第1011回 「占いも色々。」

6月25日          中村 覚

「星座とか生年月日の占い? あれねぇ、全然、当たらないわよ。」
スーパーで買い物をしている時、何気なく聞こえてきた会話です。

「わたしねぇ、双子を育てたの。でも2人共、性格、全然、違うのよ。」
既にお子さんは高校生になっているらしく、性格の違いはハッキリしているとのこと。

占いの類いをどの程度まで信じるかは人それぞれですが、こういった角度から、性格判断に対して「ちょっと、待った!」というのは初めてでした。「双子」という観点は、聞けば「確かに。」 でも、今まで考えもしなかったです。やっぱり、それぞれの実体験に勝るものはありません。(笑)

以前、と言っても もう10年ぐらい前ですが、人生で初めて占ってもらいました。人相占いです。占ってくれたのは和服を着た初老の~ではなくて、機械に。
証明写真を撮る時にBOXに入ってパシャリとやりますが、あれと全く同じ要領でBOXに入って顔写真を撮ります。証明写真と違うのは 出来上がった写真に、あなたの性格はこれこれ、こういうことで~とコメントが書かれていることです。

今はこのBOX もうなくなりましたが、他の都道府県にはまだあるかもしれません。人に占ってもらうとなると、ちょっと小っ恥ずかしいですが、機械ならハードルも低くなります。料金は300円か500円だったと思います。ちゃんと表情がわかるようにと写真を撮る時には前髪も上げて額もしっかり写るように。けっこう真剣でした。

これがその時の物です。はがきサイズで、左側には撮った自分の顔の写真。中央部と下の方には診断? 結果が書いてあります。

中央には大きく「理性的で、何に対しても順応性を発揮できる人です」とあり、もうこれだけで充分! もったいのうございます。私はそんな人間ではありません!(笑)

下の部分にはもっと詳しく、「どんな仲間ともうまくとけこめる」「どんなトラブルも乗り越えられる」や「人望も厚く意志が強い」などなど。お止めください。もう これ以上は耐えられません。(笑)

~と、このようにずいぶん楽しませてもらいました。
そりゃ そうです。お金を払ってまで、機械に嫌味の1つも言ってもらいたい人などそういません。お追従の5つや6つ。とにかく気分を上げてくれます。商売です!

しかし、この時は、そのことがまだわからない。
「おかしいっ、自分はそんな人間じゃない!」「この機械は本当のことを言っているのか!」と考え、だったら こんなのはどうか? と後日 馬のマスクを被って もう1度。

家にあったゴム製の白馬のマスクです。目や鼻のパーツが人間とは大きく違うわけですから、どんな結果になるのか。カメラに対して正面を向いての撮影なので、写真では馬のマスクというのが、ちょっとわかりにくいかもしれません。

「他人を思いやる余裕とやさしを兼ね備えている あなた」 またまた ベタ褒め。

馬ヅラでこんな疑い深い私に、なお 底なしの愛情で接してくれたのでした。(笑)

第1009回 「コロナの影響」

6月11日

長女がお世話になっているデイサービスAが、コロナの影響で中止となりました。
ここはスタッフ2人体制の送迎なので、私が仕事中でも母が家を開けて、スタッフの方々が車いすの長女を室内に連れて行ってくださいます。そのため長時間の研修は週に2日のAの通所日に集中させているので、さあ大変!とりあえず今週、どうしよう?

ダメで元々、もう1カ所通っているデイサービスBの相談支援員さんに相談したところ「今週だけ」という特例でお願いできることになりました。ありがたい!とホッとしましたが、すぐに来週は、どうしよう?となります。あ、姑の手術は来週だった。入院と手術の日はデイサービスBだからなんとかなるけど、退院日はデイサービスAの日だと思い出し、義妹にお願いして、1つクリア。…そして来週の研修日は、どうしよう?

思えば入った研修を替わって頂いたのは唯一、もう25年も前の父の葬儀の日だけでした。うちのような小さな事務所はなかなか代わりがききませんので、長年なんとかやってこられたことの方が奇跡的とも言えます。そして無情にも、デイサービスAからは「無期限活動中止」の連絡が入りました。あぁ。

人生って、方程式を解いて行くみたいだなと思います。簡単なものから初めて、次第に難しくなる。解いても解いても、次の問題が立ちはだかります。
でも、わかってはいるんです。家族がコロナにかかった、あの日々よりはマシだと。だから、文句は言えませんね。(笑)

昨日伺ったある医療系専門学校の初回の授業で「障害ケース・スタディ」として中村と障害を持った当事者の思いや、障害児を持った親の心理の話をしたのですが、学生の皆さんの素直で前向きな感想にずいぶん力を頂きました。

心理学で学んだ「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ」という言葉を紹介すると 大勢の学生さんが心を動かされたと書いてくれたのですが、それを読むと逆にまた自分も励まされるのです。本当に、人は人に支えられていると実感しています。

この状況も、きっとなんとかなるはず!
そう信じ 希望を持って、一歩ずつ進もうと改めて思います。

第1006回 「最後の言葉は?」

5月21日         中村 覚

映画、ドラマ、本、人の話など面白いと次から次へと展開が気になり、一体終わりはどうなるのか。もちろん最後まで読みたいし聞いてみたいものです。もしくは、途中までは見たけれどちょっと面白くないなぁ…。でも一応全部見ておくかと、惰性で最後まで乗り切る場合も。とにかく多少なり興味を持てば、最後が気になるのではないでしょうか。

~で ある時、思ったんです。辞書に載っている最後の言葉は?
「あ か さ た な は ま や ら わ ん」 あまたの言葉を収めた人類の英知、ロマン? ちょっと大風呂敷を広げましたが~、とにかくあの分厚い書物の最後の言葉。今まで辞書は引いても見たことがありませんでした。

結果は「腕力」。遊び半分で調べたのにこれを見た時はドキッとさせられました。ある種、人類の歴史を反映しているような。国家の腕力は軍隊。国同士の交渉が決裂した時、自国のわがままを押し通そうとする時、最後は腕力?それが良くないのはわかっているはずなのですが、これまでの歴史、今の世界情勢を考えてみても。

比喩としての話ですが、宇宙人から見ると地球人の得意なことは「戦争」。そんな話も聞いたか、読んだかしました。こういう話題からでも鋭角に突かれてしまうのかと。戦争体験はおろか、戦後の物資不足のかけらも知らない私ですが、考えさせられます。

日頃、紙ベースで言葉や字を調べる時はこの2冊を使っています。学研の現代新国語辞典と講談社の漢和辞典です。2冊共、最後は「腕力」でした。( もちろん「を」や「ん」で始まる言葉も載ってはいますが、日常的に使う言葉ではないので それらを省いての話です。)

念のため、独りよがりになってはいけないと思い、日頃は使わず隣の部屋の本棚にしまってあるもう1冊の辞書、三省堂の例解 新国語辞典を引っぱり出します。

実はこれの最後の言葉は違っていました。なんだと思います?言葉は生き物。発行された年代や出版社の意向など微妙に違うのは当たり前なのでしょうか。

「わんわん」でした。説明にはイヌのこと。幼児の言いかた。と書いてあります。胸の内で語気を強めて言ってやります。
「知ってますけど!」(笑)
だって、ちょっと悔しかったんです。いつも使っている2冊の辞書がたまたま同じ言葉で終わっていたのをいいことに、それなりの物語? 思い込みがしっかり出来上がっていたんです。それなのに~

「わんわん」はないでしょうよ。(笑)

後日、書店でまた違う辞書で調べてみると、結果はまたまた違っていました。どうも違っていて当たり前。もう結果をここで書いても意味がありません。
ただ言えるのは~

「わんわん」が一番 面白かった。(笑)