第993回 「オミクロンに捕まって」

2月18日

14日月曜日の朝、夫が先週デイサービスで濃厚接触者になった長女を連れてPCR検査に行き、なんと、陽性と出てしまいました!接触後6日間たち、時々喘息の咳こそありましたがずっと平熱だったので、セーフとばかり思っていたので大ショック!ちなみに3回目のワクチン接種を受けていた夫は陰性でした。

私も、濃厚接触者になったので検査をしなくてはいけません。しかし、町中の大規模検査場は濃厚接触者は受け入れてもらえません。あちこちの病院にも電話をしたのですが、受け入れてくれませんでした。なんでも家族が陽性になった場合には、抗原検査ではなくPCR検査をしなくてはいけない決まりらしいのですが、

「うちは抗原検査しかやっていません」
「今、検査のスタッフ不足でできません」…

困って高知市の新型コロナ健康相談センターに電話しても、「現状、PCR検査を受けてくれる病院がないんですよ」「ネットで検査できる病院を探して電話して下さい」とのこと。「いや、すでにそれはやったんですが、どこも受けてくれないので…」
電話越しに職員さんも疲れているのがわかります。逆に「大変でしょうが、頑張って下さい」とエールを送り、電話終了。なるほど、確かにこれは医療崩壊だと実感しました。

ちなみに、この日の新規感染者数は152人でしたが、(月曜日なので少なめ)
「いや、実態はそんなもんじゃないでしょう!」というのがよくわかりました。そりゃあ、検査ができなければ感染者数は増えないわけで。この日の自宅療養者は1800人を超えており、新規感染者数の10倍以上感染者がいるのを実感しました。その後今週は11日に、最多の新規感染者310人が出ていますし、自宅療養者は昨日の発表で2千人を超えています。(その中の1人が、長女です。)

その後長女はコロナの治療薬を自宅で点滴し、咳の症状も改善してホッとしました。(夫に感謝です。)しかし、これがオミクロン株ではなくデルタ株なら、こう簡単に収まらなかったでしょう。本当に、不幸中の幸いです。

私も仕事があるので抗原検査だけでも受けたいと思い、ネットで検査キットを購入し、両方の鼻の奥に長い綿棒みたいなのを突っ込んでもらい、検査しました。

幸い、感染を示す赤いラインは出ませんでした。やれやれ。来週の香川県の仕事は、オンラインなのでOKです。夫も濃厚接触者になったためずっと在宅となり、私は介護と家事で仕事がなかなかできずに溜まる一方で、ストレスも溜まります。でも自宅介護で感染した方々のことを思うと、そんなこと言ってる場合ではなく。

家庭内で陽性者が出た場合、生活区域や使う物を分けて…とよく言われますが、長女のように食事もトイレも生活すべて介助者が必要な重度障害者の場合、無理ですね。呼吸器に疾患があるので、長時間マスクをさせるわけにはいかず、咳を浴びながら介助。お風呂介助なんて、マスクして入れませんもん。夫が半ばあきらめて「運命共同体や」と言った言葉に、その通りだと痛感しました。

新型コロナウイルスは、次々と変異株が出て来ています。いつまで続くぬかるみぞ。
今回はオミクロンに捕まってしまいましたが、人は逆境においてこそ成長すると羽生結弦くんから学んだことを忘れず、頑張っていこうと思います。