第799回 「外国人とのコミュニケーション」

5月11日

最近は東京・大阪に行くと、町を歩く外国人の多さにビックリします。高知では考えられない多さです。

とりわけ東京では、外国人が増えました。連休中サンルート系のビジネスホテルに一週間泊まったのですが、毎回エレベーターで乗り合わせるのは外国の方々でした。扉を開けて待ってくれていると、ちょっと勇気を出して「Thank you」とか「Good morining」とか一言会話を交わし、お互いに和んだ空気になることも多かったものです。

研修会場だった代々木のオリンピックセンターである朝、トイレ掃除の女性と会いました。スカーフを被っている若い外国人女性でした。

「きれいにしてくれて、ありがとうございます」と声をかけると、にっこり笑顔で
「お姉さん、キレイね」と返してくれました。(笑)
「あなたこそ、キレイよ」と言うと
「日本人?」
「そう。あなたは?」
「ネパール人。」

そうか、ネパールから来ているんだー。非常に乏しいネパールの知識から、
「ネパールは山がきれいね」と返すと、またにっこり笑って
「ありがとう。ナマステ」と返してくれました。
そうか、ありがとうはナマステか、と思い、私も
「ナマステ」と言って合掌しました。

そのひととき、私と彼女の間に流れた何とも言えない温かな交流はじんわりと心の奥を温めてくれ、その日一日、とても良い気分でした。

(写真はイメージです)

翌朝もまた、彼女と会いました。
「グッドモーニング、ミス・ネパール!」と声をかけると彼女はにっこり笑って
「元気?」
「元気よ!あなたは?」
「元気♪」2人で笑い合い、
「Have a nice day!」と言って別れました。後で、
(あそこはナマステだったなー!)と悔しがっている自分がいました。(笑)

その次の日はセミナー最終日で時間が30分も違っていたため、1階から3階までのトイレを回ってみたのですがミス・ネパールとはもう会えませんでした。一期一会の出会いでした。

掃除の方に声かけをしてこんなにやりとりをしたのは初めてで、私の中ではミス・ネパールとの温かな会話が今でも心に残っています。

ちなみに、ネパール語で「ありがとう」を調べてみたら「ダンネバード」と出ていました。えーっ、「ナマステ」は??
「おはようございます、こんにちは、こんばんは」どれでもに使えるあいさつでした。そうだったのか~。ミス・ネパールのお陰で、一つ覚えられました。

もう会うことはないでしょうが、ダンネバード、ミス・ネパール。