第941回 「チョコレート2題」

2月13日

明日はバレンタインデー。最近ご縁があったチョコレートの中で、これは面白いなと思ったものを2つ、ご紹介しましょう。

このとても絵になるチョコは、佐川町の「ポワリエ・ショコラ」というチョコレート工房のもので、私の一押しです。2018年に神奈川県から移住なさった姉妹が立ち上げた若い会社だそうです。ベルギー、フランス、東京で修行された後 高知の食材のおいしさに驚き、「この食材ならもっと美味しいチョコが作れる」と確信したのだとか。私もたまたま頂いて、その繊細な美味しさに驚きました。

まず最初、その材料が意外でした。ジンジャー(ショウガ)はまだわかるけど、佐川の紅茶?トリュフ塩?青ノリとピンクペッパー!?頭の中は「?」だらけです。

例えば「土佐ジンジャーチョコレート」は、佐川町の畑で採れたショウガをその日のうちに加工し、じっくり煮込むんだそうです。ゆっくりと自然乾燥させできたジンジャーコンフィを、ビターチョコレートとキャラメルチョコレートでコーティング。これを口の中に入れてみると…

うわぁ最高!なんて美味しさ!素材のジンジャーが上品なお菓子になっている驚き、まろやかなカカオと、こんなにも合うの!?感動。

ホワイトチョコに青ノリとピンクペッパーをトッピングした、真ん中のチョコも決して奇をてらった味ではなく、青ノリの香りをまず感じ、その後甘すぎないマイルドなホワイトチョコにコショウのスパイシーさが溶け合う。とても洗練された味です。上質で芳醇で、驚かされることばかりでした。また、明日でも食べたいチョコです。

さて一方、こちらは浜辺のベンチ。無造作に置かれているのは…

なんと、あの「月刊ムー」とのコラボレーションチョコレートです!!
偶然ネットで見つけて、買わずにはいられませんでした(笑)

これは、広島県尾道市にあるチョコレート工場「ウシオチョコラトル」のものです。石川県の住職「高野誠鮮」氏に 自然栽培米を御祈祷して頂いたものをポン菓子にし、能登の揚げ浜式の塩とグァテマラのチョコレートに混ぜ込んでいるそうです。(謎)

ミステリアスな雰囲気が、バックの海とよく合うでしょ。(笑)

「ウシオチョコラトル」は世界中のカカオ農園を回って豆を買い付け、こだわって作っているそうです。タンザニア、グァテマラ、ガーナ、ハイチ、ベトナム…。それぞれの豆の味と産地ごとの個性を生かし、「カカオと砂糖、以上!」で作られた「脳天直撃チョコレート」!(ホームページより)

上は、「ハイチ」。ハイチ産の豆を使っています。包み紙も含め、オンリーワンのセンスがまるで閃光のように光っています。(下はお手紙のイラスト)

「ウシオチョコラトル」のチョコレートは、なぜか六角形なんです。
この辺も、ミステリアスですねえ♪

「ムー」チョコレートは、食べた途端、まるで雷に打たれたよう!ともかく、ガツンと強烈な味でした。砂糖と米・塩以外に混ぜ物をしていないため、グァテマラ産のカカオ豆の主張が半端じゃありません。これは食べたことがない味!これでもかとカカオ豆が押し寄せてきます。

それに比べると「ハイチ」は、もっとマイルドでした。これはカカオ豆と砂糖だけなのに!グァテマラ産の豆とハイチ産の豆の味は、こんなにも違うのかと驚きでした。勉強になりました。

最後に。嬉しいメッセージカードが添えられていました。

「筒井典子様
ご注文ありがとうございます!
ムーチョコレートはご祈祷されたお米が入っているので
召し上がられて不思議体験をされましたら、ぜひお知らせください!
ウシオチョコラトル 〇〇」

作り手の方のこういう気持ち、すごく嬉しいです。たいした価格買ってないのに。
…これ、大事にとっておこうっと。(笑)

第939回 「1月の愉しみ」

1月30日

今週は2日間連続の対面講座も無事に終え、ホッと一息。
以前と違ってマスクを付けたままの3時間以上の講座は呼吸の関係か、本当に疲れます。仕事モードを一新し、心をゆるめるための時間をとりましょう。
この寒い時期に行きたくなる温かな美味しい食べ物屋さんへ、いざ!

今日は須崎市の鍋焼きラーメンを食べたい気分。
住宅街の中にある橋本食堂は、今日も店の前の駐車場6台が11時過ぎに満杯で、私の後の車は第2駐車場に案内されてました。

香川ナンバーの車も2台見かけ、
「わかりますよぉ、食べたいですよね。うどんの国からようこそ♪」
コロナ禍の中だからこそ、お互いに気をつけた上で 気持ち良く迎えたいと思います。マスクを付け、アルコール消毒して、店内へ。

ほどなくして土鍋でぐつぐつ煮立っている鍋焼きラーメンが。
今落とされた生卵は、アツアツを食べ進める内に ほどよく固まってきます。
「え、具はこれだけ?」と思われるかもしれませんが…

この下に歯ごたえのある鶏肉が隠れているのです。
これがいい味を出してて、あっさり、でもコクのある食べ飽きない味になるんです。寒い時期には、本当に体も心も温まります♪

この日は最高気温が8度くらいと寒かったんですが、空気が澄んでいるせいか海がすごく青くて、それだけで気分が上がります。
もっとこの青を愉しみたい!
(下の写真、色の加工してないのに この青なんです)

そして美しい海に、美味しいデザートもあれば 言うことなしですよね。(笑)
で、須崎から車で20分ほどの中土佐町久礼にある「道の駅 なかとさ」へ。

ここの中にある「風工房」は地元のイチゴ農家のお母さんたちが作るスイーツのお店です。そりゃ、美味しいはず!イチゴの季節には、ここに来なきゃね♪

ショーケースの中は目にも鮮やかなイチゴのスイーツがたくさん。
どれにしようか、いつも悩みます。そして…

やっぱり、大定番のイチゴショートにしちゃうのです。(笑)
大きめに切ったイチゴの甘さがケーキの格をぐっと上げています。
ほんの少し塩味があり、軽いのに美味しくてパクパク食べちゃう♪
後ろはイチゴのモンブランです。(これは友人の分)

こうして、すっかりリフレッシュできました。
さあ、来週からの2月も頑張るぞ!!

第914回 「料理の最後の味付け」

8月1日

先日、ランチに初めてのステーキハウスを予約して次女と訪れました。店に入り「予約していた○○ですが」と言うと、ウエイターはチラッと見て「お好きなところへどうぞ」。

メニューにあった「期間限定 土佐あかうしのステーキ」を頼むと、「それ、売り切れです。期間限定なんで。」ん?それならそう書いてくれればいいのにな。
お祝いなのでちょっと奮発して、フィレステーキのコースを頼みました。

ごく一般的なレタスサラダが来て、その後味噌汁、ごはん、メインのステーキが並びました。期待して一口頂くと、フィレなのに脂が多い?そして、味がほとんどない。付け合わせのもやしとニラも同じです。「おかしいなあ」と思いつつ半分ほど食べたところで隣の席を見ると、ソース皿が来ていないことに気づきました。

「すみません、ソースがないんですが」と言うとウエイターが持ってきたのですが、お詫びの言葉もなく黙ってお皿を置くだけ。さすがに、カチンと来ました。

食べ終わると目の前でお皿の上に、お椀やソース皿をカチャカチャ全部重ねるウエイター。とても4千円のコースの接客ではありません。たまりかねて
「客の目の前でお皿を重ねますか?」
と注意をしたら、憮然として「すみません」と投げやりに言って、やっぱり次女のお皿も同じように目の前で重ねて、下げていきました。

サービス業の研修で、よく顧客の心理グラフを解説します。最初に店に入る時のお客さまの心理状態は、医療などではマイナスから始まり、レストランなどではプラスから始まるのが一般的です。これは、期待値の高低によるものです。
その後サービスの内容によって心理は上下するわけですが、最初にプラスだったとしてもその後のサービスが悪ければ、プラスはゼロに、そしてマイナスにとどんどん下がっていきます。そしてある一線で、クレームに達してしまうのですが、まさに、そういう心境でした。

私たちは最後のコーヒーが来る前に、飲む気をなくして席を立ちました。相変わらず強気のウエイターは、お勘定でも「2千円です」とおつりを渡すだけ。その上私たちが店を出る時、大きなため息をついていました。他にもお客さまはいらっしゃるのに。そのプロ意識のなさには、あきれるばかりでした。

そして先日、また次女と あるカフェに行きました。ネットで見て初めてのお店でしたが、お料理が美味しくて満たされた気持ちになりました。

店主さんもとても感じが良く、お腹の大きな次女に「もうすぐですね」と笑顔で話しかけてくれたのです。その一言で、こちらもとても嬉しい気持ちになりました。
店主さんと話す内に、思いがけない共通点が見つかり話も盛り上がり、店を出る時、次女と「今日はここに来て良かった。美味しかったね」と言い合ったことでした。

コロナ禍も第2波が騒がれる今、誰かと会食できるだけで 有り難いことですね。
また店舗としても一期一会のお客さまとのご縁は大切かとと思いますが、接遇が良ければより美味しく感じるし、悪ければせっかくの料理も美味しくなくなってしまうものです。料理の最後の味付けは、お店の方の接遇だなあとつくづく感じたことでした。