姑は車いすで面会室に連れてきてもらったのですが、第一声は
「どうして昨日、面会に来てくれんかった!?」でした。
ああ、寂しかったんだなあ、不安だったんだなあと思い、
「ごめんね、寂しかったねえ。今面会が制限されてて…」と話したのですが、そういう事情が、本人はわからないようで。

そうだよなあ、今までだったら誰か手術したら、みんなでお見舞いに行ってたのに、なぜみんな来てくれないんだと思うよねぇ。ごめんね。
姑の感情に共感しつつ聞いていると「手を強く握って」と求めてきました。
ギュッと握って「痛くない?」と聞くと「大丈夫」と。

人が元気になるには、心の栄養である「ストローク」が必要。姑の今の寂しさを埋めるにはスキンシップ(身体的ストローク)が必須だと気づいて、
「お義母さん、よく頑張ったねえ」とハグしました。もちろんそんなこと姑にしたことはありませんでしたが、それで少し気持ちが落ち着いてくれたようでした。
交流分析で学んだことが腑に落ちた瞬間でした。

面会できるのが一人だけなので、見聞きしたことをみんなに伝えなければいけません。気づけばもう、残り時間は2分。「みんな来たくても来られないから、写真撮るね」と動画を撮ると「おばあさんも、これから頑張ります。ありがとうございました。」としっかり話してくれました。それを家族3人にLINEで拡散。会えなくてもマスク越しでも、顔を見られれば少しでも安心できますよね。離れていても、心をつなげられることに感謝です。

街に流れるクリスマスソングを聞きながら、これから色々な課題が出てくると思うけど zoomで「先輩」達にも聞いて切り抜けようと思った 師走の午後でした。

第984回 「プレゼント」

12月11日            中村 覚

クリスマスの時期がやってきました。ところが、今年はお店を彩るディスプレイや商品群の規模が例年に比べると縮小しているようです。雑貨の輸入が経費高騰で減少していることや、コロナ禍による消費の冷え込みなど色々あると思います。でも そもそも規模や華やかさをより盛大に?というのは本来のクリスマスとは方向性が違うわけで。(笑)人それぞれ その店々、その年々のクリスマスがありますよね。

ところで、何才ぐらいまで サンタクロースの存在を信じていましたか?この手の話になると、「ちゃんとフィンランドにサンタはいますよ。」と大人な返事をする人もいますが…。(笑)

いや いや、そうじゃなくて 人間離れした財力と行動力でプレゼントを届けてくれるおじいさんの話です。私の場合は小学低学年の頃には もうわかっていた気がします。なぜ あんなに早くに知ってしまったのか。ひとえに環境が良くなかったのかも。(笑)

いつの時代も信じている子供達は、まだか まだかと指折りその日を待っているはず。でも、仮に当日 プレゼントが届かなかったら、つまり なぜか サンタさんが来なかったら、一体どんな反応をするのかなとちょっと考えたりします。

A君 「僕が良い子にしていなかったから…。」
B君 「サンタさん、何かあったのかなぁ。ちょっと心配。」
C君 「大雪?ソリの故障? トナカイ 逃げたの? お金の問題?」
D君 「そっちがその気なら…、もぅ要らなぃ。」
E君 「まっ、来年があるさ!」(笑)

色々な反応があると思います。(笑)

ところで、ひとくちにプレゼントと言いますが、実は渡しても、頂いてもなかなか難しいのがプレゼント。

リクエストしてもらった物をプレゼントすれば喜んでもらえますが、それではサプライズ感がありません。日頃からの相手の言葉の端々に感じられる何気ない嗜好をキャッチして~。 でも、これは言うほど簡単ではありません。

頂く場合ですが、何もかにもが珍しく、新しい物ならなんでも良い。そんな頃はとっくに過ぎていて、嗜好の幅は鋭角になるばかり。例えば「こだわりの手帳が欲しかったのに、ボールペンを頂いた。」 「Aじゃなくて、Bが欲しかったのに。」 内心、そう思うことってありますよね。(笑)

でも これは、ピアノの才能が欲しかったのに。もっと運動神経があれば良かったのに。もっと記憶力があったら~ 等々。欲しいものに目がいって、授かっているもの(既にあるものを)忘れている、そんな状態に似ている気がします。

人から頂くプレゼントも授かっているものも、それをどう使うのか そこが大事な気もします。(笑)