第1040回 「堀内 佳さんとのご縁」

1月21日

先日、貴重な体験をさせて頂きました。高知放送で30年以上ラジオパーソナリティをなさっている、シンガーソングライター 堀内佳さんの番組「堀内佳の気まぐれターンテーブル」で、ゲストとしてお招き頂いたのです。

高知市内の、とあるスタジオにお伺いしました。副調整室の様々な機械の横を通り抜け、奥のスタジオにお邪魔します。

堀内佳さんは四万十市生まれで、高知では有名なシンガーソングライターです。命や人権からラブソングまで幅広いテーマで、学校関係を中心に国内・海外と、ギター弾き語りコンサートを続けていらっしゃいます。

私の二人の娘も学生時代、それぞれの学校で堀内さんのコンサートを体験していますが、次女は中学生の時、学校コンサートで堀内さんの歌「2匹の犬」に心打たれ、「友達と泣いたわ~」と話していました。

実は『追手前伝説』が出版されたばかりの昨年11月、Facebookで堀内さんが本にエールを送る投稿をなさっていて、それがきっかけでご縁ができたのです。

私もはるか昔、NHKでニュースキャスターをしていたことがありますが、驚いたのは堀内さんの高い才能です。相手を緊張させないためでしょう、打ち合わせを一切しないのに 自然なお話で色々と引き出してくださるのはもちろん、あれこれと自由に話を広げても時計も見ずに時間ピッタリに納めるのには、神業かと驚きました!

2回に分けて、『追手前伝説』の裏話を初公開しちゃいましたが、堀内さんと楽しくお話させて頂くうちに あっという間に時間が過ぎました。豊かな感性や配慮でのお話し上手なだけでなく、展開や構成など冷静に判断なさる論理性も高い方で、そこにも感銘を受けました。

それは きっとこれまで堀内さんが歩まれた視覚障害という運命と共に、磨かれた力なのだろうと推察します。そういう大きな命題があるからこそ、人生に向き合う力と人間力が磨かれることは、スタッフの中村や様々な方々を通じて学ばせて頂いたことでもあります。

堀内さんが手元に置かれているのは、点字ディスプレイという機器です。
昔は紙で点字を打っていましたが、今やパソコンと接続すると画面上に出ている文字データを点字で表示でき、単体でも点字データ、テキストデータの読み書きができるようです。紙で読むよりディスプレイ上の点字の方が読みやすいとか。点字だけでなく音楽や朗読の再生、録音などもできるそうで、すごい!パソコンと同じような感じでしょうか、科学の進歩が嬉しいです。

私は医療系の専門学校で授業をしているため、こういう実際に使われている機器を教えて頂けるのは、とても勉強になります。

番組「堀内佳の気まぐれターンテーブル」は、月曜日から金曜日の13:15~13:25 。私の回は、来週の26日(木)・27日(金)です。

実はグランドソフトボールの高知県代表選手もなさっている堀内さん。体の鍛練も、見習わなければ…(笑)堀内さんの、人としてのカッコイイ生き方を間近で見せて頂けて、貴重な体験でした。堀内さん、本当にありがとうございました。