第1224回「アイデアとは組み合わせ」

8月22日            中村 覚

誰も見たことがない、思いもつかないものを考え出す!群を抜いた独創性。
聞こえはいいですが、おいそれとできる事ではありません。よく言われるのはアイデアとは既存のもの同士の組み合わせ。既にあるAとBを組み合わせてCを作る。すると、今まであるようでなかった、「便利! 楽しい!」こうなると多くの人に受け入れられ、ヒット商品の誕生です。

身近ですぐに思いつくのが、頭に消しゴムの付いた鉛筆です。ただ子供の頃、使ってはいたものの、こんなふうには考えていませんでした。理屈を知ったのは大人になってから。

先日、「そう来たか!」というアイデア商品をたまたまコンビニで見ました。既存のAとB、でも全くジャンルの違う物同士を組み合わせるなんて。 参りました。それがこちら。

「マッチ箱 博物館」マッチ箱を模した箱の中に本物の鉱石が入っています。

実は私は鉱石にはそれほど興味がないのですが、この外箱のアンティークなデザインにやられました。絵の醸し出す重厚さが、悠久の時を超えた鉱石へと繋がっていく。マッチ箱という小さな商品から壮大な印象を受けます。

ホントにすごい組み合わせだと思うのです。普通の箱やビニールに入っていたら私は買っていなかったのですから。

付属のリーフレットもきれいで、広げればA3サイズ程に。裏面などちょっとしたポスターです。

少しでも興味のある方だと知的好奇心、グゥイ~ン!

さて、今後も組み合わせのアイデア商品は出てくると思いますが、今思い返せば、既に小学生の時に身を持って体験していました。
今から40年程前に「ビックリマン」というおまけのシール付きのお菓子が、子供たちの間で爆発的なヒットを飛ばし社会問題にまでなりました。1個=30円 おまけのシール欲しさにどんどん買って、お菓子を食べずに捨てる子供が続出。とにかくメーカーも生産が追い付かない。

ある日の事、いつものように駄菓子屋に行くと「ビックリマン」が入荷されています。見たら買っておかないと、次 来たらあるとは限りませんから、こんな嬉しいことはありません。
ビックリマンに手を伸ばすとおばさんが、「ビックリマンが欲しい子はね、他のお菓子を70円分買ってくれたら、ビックリマンを1個、買っていいよ」と言うのです。「?」

最初、意味がわかりませんでした。つまり、ビックリマンは30円ですが、他のお菓子も買って合計100円にならないと、ビックリマンを1個買わせてもらえないのです。
「いつから そんな決まりが?」子供心にそう思いましたが、次に思ったのは
「今日は200円持っているから2個買える!」

今から考えると子供相手にそんなアコギな、大問題! でも もう時効。
昭和だったんですね。これが、私が初めて体験した組み合わせ商品でした。

え? これ、抱き合わせ? そんなことありません。ほろ苦い思い出を大人の言葉で汚さないでください。あれは組み合わせだったんです。