第1107回 「こんな腰が重い私でも」
5月18日 中村 覚
ガラケーからスマホに変える時、諸々の利便性よりも、カメラとビデオの性能が上がることに期待しました。わざわざカメラの性能がちょっと良いのを買ってから約3年。写真も映像もろくに撮らないのです。そんなものでしょうか。できないからこそやってみたい。できる状態になったことですでに気が済んだみたい。そういうことでしょうか。
これはフリーハンドで動画撮影できるものです。手元の作業を撮って遊ぶつもりが、いまだに開封もしていません。今はスマホのレンズにヒビが入っています。よく落とすので、しょうがないですね。
右側の黒い塗料はどんな物も塗れば鉄のように見える!そういう商品です。ちょっと面白そうと購入してすでに2年。1回も使っていません。当初はプラスチック製品を塗って、いかにもスチール感を出して重量感の演出を狙っていたのです。ちょっと高級感を出すつもりでした。
でも、いざ塗るとなると面倒に思うのです。そもそもこういった遊びは やったことがないので、思ったより敷居が高かったみたいです。だいたい、重量感のある物が良い物と考えること自体、古いですよね。このソフトビニール製の黄色い鳥だって塗れば黒くツヤが出て、鉄製に見えるはず。でも、そんなことをしてなんになるのでしょう(笑)
左端のことわざ辞典だけ、普通の辞書に比べて大きいのです。大き過ぎるのです。初版が昭和57年(1982年)。この当時、貴重なもので値段も9800円。これを先日、古書店で500円で買いました。こうやって飾っているとそれっぽい雰囲気が出るのと、デッカイ辞書で調べ事をすると気分も良いかと思ったのです。
でも、いざ開くだけで机の上を占領してしまうのです。どっこいしょという重さもやっぱり?ネックとなり、お蔵入りです。今回撮影のために引っ張り出しましたが、多分 これが最後の雄姿です。
買った当初、友人に「昔のでっかい辞書を買った」と言うと、「スマホの時代になにやってんだ。まぁ筋トレには良いんじゃないか」と。確かにこうやって持って10回上げ下げするだけでけっこう効きます。
このように、いざやろうとすると当初の気持ちとは裏腹な結果になることが多いです。自分で盛り上げようとする努力だけでも、せめて評価してあげたい(笑)
ところが、こんな腰が重い私でも、先日 車内で1人「やったァっ!」と嬉しさのあまりつい声が出ました。こんなことはめったにありません。慣れた道を走っている時です。左前方に「あれ? あの工事中の建物は、もしかして…」
そうなんです。この外観、コメダ珈琲店です。6月オープン予定と書いてあります。まさか家から5分程度の所にオープンしてくれるとは。こんな嬉しいことがありましょうか。
文章に煮詰まった時など、家の机から一度離れて考えてみることが、どうも結果的に良いらしい。前々から思い実際そうしていましたが、これまで家の近くでゆったりできる店がなかったので本当に嬉しい限りです。絶対来ます!
こういった自分事とは別次元の出来事に直面すると、ちょっとしたサプライズです。思っていたより運がいいのかな(笑)