第1188回「介護の見守りカメラ」
12月6日
それにしても、今年の夏の暑さは異常でした。私の母は90歳になり、熱中症が心配で「エアコンをつけないと」と電話しても「暑いのは大丈夫!」となかなか聞いてくれず、ずっと心配でした。らちがあかないということで、介護用の見守りカメラを実家に取り付け、室温チェックもできるようにしました。
「部屋でテレビ見てるな」などとカメラで確認できるため ずいぶん心配が減りましたし、室温チェックして「30度になってるから、エアコンをつけて」などと母に電話連絡できるようにもなりました。動体検知機能もついていて、カメラが人の動きを検知したらスマホなどに通知してくれるので、音がすればアプリを開かなくても活動していることがわかるので便利です。
しかしある日、「今日はえらく室温が高いな」と心配して電話すると「(エアコンの)リモコンがなくなった」。そう来たか!急いで行き、探して見つかったので良かったのですが、そういうときにも対応できるようエアコンを遠隔操作できるようにしてからは一安心できました。
姑の家にも先に見守りカメラをつけていたのですが、その時につけたパナソニックのものは価格が高かったので、やむを得ずTAPOという中国製のものに。台所と応接間とで、数万円程度だったと思います。その他、光ファイバーがないのでモバイルルーターを購入して契約しないといけないとか月々の通信費がいるとかありますが、まあ安心料と思えば仕方ないですね。
でも見守りカメラをつけたことで、思わぬ副産物もありました。「キャッシュカードがなくなった」と年中行事のように捜し物をしてるのですが、春頃に一月たっても見つからず、結局カードを再発行してもらう手続きをとり、新しいカードが送られて来ました。「やれやれ、お金を引けるようになって良かった」と喜んでいたのも束の間。また「カードがなくなった」と言うではありませんか!手間の無限ループ(笑)
実家に行って、ベッドの周り、本棚、引き出し…10日間ほど探しましたがどうしても見つからず。困り果てていると夫が、カメラの録画データがあるんじゃないかと言い、探してくれました。
こんな感じで、スマホに入れたアプリで「再生&ダウンロード」という項目に飛ぶと、1分~数分程度の短い動画がたくさん並んでいます。まるで捜査官のように、それらを何時間も地道に見ていくのです。
1週間ほど前の動画を見続けると、カードをさわっている母を発見!「あったーー!」そこから、追跡視聴です。ずっと見ているとカードを見覚えのある封筒に入れ、椅子の上に置きました。「よし!」と家を飛び出そうとしたら「まあ待て」と止められます。母はそれをまた手に取り、ベッドに置き…そして10数分後。封筒を仏教の本にはさみ、枕元に置きました。「そこか!」本棚の本は探したのですが、枕元に平積みしてある本とは、うかつでした。こうして地道な捜査の結果(笑)カードは無事発見できましたが、動画がなかったら間違いなくわからずじまいでした。
以来、カードは私が保管することになりました。母と一緒にATMに行き、カードを渡して「番号は○○ね」と、引き出しは自分でしてもらいます。すんだらカードは私が保管。これでこの件は平穏になりました。
先日は介護認定の面談もしたのですが、市役所の人が来ると言うと見たことないほど部屋を片付け、「できる」アピールをしてました(笑)認定あるあるですね。まあ今のところ身辺は自立しているので、ほとんど支援は期待できないでしょうが…いざという時には頼れるところを今から作っておくと助かるはずと思っています。



