第931回 「ザ・シフト」

11月29日

先日、お陰さまで つつがなく誕生日を迎えられました。有り難いことです。
偶然にもまったく同じ誕生日の次女の夫と、合同のお祝い会をしました。

実は誕生日の前日には、 高知工科大学 大学院起業家コースのzoom同窓会の前座として、LABプロファイル(言葉と行動分析)ご紹介のミニ・セミナーをさせて頂きました。全国で大学の学部長や議員・経営者・コンサルタントなど、そうそうたるご活躍中の皆さまにzoomセミナーをお聴き頂くのは恐れ多く、かなりなプレッシャーでしたが、無事に終わって心から安堵し、誕生日を迎えました。

誕生日にはこれをしようと決めていたことがありました。
ザ・シフトという映画を見ることです。

今年、コロナ禍が起き自粛モードが高まった4月、LABプロファイルのトレーナー仲間で「zoomで久々に語り合おう!」というオンライン飲み会がありました。大好評で恒例化し、今も週1回語り合っています。皆さんほとんどが関東圏の方で、以前はリアルで飲み会をしていたのでしょうが、私は高知なのでオンラインで顔が見られるし情報交換できるし、本当にラッキー!なんです♪

そんな中、11月に新たな仲間のNさんが、一押しの映画として薦めて下さったのが「ザ・シフト」でした。私は仕事の準備でなかなか見られなかったんですが、先に見た親友のLINEが、「ザ・シフト観ました。響きすぎです。毎日観てます。生き方変わりそうです。」と来たのです。

続いて在家僧侶の友人も「今、見終わりました。たくさん、たくさん、泣きました。
仏教を学ぶ者として言えるのは、ソース(源)とは、“仏性”、死ななくても真理を知るとは、“煩悩即菩提”なのでしょう。」という深すぎる言葉が…。ますます期待は高まります。

そこで誕生日に朝からテレビの大画面でYOU TUBEを映し、見始めたのです。すぐに期待通り素晴らしい映画だと感じ、人生の勉強にもなるとメモを取り始めました。

名声を得ようとあがく映画監督。 求めることをやまないビジネスマン、 家庭と育児に追われ自分を見失った母親…。美しい海辺の保養所を舞台に交差する、彼らの人生の転換期(シフト)を迎える様子が描かれます。そして合間に、心理学者 ウエイン・W・ダイアー博士の穏やかな語りが入ります。

・野心から解放され、異議を求めるシフトが「人生の午後」。
・勝利と成功にこだわるのは、偽りの生き方。人生の「朝」の真実は「午後」には偽りになる。
・命を輝かさずに人生を終えるな。
・他者の人生に触れることは、お金よりも価値がある。
・あなたがどこにいようといくつであろうと 思考一つで人生は変わる。…

その深さに引き込まれるようでした。結局メモはA4でなんと6枚にもなりました。

面白かったのは、この“シフト”を経験するビフォーアフターで、価値観がどのように変わるのかが出てくるのです。女性はシフト前の価値観の1位が「家族」だったのが、シフト後の価値観では「自己成長」に変わるのです。ものすご~く納得しました。自分自身もそうだからです。(笑)

これは多分 20代の若い時期よりも、「人生の午後」である今の時期だからこそ響く映画なのだろうと思います。“シフト”を経験してきた今だからこそわかる、大人の映画です。

考えてみると、今年はコロナ禍で世界的な“シフト”が起こった時期でした。そういう時にこの映画に巡り会ったのも、偶然ではないのかもしれません。

ご興味を引かれた方は、もしかしたら今こそ、シフトを迎える前なのかも?
特に人生に悩みがある方、ヒントが満載だと思います。ぜひザ・シフト、お薦めします。