第1125回「友人と高知で幸せ時間」

9月23日

「ジェーンさん、そろそろ高知に遊びに行っていい?」と講師仲間の友人にオンライン飲み会で言われたのが6月。コロナや仕事の忙しさで、ここ数年来実現できなかったお誘いです。私がなかなか東京に行けないので「じゃあ俺たちが高知に行くよ」となり、もちろんOK!「いつ?」に「じゃあ9月の連休で」と即決、その場で航空券とホテルの予約。TSUTAYA で『追手前伝説』のイベントの時に来てくれたヒロさんと、サラリーマンで在家の僧侶でもある のぶさん。できる人たちは仕事が早い!(笑)

友人たちはもう高知へは数回来ているので、主な所はどこも訪れています。ちょっとひねった所がいいかな?じゃあ、どこに?とずっと悩んでいました(笑)

連休初日の夕方、空港から向かったのは、戦争遺跡である南国市の掩体(戦闘機用の防空壕)群でした。内部もじっくりと見て、当時に思いをはせた後…

手結(てい)の可動橋へ。ここは「何だ、あれ!?」と意外に盛り上がりました。
港の船が通れるように上がった橋が 定刻になるとゆっくり下りて来るのですが、観光客の皆さんもスマホ片手に釘付けでした。

橋が下りきるのに、5分。写真は半分ほど下りた所です。友人2人は「もっと早く降りてくるかと思った」、でも中村くんは「これくらいゆっくりじゃないと危ない」と意見が分かれたのが面白くて。私は…どっちの気持ちもわかります(笑)

あと、皆さんご存じのこちら。

むろと廃校水族館。実は室戸へ行く日は「暴風雨」との予報だったのでちょっとひるみましたが、意を決して行くと駐車場は県外車で満杯。県外の高校のマイクロバスも来て、大賑わいでした。

子どもの声が響くのは廃校になった地域にとって、何よりもの賑わいですよね。魚は地元の漁師さんからもらうなど、廃校水族館は港町の廃校の活用法として素晴らしいアイデアだと友人2人も感心していました。

室戸岬の先端へ。スマホもスリムなヒロさんも吹き飛ばされそうな強風!さすがは室戸。

僧侶でもある のぶさんは、「室戸には少し荒い イメージがあった」と言っていました。確かに室戸は若き日の空海の修行の場で、こういう少し厳し目の天気が ぴったりかもしれません。

この後、のぶさんは空海ゆかりの「御厨人窟」(みくろど)前でお経を上げました。“空海”と名付けたのも、室戸のこの洞窟から見える空と海に感銘を受けたからといういわれがあります。

私も空海が見た景色を一緒に見、20分ほど清々しい時間をご一緒させてもらいました。のぶさんはここは2回目だそうで「みくろどで、人生で2回もお経を唱えられた」と嬉しそうでした。

そして、皆さんご存じですか。龍馬ファン必見の、この像!

「志の龍馬」像。令和2年に作られた新しい像で、土讃線・高知駅より1つ西の入明駅に設置されています。左側、龍馬ファンのヒロさんは大喜び!

高知を走る観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」が通る入明駅は、坂本龍馬生誕の地から近い駅で学生など多くの若者に利用されているため、土佐の偉人・坂本龍馬の志が次代へ伝わるよう願いを込めて、入明駅を愛称「志の龍馬駅」としたそうです。

最後に。高知の魅力はなんと言っても「食」です。

お昼は、「インドに来たんだっけ?」と錯覚しそうな安芸市の「錆と煤」(さびとすす)で、南インド料理を堪能しました。

夜は「市場寿し 魚屋」。一口食べて二人が「何だコレ!?」と絶句した…

ふんわりとした食感の、メジカの新子。ソウダガツオの幼魚で、高知県のみで流通している珍しい魚です。私も今年は初物でした。

折しもこの日は、ヒロさんのお誕生日!「おめでとう~!」とカツオのタタキ、ウツボや川海老・メヒカリの唐揚げ、カツオが入った土佐巻きなど美味しいもののオンパレードに、みんな爆食しちゃいました(笑)土佐茶プリンや土佐ジローのアイスなども絶品でしたよ。

二晩めは帯屋町の「ス・ルラクセ」。
見るからに美しい「高知産野菜とブルーベリー、シャインマスカット、梨の彩りサラダ」。果物はもちろん、野菜の甘さが体をきれいにしてくれる気がします(笑)

40分かけて作る「土佐あかうしのロースト」。黒潮町の天日塩は、あかうしや野菜の甘みを引き出してくれます。二人は「さすが、高知!」と喜んでくれ、まるで学生同士のような楽しくて美味しくて幸せな時間を過ごせたのでした。

この頃、会いたい人には会えるうちに一緒にかけがえのない時間を過ごすのが大事だとつくづく思います。それが実現でき、感謝でした。
わざわざ高知に来てくれたヒロさん、のぶさん、そして運転してくれた中村くん、本当にありがとうございました。