第1028回 「研修一時休業のお知らせ」

10月22日

10月。今月が終わると、やっと仕事に一区切りがつけられます。

今年は3月から、ずーーっと休みなく仕事が続き、今週がそのピークでした。
特に9月から11月まで、毎週連続で新内容の3時間研修が10回以上続くのは覚悟の上でしたが、「追手前伝説」の本の原稿書きと5回にわたる校正に孫が生まれたのも重なり、やってもやっても仕事が終わらない!時間がない!

「ストレスで胃に潰瘍ができそう」なんて思ったのは、初めてかもしれません(笑)
この年でこの仕事量は、きつ過ぎました。見通しが甘かった…。

その結果何が起きたかというと、特に右目の視力がガックリと落ちたのです。確かに半年以上目を酷使し続けていたのですから、これはもう自業自得。パソコンの字がぼやけて読めない、テレビ番組の予約表の字が見えない、夕方の運転の景色が見え辛い…。春頃までは問題なかったことが、次々と問題あり!に。

「仕方ない。この右目の視力は、追手前の神様に捧げたことにしよう」と考えましたが、「まずい。このままだと、運転免許の更新ができない」と気づき、眼科受診をしました。
すると右目の白内障が悪化し、急激に近視が進んだと判明。こうなったらもう、打開策は眼内レンズを入れる手術をすることです。予約できるのは来年の仕事が一段落する2月以降。そこで、思いがけないことがわかりました。

・手術の3週間前から1週間、検査のためにコンタクトをつけられない。
・手術後は翌日・3日後・1週間後・2週間後…と受診が必要。
・手術後は1週間、洗顔・洗髪ができない。
・ということは、メイクもできない。仕事もできない。
・片目ずつ手術をするので、×2

来年のカレンダーを買って付けていくと、つまり2月から3月初めにかけては研修の仕事ができないと判明しました。4月からは大学などの講義が始まるので、それまでには一段落させないといけません。

そんなわけで、2023年2月~3月初めまでは、研修は休業となります。
大変ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願い致します。

手術後はもうコンタクトもいらず、パワーアップして戻って参ります!!

第1023回 「あらぬことから経営理念に」

9月17日         中村 覚

先日のこと。オイル交換をするためにお店に行くと、ちょうど出迎えてくれたのが、車を購入した時の担当の方でした。ちょっと世間話をしている流れで
「ところで、中村さんの車はハイブリッドではないですよねぇ。」と言われ、内心「5年も前のことなのに、この人、よく覚えているなぁ(笑)」と。
そんなこと、すぐ忘れてくれていいのに。 「ヘンなお客だったなぁ」と思われていたんじゃないかなと、ちょっと心配になりました。

どういうことかと言うと、私はトヨタのネッツ店でヴィッツを購入しました。ですから本来なら車体にはN字をデザインしたネッツエンブレムが付いています。しかし、トヨタと言えば ずっと前から知っているT字のマークが頭にあったので、購入する際にエンブレムを付け替えてもらいました。

取り外したのが、この元々付いていたネッツエンブレム。

新しく付けたのが、このT字のエンブレム。

ところがです。 後から知ったことですが、このようのにT字が青く縁取られているものを「シナジーブルー」といい、トヨタのハイブリッドの象徴の色で一般的にはハイブリッド車に装着するそうです。

私の車はハイブリッドではないのですが、この「シナジーブルー」が付いています。付いています、と言うか、最初に書いたように購入する時に無理?を言って付け替えてもらいました。ですから「中村さんの車はハイブリッドではないですよねぇ」
なーんてなことを言われるわけです。(笑)

あぁ あれから5年かぁ、早いなぁ。購入時のことが頭の中でよみがえります。取り外したN字のネッツエンブレムを丁寧にビニールに入れた状態で、「これは、もう要りませんよね」と車を取りに来た私に差し出してくれました。担当の方にすれば、わざわざ エンブレムを取り替えたのだから、もうこれは要らないですよね、という単純明快な話です。

でも「要ります」と答えて、ホントはたいして要りもしないのに、持って帰りました。 あぁ多分、この人、そのことも覚えているんじゃないかなぁ。どんどん心配になってきます。(笑)

なんで持って帰ったかというと、バックルにでもしようかと…。冗談です。

このT字のマーク。 実はずっと牛の顔のデザインだと思っていました。正面を向いた顔、そして長い角が両端に伸びてカッコ良い!そんなふうにしか見えていなかったのです。

意識が現実に戻ります。目の前にいる担当の方に「子供の頃、このマークが牛に見えて。牛にしか見えなくて。 でも大人になって考えたら、このマークは楕円形が3つ組み合わさったデザインになっているんですよね。」 ヘンな客だと思われたくないので、このあたりで大人な会話も少々。そして自然な雰囲気を装い軽いタッチで~

「この楕円形のデザインにはどんな意味があるんですか?」

無茶ブリとは思いましたが、まっとうな客になるための方便です。
真意はそこにありません。(笑)

「あぁそれはですね、新人研修の時に教わりました」と笑顔で柔らかなお返事。

『えっ? 知ってんのっ!』

「楕円形はですね、中心(焦点)が2つあるんですね。普通の円や他の形には 1つしかないんですよ。」

『…まさかの、数学ですか…。』

「(楕円形の)2つの中心を【製造】と【販売】に見立てて、経営を~」と、みるみる高尚な話になっていきます。

数分後、「勉強になりました。」と、失礼したわけですが…。
苦し紛れに放った質問が、まさか経営理念に至ると誰が想像しましょうや。
こわかったぁ。手持ちの駒の意味合いが違い過ぎます。(笑)

数日後、コラムを書くにあたり車のエンブレムについて調べていました。すると意外なことに? 車のエンブレムって、ネットで簡単に買えるんですね。全然知りませんでした。そして私のように「やっぱり、トヨタはT字のマークが良い」ということで、買って自分で取り付けました、という購入者のコメントもあるのです。

なんだ、それほどおかしなことを自分はやっていたわけではなく、しかも取り付けもプロに頼まなくても実は簡単に自分で出来たんだと、ただただ あっけにとられたのでした。

第1015回 「心豊かな夏の土佐清水にて」

7月24日

今年の夏、楽しみにしていた仕事がありました。初めて土佐清水市で、清水高校の就職講座をご依頼いただいたのです。先生から「清水は遠いし十分な費用もないのですが、講座をやって頂けないでしょうか?」というご依頼を頂いたのが、5月の初めでした。

確かに、高知市から土佐清水市までは車で3時間ほどかかります。
でも以前もコラムで書いた通り、足摺は私にとって子供の頃からの心の故郷。夏の土佐清水と聞くだけで心躍り、喜んでお受けしました。

初めての清水高校。市街地からは車で5分、すぐ横に小さな山と川があり、自然豊かな環境です。全校生徒が百人ちょっとの学校のようで、今回の受講生は全部で8人。少人数だけにのびのびとした生徒たちがとても印象的でした。私は高校生の就職講座を20年以上やっており、東は室戸高校から西は宿毛高校まで伺ったことがありますが、今回「こんなの初めて」と感じることがいくつかありました。

講座の内容は 学校と社会の意識の違い、会社研究、自己分析、言葉遣い、立ち居振る舞い、そして自己PR実践。決して面白い内容ではないのですが、男子は休憩時間に資料を読んで、友達同士で敬語の言い換えなどをワイワイと予習していました。
「すみません、の言い換えってどう言う?」
「お父さん、お母さんは?」{父上、母上!」
いや、違います。(笑)

また午後の休み時間には男子3人が 面接時の椅子への座り方の資料を読んで、
「まず左足から…、ん?」「わからん」
とかやってるので、「こうするのよ」と思わず教えると
「あー、そうか!」とみんなでそろって
「左、右、左」とまるでダンスステップを踏むように練習。
それが見事にシンクロしてるのに、思わず笑ってしまいました。

そこへ女子も加わって「はい、そこを右!」とわざと違うことを言って
シンクロしてた3人がぶつかって、見ていた女子は大笑い。
私も笑ったのですが、そのときの気分は講師というよりも仲間の一人になったようで、楽しくて不思議な一体感がありました。

のびのびとみんなで楽しみながら、新しい学びにチャレンジする。その姿勢が、本当に素敵だなあと心に響きました。だって楽しみながら学ぶのが、一番伸びしろが大きいですから。

講座が終わった後先生が、「みんな、とても素直なんです。でもちょっとふざけている生徒も何人かいて、失礼がなかったでしょうか」と心配なさっていました。
「とんでもない!今の時代、心が不安定になることが多い中、こんなに心を健康に保てているというのは素晴らしいことです。物事を生き生きと楽しむのが自己肯定感のベースになり、生きる力につながりますから」と答えました。先生は嬉しそうに「そんなに褒めて頂くのは初めてです」と笑顔でした。

最後のレポートをにも、生徒たちの素直さが表れていました。
・自分で気づいていない部分をチェックシートで確認できたのがとても良かった。
・今後の人生において大切だと思うので、積極性を持って取り組みたいと思う。
・今日は楽しい一日をありがとうございました。
・皆、集中して話を聞いて頑張っていたと思います。イスの座り方の練習の際、みんな楽しそうにしていて良かったなと思いました。
・今日の講座は試験だけでなく、今や将来に大きく関わってくる大切なことをたくさん学ぶことができた。

そして、多くの生徒が「お忙しい中、講座を開いて下さり本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べていました。他者への配慮ができるというのは、心が満たされているからなのだろうなと感じたことでした。町中でも、おじいさんと少年が立ち話をしていたり、松葉杖の中村に「荷物持ちましょうか」と何人もの方が声がけして下さったりしたそうです。この地域の持つ、人への温かさやつながりが子供たちを心豊かに育てているのだろうと感じました。

高知県の教育の基本理念に「学ぶ意欲にあふれ、心豊かでたくましく夢に向かって羽ばたく子どもたち」というのがありますが、まさにそうだと実感できた、心に残る講座でした。