第1164回「震災から14年のご縁」
6月21日
今週はオンラインで、とても感慨深い講座がありました。交流分析協会東北支部のオンライン講座の勉強会「火曜の夜はTAでないと!」にお呼び頂けたのです。
ご縁を下さったのは、榎本倫子(ともこ)さん。そう、東日本大震災のとき支援活動「ミニタイガープロジェクト」を一緒に立ち上げた、かけがえのない心の友です。当時、地元の皆さんを力づけ、応援したい!という彼女の強い思いに心揺さぶられ、それ以来のご縁です。
高知新聞にも投稿し、寄付を集めて地道に学校や施設などを回って「意外にシンプルなボールペンがない」「プールのタオルとバッグが欲しい」などの細やかなニーズを榎本さんが伺い、地元商品を買っては届け 地元経済を支える一助にもなり、多くの方々に喜んで頂けたことを、懐かしく思い出します。
あの震災から14年。今年度8回の勉強会の講座を企画したときに 榎本さんが私を思い出してくださり、「健康で明るく生きるために、ポジティブ心理学について筒井さんにお話しして頂けませんか?」とご連絡くださったのです。以前なら東北まで足を運ばないといけなかったのがコロナ禍の副産物でオンライン講座が発達し、「自宅にいながら東北の皆さまと交流ができる!なんて素晴らしいことでしょう♪」とトントン拍子にお話が進んだのでした。
意外ですが、榎本さんとお顔を見てお話しするのはオンライン打合せが初めて、当時の思い出話とかでずいぶん盛り上がりました。あの時に商品を届けた小学生が「もう子どもがいる」などのお話を伺うと、時の流れを感じます。
さて、オンライン講座は火曜日の夜、19時半からでした。ポジティブ心理学は、充実した生活を構成する要素を科学的に検証する心理学です。幸せになるための学問と言っても良いでしょう。そのエッセンスである「ウェルビーイング(健全なあり方)」、「PERMA」(ポジティブ感情・没頭・良い人間関係・人生の意義・達成)や「レジリエンス」(逆境を乗り越える力)についてお話しし、ワークも4つほどして頂きました。対面の講座と同じように、皆さんとても熱心にご参加下さいました。(写真は2018年、ポジティブ心理学を提唱したマーティン・セリグマン博士の講座を受講した時のものです)
朝ドラ「あんぱん」がブームなので、ポジティブ心理学の学びの中に やなせたかし先生の心温まる言葉や 土佐弁の「たまるかー!」「ほいたらね」なども混ぜ込み(笑)、あっという間の2時間でした。最後にアンパンマンのポーズをとって、皆さんとってもいい笑顔で記念のショットです♪
後日、素晴らしいご感想を頂きました。
・初回にふさわしく、とても分かりやすくて説得力のある、すっきり心地よいセミナーでした。会員全員にお伝えして、しっかりと講座として行いたいくらいですね!
・「3つの祝福ワーク」では、うまく行かなかったことや足りていないことにフォーカスしがちですが、「当たり前に感謝」すると幸せホルモンでいっぱいになることを実感しました。
・お子さんの想定外のご苦労の中で、ポジティブ心理学やNLP、TAなどの心理学を学ばれた姿は、「ネガティブな出来事も包み込む」実践者だと感じました。まさに「試練の中に“人生の意味や意義“を見出す」Well-Beingの姿勢に沢山の学びがありました。
・震災の時、いちばん多く歌われたのがアンパンマンのテーマソング・・
♪ そうだ 嬉しいんだ 生きる 喜び たとえ胸の傷が痛んでも
何のために生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは 嫌だ!
今を生きる ことで 熱い 心 燃える だから 君は 行くんだ 微笑んで ♪
「生きる喜びを感じながらも、自分の存在理由を問い続け、傷ついても前に進む姿勢」生き方哲学を筒井先生の講座から感じました。沢山の気づきに感謝します。
…こんなにも深く落とし込んで頂けたことが、本当に本当にありがたかったです。
ポジティブ心理学の学びを生かすことが出来て、自分にとっても幸せなセミナーになりました。
榎本さん、東北支部の皆さま、素敵なご縁をありがとうございました。