第1013回 「3年ぶりの大学での対面講義」

7月9日

先日、私にとって 3年ぶりに 大学での対面講義が再開されました。
高知工科大学のインターンシップ前のビジネスマナー講座で、ソーシャルディスタンスをとりつつリアル・コミュニケーションが帰ってきたのです。

写真のこの回は 複数の学群が合同での講義だったため、講堂で行われました。

調べてみると2006年(平成18年)にこの講堂で初めて、400名でのペアワークを含む講義をしていました。その後は階段教室での複数回講義に分かれていったなぁとか、工科大の経営委員を8年拝命したことで、卒業式や入学式でこの壇上に上がったなぁとか、懐かしい思いになりました。

今回はコロナ禍ということで従来の内容にオンライン・インターンシップの解説も入れ、ペアになっての名刺交換と自己紹介も入れたため、時間的ゆとりがまったくなくて、常に全力疾走して時間内に収めるハードな内容になってしまいました。(笑)しかし事務局スタッフの方がスムーズにペア決めができるよう座席配置にも配慮してくださり、すんなりペア決めもできてホッとしました。

実はこの3年、コロナ禍で対面コミュニケーションができなくなったため、学生のコミュニケーション力の低下をとても心配していました。人と向き合うという基本が長いことできなかったので、1分間の自己紹介というハードルをうまく越えられるだろうかと気になっていました。

最後のペアワークの時間、みんながにぎやかに話し始めました。学生の皆さんの顔が高揚し、積極的に相手と関わろう!という熱気が伝わり、壇上で「ああ、これこそがコミュニケーションだ」と感激。最後はエアー・ハイタッチで盛り上がって終了しました。

「向き合ったときに目を見られない人は目でなくマスクを見ることでもOKということでホッとした」という感想もいくつか頂けました。コミュニケーション以外でも就職活動に対する悩みや、話し方や手書き文字の課題など、レポートの質問はいつも多岐にわたります。すべてにお返事を返して、今年度の講義は終了です。

最後に 私にとって大きかったことは、この講座内容を別教室で同時に講義してくれた講師仲間の中谷優子さんが岡山から駆けつけてくれたことでした。
いつも明るく意欲的な彼女と3年ぶりに会え、素晴らしい仲間と一緒に仕事ができた喜び。やっぱり、対面(リアル)って最高!(笑)

学生の皆さん、「失敗はない。フィードバックがあるだけ」です。
インターンシップで、大いにチャレンジしてくださいね!