第1173回「見残し海岸~その② 奇岩パーク」
8月23日
前回に続き土佐清水市が誇る、まるで奇岩パークのような見残し海岸をご紹介しましょう。
①獅子岩と②大正九年の続きからです。さあ、一体どんな光景が持ち構えているのでしょうか?
③【波の花道】岩の模様が、まるで打ち寄せる波のようなことから、この名前がついたようです。
こういう狭い岩の上を通っていくのは、昨年行った竜串海岸と同じ感じ。小学生には、ちょっと危ないかもと思います。
自然のアートは素晴らしいですね。スポットがたくさんあるので、残念ながら④【ワシ岩】は見落としてしまいました。まぁ仕方ない。この次の岩に目を奪われてしまいまして…
⑤【夫婦岩】です。別名、愛情の岩。なんでか、わかりますか?中央の岩にご注目。
女性が男性に腕を回し強く引き寄せて抱き合い、熱くキスしているみたいでしょ?土佐らしいハチキン:男勝りな女性なんでしょうねぇ、朝ドラ「あんぱん」の のぶみたいに(笑)
これ「めおと岩」と呼ぶよりも、「恋人の岩」や「情熱の岩」「Kissing Rock」なんてどうでしょう?カップルの聖地にだってなれるかも。世界中で「恋人の岩」や「Kissing Rock」という場所はいくつかあるようですが、こんなにしっかり抱き合っているのは珍しいと思います。ちなみにグーグルマップでは、「ラブ・ロック・ポイント」(愛情の岩)となってます。あなたはどの名前がお好きですか?
実はこの岩にはもう一つ【ホテイ岩】という呼び名もあり、海側から見ると袋を担いだ七福神の布袋さんに見えるとか。角度によって見え方が違うようです。でも断然、こっちでしょ!
⑥【つづみ岩】。この岩は穴を手で叩くと、鼓のような「ポン、ポン」と響くいい音がします。内部が空洞なんでしょうか?
⑦【こけし岩】。中央部に道が見えますが、行きは左から右に歩きます。こけし岩は道の下にあるので、少し通り過ぎてからふり返って見ないとわかりません。昔は2体のこけしがあったそうですが、浸食によって左の1体は上半身がなくなってしまったとか。
⑧【バクチ岩】は道を外れて少し登らないといけないそうで、断念。昔 船乗り達が風が強くなると止むのを待つ間、平べったい岩の上で〝さいころ〟や〝花札〟をしたということです。
⑨【平太郎釣場】昔、平太郎さんの釣りスポットだったのかな?なにせすぐに外洋ですから、イシダイなどの大物が釣れるとか。釣り道具持参でここへ来るというのは、なんとも贅沢な気がします。
次は見残しでも最大の浸食穴スポットです。その名も…
⑩【人魚御殿】! 人も入れる、かなり大きな穴が3つ空いています。
この左の穴は、大人が6人くらい立てるほど大きいです。「その昔、人魚がここで遊びよった」とか。月の光に照らされたら、さぞ幻想的な光景でしょうね。
⑪【ラクダ岩】。角度が難しいですが、通路から見上げれば確かに ふたこぶラクダっぽいかもしれませんね。
というわけで、やっと見残し海岸も前半のポイントまで来ました。この辺りまでが、短時間コースなんです。ね、奇岩パークって言ってもおかしくないでしょ?
次回は最終回。後半のポイントをご紹介します。