第958回 「色々な間違い」

6月11日        中村 覚

見間違い、聞き間違い、相手の話はすっかりわかったつもりの勘違いなど色々ありますが、間違ったからこそ後々まで記憶に残る! 間違うことは記憶の定着に一役かっているのではないかと。

これは看板ですが、何に見えるでしょうか。 私は運転中に最初見た時、「赤いリボンをした黒い猫」に見えました。なんでこんな場所に、こんな絵が?そう思いましたが、なにしろパッと見ただけですから。でもよくよく見るとなんのことはありません。

高速を降りて一般道に進入する際の注意喚起の看板です。見間違ったことで、面白いと思い写真も撮って、この場で紹介!良い事づくめです。(笑)

見間違いに関しては今も忘れられないのがこちらです。

アメリカンコミックのヒーロー、バットマンのロゴで、楕円形の中に黒いコウモリが描かれています。でもそれは後々わかったことです。 小学生の頃、初めて見た時には なぜかコウモリを囲んでいる黄色の部分をメインに考えてしまい「上に歯が2本、下に歯が4本の口」にしか見えず、変なマークだなと思っていました。

いかがでしょう? 歯に見えなくもないと思うのですが。(笑)

次は私の間違いというよりは私のパソコンの間違いです。ワードで「ともだち」と打って、変換すると「友断ち」と表記したのです。なんで?どう考えても普通に「友達」だろ。こんな基本的なこともわからないのか。おバカだねぇ。

まぁ最初はそう思いましたが、間違っているはずの「友断ち」、実はこれはこれでいいんじゃないかと。思い出すのは以前よく流行った断舎利です。暮らしの中で不必要なものはどんどん捨てて身軽になろう!それはなにも「物」に限らず「人間関係」にも及ぶ、昔からの古い友人がこれから先も良い友人とは限らない、というようなことを読んで「ずいぶん、思い切ったことを言うんですね…。」とびっくりしましたが。 まっ、でも それを簡単に言うと「友断ち」かなと。(笑)

すみません、うちのパソコンが言いたい放題です。

ある時、「酔生夢死」という四字熟語を目にしました。意味は知りませんでしたが、字面からして ほろ酔い気分で生きて夢見心地で死んでいく。「そうか、確かに なるべくそうありたいなぁ」と、とても好意的に解釈しました。

ところがです、「酔生夢死」の本当の意味は「何もせずにむなしく ぼんやりと一生を送ること。」つまりは、そうならないようにと人生を戒める言葉だったのです。全く逆の意味で解釈していた自分にギョッとします。
でも、これをきっかけにしっかり覚えた「酔生夢死」だったのです。(笑)